2002年8月:始動編
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2002.8.9 はじめました  

●自宅のネット環境がISDNからADSLになって2ヵ月。かねてより作りたいと思っていたホームページを、ついに立ち上げました。

 まだ何もありませんが、これから細々と更新していきたいと思います。

 
2002.8.11 立ち上げ2日目  

●明日も早いのに、NHKの深夜海外ドラマ『海底2万マイル』を見てしまう。
 くそー、おもしれえ。今日は前編だけだったけど、こりゃ明日の後編も絶対見るな、私。
 ……で、なんで明日仕事で朝早く起きなきゃならんのにホームページの更新とかしてるんだ?(苦笑)
 もう丑三つ時すらとっくに過ぎたのでさすがにもう寝る。

 
2002.8.12 へいさ! ほいさ!  

●……海底2万マイルって、こんな話だったっけ? と後編を見て思う。そーいや、小学校低学年の時に、友達に借りて読んだっきりだったからなあ……。
 原作を読みたくなる今日この頃。

●私の勤めてる店舗が今月の18日に閉店することに。思い出深い職場でした。振り返れば去年の春――

  私「今日から書籍コーナーに配属になりました。よろしくお願いします」
  前任者「ああ、そう。でも僕、今日でやめちゃうんだけどね」


  ……なんですとー?!

 という経緯で、“研修生”の黄色い腕章がついた入社1ヶ月目のヒヨッ子がいきなり書籍コーナー責任者。

  客「SQLに関する本って、どの辺りにあるの?」
  ……はあ? なんすかそれ??
  客「ねえ、もうちょっと分かる人いないのー?」
  ……すいません、私以外に担当者いません。ええいませんとも。


 何せ教えてくれる社員が誰もいない。右も左も分からないことだらけで、自分しか頼ることのできない環境におかれた私……ちゅうかおかしいだろコレ。虎の穴かここは
 結局、閉店にいたるまで担当社員は私だけでした。今年に入ってからはバイトすら居らず、完璧にオンリーワン。指揮官:俺、伝令:俺、兵士:俺。なおかつ他の売り場の応援とか食事休憩の交代要員とかもやってるし。なぜか売り場にプリンターのインク回収ボックスがあるので、いつの間にかそいつも俺の仕事
 ちなみにウチの売り場は1Fにあるので、風が吹けば本にはチリが積もり、雨が降れば湿気で表紙が反り返る、どういうわけか会社の方針で自動ドアをつけないので外の気温がダイレクトに人体を直撃と、余計な仕事で忙しいうえに身体にもよくないというステキな職場でした。

 ……それでも閉店となると、いろいろと感慨深げです。
 ああこのPOPは先週申請して作ったばかりだというのにもう捨てるのかとか、ああお盆を見越して発注した在庫はどうしたらいいんだとか。
 今のところ感慨=愚痴です。

 
2002.8.14 オマエは右か?! 左か?!  

●盛り上がったワールドカップの熱も冷めやらぬ、ちょっと前の出来事。
 私の勤務地は新宿なのだが、場所柄なのか何なのか、割と街宣車が通る(ずいぶん前も、何故か「ミニモニじゃんけんぴょん」を流す街宣車など意味不明のものが走ってたり)。

 で。

 なにやら遠くの方からワンワンと反響音。何かのイベントでもやってるのかなと思いきや、数分後その音の正体が判別。

 街宣車が……1台、2台、3台……

 おいおいおい。
 何だか理由は分からないが、街宣車がジェットストリームアタックよろしく行列をなして走っているのだ。しかも大音量で。

 しかも信号待ちで停まっているらしく、ああこの場にACとかあったら速攻で乗り込んで一般大衆もろとも騒音公害のカスどもめがけて肩グレネードでも撃ち込んで粉砕してやるのに主張があるのは分かりますが騒々しいことこの上ない。右翼団体のキャンペーンか何かですか? しかもそれぞれの街宣車に書かれてる団体名が違う。

