アリアンロッドリプレイ #1−2 |
〜遺跡で戦うロクデナシたち〜 変な連中に会い。 アイテムは落っことし。 やる気を削がれつつも、3人は進みます。 GM:とりあえず、この階はこれで全部調べたっぽいなあ。 フィエラ:はいはい、下に降りましょう(しょぼーん)。 GM:ほい、では第2層に行きます(シートを用意する)。階段を降りると、柱のある大きめの部屋に出るわけですが。 フィエラ:あたりには何もないの? GM:そうすると、「……お? 誰かきたぞ?!」という、甲高い声が。 アイヴィー:じゃきッ!!(銃を構える) GM:「ちょ、ちょっと待って! ちょっと?!」と。ぱっと見ると、フィルボルが。 フィエラ:ふんふん。 GM:露天を開いていたりするわけですが(笑)。 フィエラ:やー、ご同輩(←この人もフィルボル) GM:「よっ、お安くしとくよ! 買わない?」(笑)。 アイヴィー:(銃を下ろして)……何があるの? GM:「うーん、そうだなあ……(ごそごそ)ランタンなんかどうだい?」 一同:(苦笑) ええ、冒険者セットに含まれてるのを知らずに同じ物を買ってしまって所持重量を圧迫し、しょうがないので上の階で置いてきたことをGMは百も承知ですとも(笑)。 フィエラ:……悪いが余ってるんだな(苦笑)。 GM:「あれ〜、おかしいなあ……。普通、こういう中に来る人にはランタンが売れるって聞いたことがあるんだけどなー」 アイヴィー:普通、ここにくるものはランタンを全員持っているだろう。 GM:「うーん……じゃあベルトポーチはどうだい?」 アイヴィー:そ、それは欲しいかも!!(笑) フィエラ:えー、いくらだっけ? GM:「ベルトポーチはそうだねえ……30でどうだい?」 ちなみにベルトポーチはアイテムを余分に持ち運べるアイテム。今のパーティには欲しくてたまらない一品です。 ……が。定価は15。実は超ボッタクリです(笑)。 ここからGM演ずるがめついフィルボル商人と、プレイヤーたちの壮絶な値切り合戦が始まります(ま、それでも定価以上なんですが)。 GM:「30でどうだい?」(ごり押し) フィエラ:う〜ん……定価の倍はちょっと出せないなあ。 GM:「じゃあ45でどうだい?」 一同:増えてるじゃん!(ツッコミ) GM:「あれ〜、おかしいなあ?」(笑) 一同:(笑) GM:「じゃあ30と15の分割払いでどうだい?」(笑) アイヴィー:ちょっと待て、ちょっと待て!(笑) フィエラ:30と15の分割払い……ほほう?(殺気のこもった笑み) GM:「おかしいなあー」 フィエラ:まあ20くらいだったら出せるが。 GM:「う〜ん、20かぁ……そうだなあ、25くらいでどうかなあ」 フィエラ:う〜ん……(長考)……そうだなあ、精一杯がんばって、22だな。 GM:「そうか〜残念だな〜23だったら売ってもよかったのにな〜」 フィエラ:ぬ〜〜〜〜、じゃあ仕方ない23出してやろう(笑)。 GM:「よし売った〜」(笑) アイヴィー:じゃあ私も買う。 GM:「あー残念。1個しかないんだ」 アイヴィー:……お、なるほど。……(物欲しそうなジト目でフィエラを眺め)じ〜〜〜〜。 一同:(笑) フィエラ:いやいやいや、外に出て安い値段で買いなさいよ(笑)。 GM:(ぽんと手を打ち)「ああ、でもバックパックならあるよ?」 フィエラ:でもどうせもう持ってるんだろ(笑)。 アイヴィー:いや、もってないよバックパックは。 フィエラ:持ってないのか。じゃあ買っときなよ。 GM:(アイヴィーに)「そこのおねーさん、バックパックはどうだい? 100だよ?」 フィエラ:……高っ。あれ定価30だぞ。 GM:「これは特殊でね。重量5まで入れられるんだ!」 一同:普通のと一緒だよ!(ツッコミ) GM:「あれ〜?」(笑) フィエラ:35……多くても40がいいところだろう。 