 思い浮かんだのは、
  @どの街宣車が一番目立つかコンテスト(第1位には街宣車用の新車を贈呈)
  A右翼団体のトップがそれぞれ親戚で、一族総出でちょっと早めの団体旅行
  Bワールドカップも終わったことだしそろそろ日本人も俺たちの主張をわかってくれるんじゃねえかな的、右翼団体合同賛同者獲得キャンペーン

 ていうか何とかしてくださいお巡りさん。お買い物で街を歩いている方々の迷惑ですからなんてことは微塵も思っちゃいねえんだけど。

 
2002.8.16 困ったちゃんと私の日常  

これほど大きくはないですが、私も小学校のときに10pくらいの奴が顔面直撃したことがあります。痛かったなあ。

●眼鏡を新調したいと思う今日この頃。あと座椅子も欲しいです。欲を言えば本棚をもうひとつ……部屋のキャパを明らかに超えていることに愕然。ああ、収まりきらない単行本とかどーしよう。

掲示板導入しました。やっとこさホームページらしくなる。

▼2002.8.15

●[本屋でない本屋の割と日常的な一幕] ※()内は本音をあらわしています。

「ちょっとさあ、パソコン初めて使うんだけどさあ」

(うわ、態度でか。聞きかたがなってねえな)「はい、いらっしゃいませ」

「どの本が分かりやすい?」

「お客様、パソコンはどちらのOSを使っていらっしゃいますか?」

「えーと、あれあれ。ほら、東芝のやつ」

(OS訊いてんだっての)「ウィンドウズですか?」

「ああ、そうそう。そのウィンドウズってやつ」

「バージョンはどちらを使ってらっしゃいますか?」

「バージョン? だから東芝のやつだよ」

(メーカー名だけでOSのバージョン分かるかい)「パソコンはいつごろお買い求めになりましたでしょうか?」

「ああ、こないだ」

(こないだ? ってことは多分ウィンドウズのバージョンはXPだな)「それでしたら、こちらと、こちらと、こちらの本が初心者向けとして定評がございます」

「で、この中のどれが一番分かりやすいの?」

(中ぐらい読めよオイ)「初心者向けの解説書は、大体どれも書かれていることは基本的に同じでございますので、お客様が手にとってご覧になられて、一番しっくりくるものをお選びになるほうが宜しいかと思いますが」

「じゃ、店員さんのオススメはどれ?」

(一番値が張ってるか、一番売れてねぇヤツだよ!)「私が分かりやすいと感じたものが、必ずしもお客様にとって分かりやすいものではございませんので……」

「それでも、あえて選ぶとしたらどれ?」

(しつこいな! だから中読めっての!)「当店で一番売れておりますのは、こちらになりますが……」

「コレ読めば、必ず分かる?」

(そんなもん知るか! テメエの頭に聞けドアホ!! オンドレの味噌の出来具合まで保証できるか!!)「初心者向けとして定評がございますので……」

「ふーん……。でさあ、これってワープロの使い方とかも書かれてる?」

(ワープロじゃなくワープロソフトって言ってくれよ。今日び、もうワープロなんかどこのメーカーも作ってないぞ)「ワードやエクセルなどのアプリケーションの解説書は、また別になってしまいますので……」

「一冊で全部書いてあるヤツないの?」

(全部ってどの範囲までだよ。ホントに全部書いてある本とか作ったら、百科事典なみの冊数になるぞ)「あるにはあります。こちらなどはウィンドウズの使い方と、ワードとエクセルの使い方まで書かれてございます」

「ふーん……(手にとってぱらぱらと見る)分かりづれぇなこれ」

(それも初心者向けの本なんだけどさ。それが分かりづらいって……)

「他のないの?」

「アプリケーションについてまで書かれているのはこちらのみになりますので。あとは、それぞれで本をご購入される形になりますが」

「まったく。なんで一冊になってないんだよ」

(そんなん俺に言わんと出版社に言えよ)

「まあいいや。一応買っとこう。……で、これ覚えたら次は何を勉強すればいいの?」

(そんなもん自分で考えろ〜!!!)

 ……別に誇張も何もしてないところがミソだよな。こーいうのを結構な頻度で相手してます。ええ。

 
2002.8.17 リンクばれてます(笑)  

●掲示板設置したのはいいけれど、広告がかなりデカデカと入っちゃったり……もうちょい検討すればよかったかな? いやまあ、有料にすれば解決するんだけどさ。

●そんなこと言ったら、自分のサイトデザインが不満だったりするのですが。コレばっかりはどうにもねえ。

●そういえば、この隠遁系サイト、誰にも見つからないよう告知は出さずにURLだけ忍ばせて掲示板に書き込み、気づいた人が「いつの間に?!」と驚くのを今か今かと待ち受ける……というよく分からない方針を採っていたのですが、書き込んでからたったの3時間でさっそくこの人この人にばれる罠(苦笑)。もしよければ発見第一号・第二号の称号とともにリンクさせていただきたいのですがいかがでしょうか? OKだったら掲示板にレスください。

●少なくとも天舞の交友関係リンクに関しては、このページを発見した人から順番に、の方向で作っていきたいと思います。
 ……雑然としたものになりそうだな(笑)

 
2002.8.19 長身痩躯ヒョーロクダマ  

●[ちょっと汚い話ですのでお食事中の方は食事が終わってからお読みください]

 人間、食べたものは消化・吸収を経て排泄されるのに、大体丸1日くらいかかるそうです。胃である程度消化するのに数時間、小腸で消化・吸収を行うのにも数時間。そして大腸で水分を吸収、というプロセスを辿るわけですから、それくらいの時間はかかって当然なわけです。だからお昼を食べて、その後便意を催してトイレに行っても、そこで出されたものは先日のお昼に食べたご飯ということになります。

 で。先日の夜、私は晩御飯にトウモロコシを食しまして。
 翌日の朝、トイレで排泄されたものに、どう考えてもそのトウモロコシであるところの黄色い粒が見て取れるわけです。

 先日の晩飯(23時ごろ)→排泄(8時ごろ)=食品が体内に留まっている時間:9時間ぽっち

 常人の4割程度の時間しか身体の中に食品が留まってません。
 ……そんなハイスピードで栄養分が体内を駆け抜けていってるわけですから、そりゃ私が太れずにヒョーロク玉になるわけだ(苦笑)。
 ちなみに私は成人男子の平均体重からだいたい20sほど足りてません

●台風が来ているせいか、涼しい――というより、むしろ寒い。朝、あまりの寒さに目が覚めてしまい、夏用の薄っぺらい掛け布団に包まってガタガタ震えたりしました。……だから下したんですけどね。

●先日を持ちまして、私の勤め先の店舗が営業終了。いい意味でも悪い意味でも思い出深い職場でした。棚卸やったあと閉店作業。POP剥がしたり什器片付けたりといった、埃にまみれる力仕事が私を待っている……。ちなみに今後の行く末。内示はまだですがやっぱり新宿っぽいかな?

 
2002.8.20 作業よもやま。  

●朝、濡れた床で足を滑らせて水溜りに右半身からダイビング。しょっぱなからヌレネズミ。

●壁面の什器を外していたら、金属製の棒が外れて頭部直撃。

●で、そのとき手に持っていた網什器の先が指に刺さる。

●外した什器の裏側のPOPを取って、処分するために二つ折りにしたら埃を顔面から浴びることに。

●かようにして厄日というものは訪れるものなのだなあと強く実感。ちゅうかありえねぇ〜。

 
2002.8.22 イタイ! イタイんだよ!  

●過去にも書いていますが、私は某店の新宿にある店舗で、パソコン関連の書籍を扱うコーナーを担当しています。基本は販売・接客なわけですから、それはもう色んなお客と接するわけです。それこそ玉石混合、人の好いお客様から箸にも棒にもかからぬスットコドッコイまで。
 勤めてた店舗の閉鎖記念(←そんな記念があるか)に、そんな「イタイ」お客の体験談を挙げてみました。


☆その1:

客「ちょっとさあ、パソコンの右下にあるトレイに出てくるアイコンなんだけどさあ」

 ……はあ、確かにウィンドウズは、右下に待機状態のソフトが表示されるトレイがありますねえ。Macしか使ってない人には何のことやらさっぱりかもしれませんが。

客「あれに出てくるアイコン、どれがどれだか説明してる本ないの?」

 ……あるわきゃないでしょ。パソコンごとに入ってるソフトは違うんだから。そう答えると、

客「代表的な奴でいいんだよ!」

 ……なにをもって代表的というかなあ? ちゅうかまず訊き方がなってない。無意味に偉そうで腹が立ってくる。それでも、もしかしたらごくごく一部(例えば「音量」なんかはどのPCにも表示されるよね?)だったら載ってるものもあるかもしれないと伝えると、

客「じゃあ、どれに載ってるのか調べてよ」

 ……ときたもんだ。あたしゃアンタの小間使いじゃないんだけどねえ。どの本に載っているか、目ぼしそうなのをとっかえひっかえ探して調べてやるが、やっぱり載ってない。

客「まったく、俺みたいな上級者ならともかく、初心者なんか本がなきゃ分からないだろ」

 ……こんなくだらないことで私の手をわずらわしている時点で、どー考えてもオンドレは初心者丸出しやんか、と思う。

客「何でないんだよ。そういう本作れば売れると思うよ」

 ……私にに言わんと出版社に言えや、っていうかそんな本作っても売れねえ。断言する。それはアンタが欲しいだけでしょうが。自費出版しなさい。


☆その2:

客「C言語の本ってどこ?」

 ……作業しているときに、後ろからいきなり「すいません」の一言もなく声をかけられる。この手の客は意外と多い。ひどいのになるとすれ違いざまに「××って何階?」って訊いてきて、こっちが振り返るとすでにあっちの方まで歩いていっている(苦笑)っていう、訊く気があるのか疑うようなのもいます。ま、それはさておき。

客「どれがカンタン?」

 ……いや、私プログラミングとか門外漢だし。読んだってさすがにどれが簡単かなんて分かんないよ。とりあえず売れてるのと、定評のあるのを案内すると、

客「コレ読めば、必ず分かる?」

 ……こういうこと言う人も、結構います。そんなもん保障できるかいな。こんなん、「大丈夫です」なんて言っちゃった日には、絶対後日「読んでも分からなかったから返す。金返してくれ」って言われるのは目に見えてますので、適当に言葉を濁す。

客「でさあ、C言語勉強し終わったら、次は何を勉強したらいいの?」

 ……私は貴方の人生プランナーではないんですが?

客「じゃあ、次はどの言語が流行りそう?」

 ……分かりました。まずアンタは義務教育もう一度受けてきてください。


☆その3:

客「俺、パソコンめちゃくちゃ詳しくなりたいんですよ」

 ……はあ、さいですか。

客「どれ読んだらいいですかね?」

 ……全部読めー!


 ――ちょっと長くなったので、今日はここまで。その他の事例は次の機会に。

 
2002.8.24 イタイ! イタイんだよ! そにょ2  

●それでは昨日の続き、イタイ客列伝(中編)を。


☆その4:

 天舞は実はパソコンにそれほど詳しくありません。パソコン書籍担当をやっている今でも、ちっとも詳しくありません。

 だから、
 「JSPで作ったシステムのデータをオラクルに移行するやり方が書いた本ないですか?」
 とか、
 「Windows2000にあったロックアウトの機能がWindowsXP Professionalでできるかどうか、その設定について詳しく書かれた本はどれ?」
 とか、
 「グラフィックアクセラレータをハードウェア上から制御したいんだけど、それの理論について云々」
 とか訊かれたって、

 ――分かるわきゃないんです。

 詳しくないと言ったら詳しくないんです。あと、いくら担当者が私だからって全部の本読んでると思うなって。そんな暇なんかあるかいな。第一、読んだって何が書いてあるか分かりません。
 詳しい人や、それを生業にしている人には常識なのかもしれませんが、

 ――私には異世界の言語にしか聞こえません。

 お願いだからバカの私にも分かる一般語でしゃべってください。


☆その5:

客「ホームページ作ったんだけど」

 ……はあ、そりゃようござんすねえ。

客「どうやったらアクセス数が増えるの?」

 ……そんなん知ってたら、このサイトは一日10万HITとかできるだろうことよ(詠嘆)。
 訊きに来るとこ間違ってるよアンタ。
 とりあえずリロードをガンガンしとけ。少なくともこのサイトに関してはリロード一回するごとに確実にカウンタが増えるから。


☆その6:

客「ワードの使い方が分からないんだけどさ」

 ふむふむ。それだったら、この辺の本が初心者向けとして定評があるのでよろしいかと。

客「いや、本とか読むのめんどくさいから、パパッと教えてよ


 ……なんですとー!


客「使い方が分かればいいんだから、本なんか買う金がもったいないじゃん」

 ……それ売って私は給料貰ってるんですがね。本読まずに使い方が知りたきゃパソコン学校通えー! 金かけたくないなら知り合いから教われー! 私はパソコン学校の先生でも、ましてやアンタの知り合いでもないんじゃー!

 ……ちゅうか四の五の言わず買えー!


 ――やっぱり長くなってしまったので、さらに後日に続く。

 
2002.8.25 一回休み。  

●撤去作業で全力を尽くしたら、夕方くらいに本気で立てなくなる
 蒲柳の性質が自分の余力も省みず頑張ると、こういう目に遭うというすばらしい教訓となった。
 ……でも頑張っちゃうんだよなあ。
 ちなみに店舗自体はすでに閉鎖されているので、食堂にあるカップ麺とかの自販機は軒並み売り切れという有様。補給がなければ回復もできません。飲み物すら半分以上が売り切れで、選べる缶ジュースの種類が日に日に減ってゆく……。

●楽しみにしていた方(←いるかどうかはいざ知らず)、ごめんなさい。イタイ客列伝は次の機会に。本気で疲れたのでもう寝ます。

 
2002.8.27 イタイ! イタイんだよ! そにょ3  

●イタイ客列伝(後編)。今回は極めつけ編です。長いわりにそんなに面白くありませんが、まあこんな客もいるんだなあ、そんなん相手してんだ大変だなあ、と思ってくれれば幸いです。


☆その7:

 昼食休憩で食堂にいたら、事務所から電話が。「書籍コーナーあて、外線1番お願いします」と言われて出てみると、その問い合わせの客の第一声がいきなり「で、どうなりました?」

 ……はい?

 何のことだかさっぱり分かりません。とりあえず訊いてみると、どうやら本の在庫があるかどうか確かめて欲しかったとのこと。で、書名を尋ねると……

 えんれえ不機嫌な声で「何でそうかなあ?」ときたもんだ。

 2度も3度も書名を言わせるなとブチ切れ。そこから以降数分、延々と文句を聞く羽目に

 心の狭いやつめ。

 とはいえ。書名を聞き出さないことには、在庫があるかどうかすら確認が取れません(あ、先にいっておきます。コンピュータによる書籍の在庫検索などという高度なシロモノは存在しません。在庫があるかどうかの確認は、すべて私があるかどうか自分で探して確認する形になります)。グチグチグチグチ言われつつも、どうにかなだめすかして書名を聞き出す……と、めちゃくちゃ早口。本のタイトルも長々としたものだというのに、既に「何度も言わせるな」とキレられているので、訊きなおすことすらできません。私にいったいどうしろと。

 結局正確なタイトルは聞きだせず、とりあえず「在庫ないので取り寄せですね」と答えておいて、出版社に正確な書名を確認、取り寄せるという手段に出ました。まあ、在庫が一冊あったので、取り寄せたことにして、一週間後に入荷したと電話することに決定。

 で、一週間後電話したら、その本は非常に面白い本だから売れる、いっぱい注文して入荷すべきだ、みたいなことを長々といいだしやがるわけです、その客は。

 ……入社してからその本が売れた記憶がまったくありませんが何か?