GM:「いやいやいや、これは100だな〜。譲れないな〜」(笑) フィエラ:……じゃあ買わないわ(笑)。 GM:「あれー。つまんないなあー。……じゃあ毒消しとかはどうだい?」 フィエラ:(キャラクターシートの所持金を減らしつつ)いらない(笑)。お金がない。 GM:「あれー?」 フィエラ:ベルトポーチ、23……イタイ。 アイヴィー:私はアコライトだが?(毒を回復できるスキル“キュア”を持ってる) GM:「……ちっ」 アイヴィー:なんか言ったか?(笑) GM:「滅相もない(笑)。……ああ、それじゃあ聖印(=ヒールの回復量がUPする)はいらないかい?」 アイヴィー:……もう持ってるが。 GM:「なにー、もう持ってるのかー。つまらないなー……(急に投げやりになり)じゃあいいや。ちぇ」 一同:(笑) フィエラ:じゃあ、まあ露天がんばってくれよ、ご同輩(笑)。 GM:「行ってしまえ、行ってしまえ!」(笑) がめついフィルボル露天に辟易しつつ、次の部屋へ。 GM:(ころころ)お、これはなかなか……。 フィエラ:ようやくモンスターが出てくるのかな? アイヴィー:ヘンな人ばっかりいるような気がするなあ。 GM:MAPの中央に――向こうを向いててよく分からないんですが、尻尾が蛇の形をしていて、向こう側にライオンの首みたいなのがありまして。 フィエラ:あっはっはっはっは!(爆笑) アイヴィー:ちょっと待て?!(爆笑) GM:で、背中の辺から竜の首みたいなのが(笑)。 フィエラ:……キメラと言わないかコレは? GM:どうも寝てるっぽいんですね。 アイヴィー:じゃあエネミー識別いきまーす。(ころころ) GM:出目が8あれば分かるね。キマイラだね。ちなみにモンスターレベルは5。 フィエラ:……強いじゃないですか(笑)。 GM:えー、かな〜り強いですねえ(笑)。 フィエラ:不意を突いて一撃で倒すか……それとも、交渉できる程度の知能はあるんですか? GM:あー、そんなもんないです。知能なんざないです。 フィエラ:さすがラグナぱぁぁぁん!(ヤケクソ気味にダイスを叩きつける) 一同:(笑) GM:さあどうしましょう。気づいてはいないみたいです。それでも不意打ちでは1ターンで倒せないでしょうねえ。 アイヴィー:とりあえず今のところ戦う必要はないから、戦わない方がいいと思うが。今の状況では、さすがに私たちの分が悪すぎる。 フィエラ:……じゃあ起こさないように、横の部屋に抜けてみよう。こそこそと(笑)。 GM:横の部屋は安全そうだね。特になにもいない……ああ、そういえばこの部屋の上にあった部屋から中身が落っこちたはずですが、この部屋には何も落ちてないので、おそらく中二階か何かで砕けてる可能性が考えられます(笑)。 一同:しょぼ〜ん(笑)。 がっくりしつつ部屋の探索を行う一同。罠を解除したり、扉を開けたり。ランダムダンジョンは、管理はマスごとなんですが、その中にも扉やら通路やらがあるのでダンジョンの構造自体はかなり複雑。まるで往年のウィザードリィのようです。 フィエラ:じゃあ次の扉を開ける。 GM:開けるとだな……こんな感じになっててだな……(MAP書き書き)。ぼんやりとした骸骨っぽいものがいるわけですよ。 アイヴィー:じゃこっ!(銃を用意) GM:こいつはワイトです。未練を残した貴族の亡霊です。1体。さあどうしましょう。別に戦わなくてもなんとかなりますが。 フィエラ:まあばたんと扉を閉じて蓋しちゃってもいいんだけど、さすがに1回も戦闘してないというのもどうかな、と。 アイヴィー:うん(同意)。 フィエラ:しかもそこのアコライト(=アイヴィー)が、戦いたくて戦いたくてハァハァしてるらしいので。 アイヴィー:こらこらこら、勝手に決めるな!(笑) まあ事実だが。 GM:じゃあ戦闘に入りましょう。ここからはラウンド管理でいきますので。