 で、そんだけ注文時にエラそうに言ったり、その本の面白さについてご高説を頂戴したりお陰で何十分無駄にしたと思ってるんだボケ、とまあ散々だったわけですが、何が一番散々かって、そんだけ引っ掻き回しておいて

 店が閉店しても本を取りに来なかったことです


☆その8:

 最初は「ウィンドウズのトラブルについて書かれた本ないですか?」だったんです。

 ところが気がつくと「どうしてウィンドウズのトラブルを全部網羅した本が出版されてないのか」という質問にすりかわって、そこから30分以上その話がひたすらリフレイン

 こちらがいくら「すべて網羅すると本ではとてつもなく分厚くなってしまいますから」「出版社の判断ですので」と言ってるのに、二言目には何で出さないんだろうね、出してくれりゃいいのにの繰り返し

 話を聞いてやっているこちらもいい加減イライラしてきます。こっちゃ暇じゃないんだよ、まだやらなきゃならない仕事はいっぱいあるんだよ。

 と、唐突にレジで会計していた客が、何故か私とその客の会話にブチ切れて、「そんなもん本で出るわけないだろ、ネットで検索すればいくらでもあるよ!」といきなり怒鳴りだす始末。

 いつまでたっても開放してくれない阿呆の対処をし続けるは、いきなり横から怒鳴られるは。
 ……本気でゲンナリきました。


☆その9:

客「この本、返本したいんだけど

 ……と言ってくる客は意外といます。たいていはウィンドウズ版とマッキントッシュ版を間違って買っちゃった、てな理由なので、こちらとしても問題なく交換して差し上げます。

 が、しかし。この客ときたら。

私「どのようなご理由でしょうか」

客「内容が幼稚すぎたから」


 ……あぁん!?


 ウチの店は本はビニールがけとかしてません。中身を読めます。読まんと買ったんかこんドアホウが
 一瞬殺意めいたものが心中をよぎったわけですが、どうせこういうクズにゃ人間的な理解を求めてもムダおそらくこのお客様は「返本はお断りしています」とか言ったらゴネるに違いないと思ったので、苦虫を噛み潰したような気分で返金してやったわけです。


 お前らなあ、飯屋に行ってメシ食って、全部食べ終わったあと「まずかったからお金返して」って言うか?!


☆その10:

 このケースのみ、実録風でお楽しみください。

「すいません、本を取り寄せてほしいんですけど」

「はい、出版社と書名の方はお分かりでしょうか」

「ええと、××社の……」

「はい」


……実践魔術講座です


 ………………は??


「申し訳ございません、書名の方、もう一度よろしいでしょうか?」(ちょっと動揺してる)


実践魔術講座です


 ウチが扱ってるのはパソコン関連の書籍です。

「あの……おそれいりますが、それはパソコン関連の書籍でしょうか?」


はい


 うわ、“はい”って言いやがったよコイツ。


 一応、取次に確認したところ、出版社の名前自体聞いたことがないということで(当然)取り寄せできず。その旨を折り返しで電話したところ、すでに電話番号自体が違うし。


 いったいなんなんだ〜!!!


 イタズラだったんだろうか……? ただ、何だか死にそうなくらい弱弱しい声の女性からの電話で、春先だったということもあり、ホントに真性の電波さんだったらどうしようとか、ちょっと考えました。
 「何で取り寄せてくれなかったの」とか逆恨みされて呪いとかかけられてたらどうしよう。


 というわけで店舗閉鎖記念イタイ客列伝でした。
 馬鹿馬鹿しいことに、すべて誇張無しの実話。

 
2002.8.28 富士急はいらんどー。  

……あの内容で1000円はボりすぎだろ、ガンダム・ザ・ライド

 ということで先日、会社の同期と富士急ハイランドに行ってきました。実は私、富士急に行くのは初めてだったりします(大学3年のときに合宿では行ってるんだけど、そのとき私は2日酔いでダウンしてて、富士急には行けなかったのです)。フジヤマとかもしっかり乗ってきました。落下物は苦手なんだけどね。

 ついたのは9時半ぐらいだというのに、もう並んでます。いきなり混んでます。お盆も過ぎた月曜日に、何でこいつらこんなに遊びに来てんだという感じです(人のことは言えませんが)。まずは戦慄迷宮の整理券を貰っておいて、グレート・ザブーン海賊船パイレーツと乗って、さあ来ましたフジヤマです。

 個人的にはこのテのシロモノは苦手なのでエスケープしたいのですが、さすがにそれでは興ざめしてしまいそうなので、なんともない風を装ってみたりしました……が、一緒に行った5名のメンツのうち2名が本気で乗り気でない素振り。そういうのを見てると、何でしょうか、ほら、焦ってる人の隣にいる人は妙に冷静でいられるというか、逆に怖くなくなりまして。

 いつの間にか「大丈夫、怖くないから」と率先して乗せに回ってる私がいたりするわけです。
 普段なら絶対乗らないのに。

 ま、乗っちゃったらそんなに怖いってほどでもなかったですけどね。ビビリの私はさすがに手放しで「イエーイ」とかはできませんでしたが。一番最初の頂点からの4秒フリーフォールより、2つ目、3つ目の落下のほうが実は個人的に怖かったりしました。


 で、ちょうど整理券の時間になってたので、戦慄迷宮へ。
 これはちょっと前までは病院のお化け屋敷だったのですが、改装してホテルになってました。
 これも周りが怖がりまして、やはり前述の心理で、私はなんだかそんなに怖くない、と。
 なんか今日の俺、頼もしいじゃん(自分的に)。

 このお化け屋敷、基本は人が驚かすタイプのものなので、実は気配で居るか居ないかがそれなりに分かってしまいます。なので、一瞬足音がしたと思って銃を突きつけるみたいに振り向いたら驚かそうとしたお化け役の人が逆に驚いてしまったなんていう、驚かす側としては困った客になってしまいました。
 悪気はなかったんだけどねえ(反省)。でも、仕掛けとかで驚かすタイプだったら意表をつかれて驚いてたかもしれません。


 で、昼飯食って、処刑の館ゾーラ7と隣り合ったアトラクションへ。
 これが失敗。

 処刑の館はヘッドホンつけてバーチャルリアリティな怖さを体験するものなのですが、一緒に入ったどっかの馬鹿が延々と「ちょっと待って、うわあマジかよ」などとふざけてしゃべくってたので、大して怖くもないシロモノが余計に怖くなくなるというか、興ざめというか、ちったぁ黙れDQNどもとか、まあげんなりしたわけです。

 そしてすぐ隣のゾーラ7、コレが待つこと待つこと。外だけの行列かと思ったら、建物の中も行列。薄暗く狭い通路内なので、飯食って眠くなってきたのがさらに追い討ちをかけます。
 そんだけ待たされて、内容は照準のまったく合ってない固定砲座でセンスのない敵を撃つというカタルシスのかけらもない有様。

 げんなり


 とりあえず並ばない奴にしとこう、みたいな話になり、ちょうどガンダム・ザ・ライドがまったく並んでないように見えたので、そこに入ることになりました。
 私を知ってる人は、私が無類のガンダム好きだというのは周知のことかと思いますが、さすがに職場の同僚は一般人なので「ガンダム乗りてぇ〜!」などという自己主張は一切しませんでした。それでも、なし崩し的に乗れたので心中でラッキー、と。

 ところがどっこい。
 コイツも並んでるんです。建物の中で。

 細長い廊下のような場所で40分以上待たされグロッキー。ガンダム好きだろうとなんだろうと、行列が好きな奴はいませんて。
 で、やっとこさアトラクションへ。

 ……で、今日の雑記の先頭の文章になるわけです。

 期待はずれもいいところ。とほほ。
 詳しく話すとザクレロの鎌だったらランチぐらい一撃で真っ二つだろうにとかだいいちザクとかドムがジムのビームスプレーガンでシューティングゲームよろしくあんなにあっさり墜ちるワケねーだろとかランチへの攻撃を防ぐったってアレはおかしいだろとかジム2機がかりとはいえランチ抱えてあんなに速度出るわけねーとかそもそも連邦の一般人とか言われてもジオニック系モビルスーツの良さについて語れる自信がありますが何か?とかネタばれになるので語りませんが。