……えー、一番行動値の高い人。 フィエラ:えーと、アタシ9。 GM:ニルヴァーナは7。 アイヴィー:問題外(笑)←行動値2の人 GM:ワイトは行動値13だったりする。 一同:早っ!(PCが遅いだけ) GM:じゃあ、誰が先頭に出る? フィエラ:アタシでしょう。 GM:じゃあダメ人間が先頭に出た。 フィエラ:……プレイヤー名で呼ばないでクダサーイ!(笑) さあ、プレイが始まって初の戦闘です。 このワイト。4レベルモンスターで、攻撃の命中が3D6。しかも悪霊なので物理防御力がめっぽう高いアンデッドなんですが……大丈夫か? GM:ふわわわわ〜んと近寄ってきてフィエラに攻撃。それ!(ころころ)……えー、ダイス目低っ(笑)。15と言って攻撃。 フィエラ:えーと、回避だよねえ? ……4+2D6で15ぉ?! ムリムリムリムリムリムリ!(笑) ダメそうです(苦笑)。ランダムダンジョンはレベル1な初めての冒険者には向かないかも……と思い始めたのがこの時点。 もっと早くに気がつけよ、GM! フィエラ:(ころころ)……うあ、ゾロったよ(=出目が両方とも1。ファンブル)。 GM:大丈夫、1ゾロでも貫通とかないから(回避の際にファンブルすると、とてつもなく致命的なダメージが発生するゲームもあるのです)。ダメージが……11点と言う。 フィエラ:3点も抜けましたが?(苦笑) じゃあ反撃。……ふっふっふ、こっちのダガーも3D6なんだよ!(不敵な笑み) GM:おおー、なんと! フィエラ:(ころころ)ありゃ?!(あまりの出目の低さに素っ頓狂な悲鳴を上げる)酷い戦いだなあ。11しかない。 GM:それは避けたよ。ぴよ〜んと。 フィエラ:だろうなあ。 GM:ニルヴァーナはどうする? 私は魔法を使ったほうがいいだろうか、殴ったほうがいいだろうか。 フィエラ:魔法を使ったほうがいいと思いまーす。たぶん普通に殴ったら当たりませーん(笑)。 GM:じゃあファイアボルト撃ちますか。3D+8ですね(ころころ)。 フィエラ:6! 6! 6!! アイヴィー:1(笑)。 GM:16と言ってファイアボルトだね。……ちなみにこのゲーム、魔法も避けられます(笑)。お、当たった当たった。3D6のダメージです!(ころころ) さあ、期待の魔法ダメージ! その出目は……何とサイコロ3個振って、たったの6! 一同:……しょぼっ!!(爆笑) GM:しょぼーん。ダメージ6てーん。 フィエラ:「ふぁいあぼるとー!」ぺんぺんぺん。ダメージ2、2、2(笑)。せつねー。 アイヴィー:じゃ次、わたしの番ね。 フィエラ:銃だ銃だ。頑張れよー。 アイヴィー:じゃあ行きまーす。でもあんまり期待しないでねー。 フィエラ:……うん。もう、期待はしてねえ(笑)。 一同:(笑) アイヴィー:(ころころ)……達成値7! そんなもん当たるかい(苦笑)。 PCたちの出目が振るわないのもありますが、そもそも直接攻撃が抜けづらい相手なんですな(ホントはさらに連続攻撃をしてくるはずだったんですが、GMがその存在を忘れてたために連続攻撃はしませんでした。もししてたらPCは全滅してましたね、間違いなく)。 フィエラが殴られ、反撃するもほとんど抜けず、ニルヴァーナが魔法ダメージで大幅に削り、アイヴィーの射撃は明後日の方向に……。 フィエラ:しょんぼりすぎる。 アイヴィー:次のレベルアップでガンマスタリー(銃の射撃が当たりやすくなるスキル)つけるから。 GM:攻撃ー。(ころころ)15と言う。 フィエラ:出目が7で攻撃が15ってことは、基準値8かよー! 回避4しかないんだぞこっちはー! GM:…………。 フィエラ:…………。 GM:……ま、頑張ればなんとか。 フィエラ:頑張れないよ!(笑)サイコロほぼ1個分だよ4といったら!! 当たりまくりですよ、このシーフまったく避けませんよ。