 少なくとも絶対にカップルで行くところではないです。マジで(普通カップルはこんなアトラクション来ないだろうと思ってたら何組か居ました。違うだろ、アンタら)。
 お子様連れか、もしくは高校〜大学のオタク仲間ならまだオススメします。


 あとはいろいろ乗ったり、ヌイグルミやキーホルダーがもらえる屋台のところで全員がメチャクチャ熱くなったりしたのですが、そんな感じの富士急でした。

 ちなみに一番インパクトがあったのは昼飯。私は席確保のために「ご飯は任せた。野菜多目のやつ」とリクエストを出して待っていたら、来たのはドン・ロコモコなる謎の丼物でした。名前からはどんな料理か分かりませんが、一言で言うとハンバーグセット(ライス)を丼に入れた食い物。いったい何がロコモコでどの辺がドンなのかさっぱり分かりません


 ……あ! そういやドドンパ乗ってない!!


異種格闘技戦。そういや富士急の看板に「クマにタックルしない。プロレス技をかけない」という注意書きがあったような。足払いをかけて勝った爺さんもいたし、やはり日本の切り札は老人力?

●店舗が変わりました。埃まみれの閉店作業から再び営業販売へ。心機一転頑張ります。

 
2002.8.31 フォロー、フォロー  

●前回とことんガンダム・ザ・ライドをこき下ろしたけど、まったくつまらないというわけではありません。費用対効果が得られるかどうかのお話ですので、人によっては面白いと思うかもしれません。

 ところで、あの乗り物はどの層をターゲットにしてるんだ? とふと思ったので、ちょっと検証を。

 まず富士急ハイランドに来園する客は、おおよそ以下の3つに分かれると思われる。

 その1:カップル
 その2:親子連れ
 その3:仲良し集団(おそらく同性)

 ……まずこの時点でカップルは明らかにターゲットから外れるだろうというのは想像に難くない。まあ野郎の方が「俺ガンダム大好きなんだ」というのはありえるかもしれないが、少なくとも女性のほうは確実に「ガンダム? ああ、ロボットのアニメね」ぐらいしか認知してないだろうから、ちっとも楽しめないからだ。
 カップルの両方ともガンダム大好きなどというカップル? いるわけないじゃんそんなの。

 続く親子連れだが、この場合メインはお子様である。ガンダム・ザ・ライドは機動戦士ガンダムの最終話であるア・バオア・クーでの戦闘をテーマにしているのだが、お子様は再放送かビデオ・DVDとかでア・バオア・クーの情報を仕入れていない限り、ただCGで描かれたモビルスーツが目まぐるしく動き回るだけのグラグラ揺れるアトラクションぐらいにしか認知しないに違いない。どっちかというとOAをリアルタイムで見ていたお父さんの方が感涙にむせび泣きそうな感じだが、親子連れのメインはどうしたってお子様なので、これもターゲットから外れるだろう。

 そうすると残るのは仲良し集団だが、少なくとも婦女子の集団は乗らんだろ、ガンダム・ザ・ライドに。まあ、もしかしたら日本における女性の1%ぐらいには「シャア様なしでは生きていけない」とか「ああ、私はガルマ様にメロメロなの」などという別の意味で間違った方がいるのかもしれないが、こんな小数点以下の確率でしか存在し得ない連中がターゲットになるとは思えないのでこれも除外。

 ということで仲良し集団の、なおかつ男性という部分まで層が狭まるという絶望的な状況なのだが、この層も「ヲタ」と「非ヲタ」に分かれるので、こりゃアトラクション利用料金を高くしないとやってけないという結論に達したと思われる。

 ……それで、フジヤマ・ドドンパというメインアトラクションと同じ、なおかつ園内で最高の金額1000円。
 なるほど。そういうカラクリだったのか。


 とまあ、結局今回もガンダム・ザ・ライドをこき下ろしただけのような気がするが、決して面白くないわけじゃないので、ガンダムが好きな人は一度乗ってみることをオススメする。


 ……ああ、ちっともフォローに説得力がない。

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