死ぬ死ぬ。 GM:(ころころ)……ぎゃー! 18点……。 フィエラ:じゅ、じゅうはってん?! GM:(沈鬱な表情)……出目が走った……。 フィエラ:はいはい、もうHP半分以上ないよ? ヒールくれよ!!(笑)その前に反撃するけどさ。6を2個以上出してやる〜!! でありゃ!!(ころころ) GM:(ころころ)ゴメン、でも避けた。 フィエラ:ぬぁにぃ〜!! GM:出目11だったからねえ。 フィエラ:ほ、ほんとにワケが分からん(笑)。あのすいません、強すぎるんですけど。ボスクラスですよ? GM:(ニルヴァーナの攻撃の処理を行ってる。ころころ×数回)……さすがに避けられんなあ。ダメージもでかい。 フィエラ:魔法しか効いてないじゃないか!!(爆笑) アイヴィー:じゃあ次ヒールかけまーす! 初ヒール。キャラクターレベル+精神ね? GM:そうそう。レベルが1だから1D6だね。 アイヴィー:精神が4だから、最低5点は回復する。(ころころ) ワイトにずたぼろにされているフィエラ。回復しないと彼岸の向こう岸に行ってしまいかねません。少しでも大きな出目で回復したいところなんですが……。 アイヴィーの出目:1。 一同:うわははははははは!(大爆笑) アイヴィー:さすが私(←FMMでここぞというときに一番悪い1の目を振る確率の高い人)。 フィエラ:……さすがだ。もうありえないくらいの厳しさだよこのゲーム――休憩するしかないっ!(笑) GM:どうする? ニルヴァーナが替わりに前衛に立とうか? フィエラ:いや、とりあえず壁としての役割は果たそう。防御力はこっちのほうが上でしょう。 GM:ニルヴァーナは、物理防御力4。 フィエラ:アタシ物理防御力6だから。 アイヴィー:(挙手して)物理7! 一同:固ッ!!(爆笑) フィエラ:オマエ前衛に立て!(笑) GM:でも前衛に立つと銃が撃てない(笑)。 フィエラ:もういいよ銃なんか! 銃捨てろ!!(爆笑) 結局、ニルヴァーナが魔法でやっつけました。プレイヤーがまったく活躍できませんでしたよ?(GMが悪い) もう一回アイヴィーがヒールする場面があったのですが、そこでも出目が1だったのはご愛嬌……というか何と言うか(苦笑)。 さて。 モンスターを倒すと、アイテムとかをドロップする。これがアリアンロッドのアリアンロッドたる特徴のひとつだったりします。ラグナロクでもドロップの瞬間に未鑑定アイテムとかカードのドロップをどきどきしながら期待するのですよ。 GM:えー、ではドロップ品の決定を。誰か2D振って。 アイヴィー:はーい!(ころころ)10! GM:10は……何かのアクセサリーだ! フィエラ:きたー! アイヴィー:アイテム鑑定はーい。 GM:アクセサリーはエメラルドリングです。風属性の魔法に対して魔法防御力+3です。……ただ、問題がひとつあります。装備レベルが2以上なんです。 フィエラ:(テンションダウン)……じゃあベルトポーチに突っ込んどくよ。 GM:これでワイトをやっつけました。やー強敵だった。 フィエラ:ていうかね、ここで出していいモンスターって、3レベルまでだと思うな。 アイヴィー:(同意の虚ろな笑み) GM:まー、ルールブックに書いてある内容だから……許せ(笑)。 フィエラ:許せねぇよ!!(爆笑)普通は4人か5人で戦うもんだろコレ?! ……確かにPCの人数とか考えると、レベル4のモンスターはシナリオのラスボスクラスですね。富士見書房から出ているリプレイも、1レベルのPCのボスはモンスターレベル3のゴーレム&その取り巻きだったし。 ともかく安全地帯を確保して、ヒールをかけたり、休息してMPをほんのちょっとだけ回復。下に降りる階段を見つけたのですが、残った一部屋を確認しに降りるのを後回しに。 そして開けた次の部屋。 まさか。 まさかこんなことになろうとは……。 (続く) |