アリアンロッドリプレイ #1−4

 〜何とか帰還するロクデナシたち〜


 結局、いけるだけ行ってみようと結論を出したプレイヤー一行。
 HPポーションやMPポーションを使い、途中で手に入れたにくで回復し、もう一階層下へ。
 上層階に比べ、この階層は若干大きめです。

GM:(トランプをめくる)えい!
フィエラ:……クラブの13……! 絶対やばいこの札。ここで探索中止が決定しそうな気がします(笑)。
アイヴィー:いざとなりゃ逃げましょう。
フィエラ:南無ったな。これを南無ったと言わずして何と言うのだろう(笑)。どーせまたキマイラクラスの敵がいるはずなんだ、たぶんなー。
アイヴィー:なーむなむなむ♪
GM:ええい黙れ!(笑)
フィエラ:ええい帰れ!(笑)
GM:階段が螺旋になってまして、君らはここから下りてきました。
フィエラ:じゃあ、敵がいないかどうかこっそり確かめに行きます。
GM:そうすると、尻尾がサソリの、何とも言えない生き物がいるんですが、さあエネミー識別してください(笑)。
一同:(苦笑――「尻尾がサソリ」で、マンティコアだというのがバレバレ)
アイヴィー:はーい。(ころころ)出目8の……14。
GM:こいつはだなー、マンティコアだなー。
アイヴィー:エネミーレベルいくつ?
GM:6です!
アイヴィー:(即決)逃げましょうー。
フィエラ:うーん、じゃあアタシら帰るわ(笑)。
GM:あ、向こう向いてるから、気がつかなければ先に行けるね。
フィエラ:向こう向いてる? じゃあなに、気がつかなければ何でもアリなの?(笑)
GM:気づかれたい?(笑)
フィエラ:気づかれたくはないけど。気づかれなければ後ろを通れるの?
GM:うん。通れる。
フィエラ:じゃあ、気合でこっそり通るんだね? ……ていうか、6レベルとか出てくるの、ありえないから(笑)。
GM:だから、基本的に5とか6とかのレベルの敵とは戦わなくて済むようになってるんだ(笑)。気づかないとか向こう向いてるとか。
フィエラ:ありえねー……。ま、じゃあ向こうへ抜けました。
GM:じゃあ次の部屋。ここは休めそうな気がするね。
フィエラ:(即決)休むよ?! 何の問題もなく休むよ?! 皆ボロボロだから、休むよ。

 この部屋で、一行はHPをほぼ前回まで回復。希望の光が見えてきました。

フィエラ:じゃあ休んだことだし、さらに次の部屋に行ってみよう。
GM:はい、では次の部屋。
アイヴィー:(トランプをめくる)ハートの9。……今までハートが出てきたのって、何かあったっけ?
フィエラ:ハートは、へなちょこなイベントが待ってたね。変なジーサンに会ってみたり、だ。
GM:では、部屋の中には――もう一つ部屋が(笑)。
フィエラ:じゃあ開けてみましょうか。ぱか。
アイヴィー:ジーサン、女の子と来たから、次はオバサンか?
GM:なんか変な先読みをしてる人がいるんですが、誰か助けてやってください。ぱかっとドアを開けると、中からエネミーが。わっちゃわっちゃと、3グループほど。……モンスターはモブにしとくよ。表どおりに運用すると違うんだけど。

 出てきたのはペリクラというキノコ型モンスター。ルールブックの中で一番弱いモンスターです。
 ニルヴァーナがトルネードブラストで1グループふっとばし。
 フィエラが1グループ叩き伏せ。
 最後の1グループもフィエラとニルヴァーナの攻撃でカタがつきました。かすり傷ひとつくらいませんでしたよ。

 あ、アイヴィーの銃弾はまた今回も空を切り裂いただけというのは秘密ですよ?(苦笑)

アイヴィー:今度の攻撃は基準値を出したぞ?!
GM:ごめん、こっちが出目11振ったんだよー(笑)。
フィエラ:基準値出す、出さないというより、銃という存在そのものがよろしくないような気がするんだよねアタシは(笑)。
GM:おかしーなー、強いはずなんだけどなー銃は。
フィエラ:やっぱりサポートクラスはモンクの方が良かったような気がするなー。
GM:アコモンクだアコモンク。
アイヴィー:今回は、わたしのダイス運が悪すぎるような気が。
一同:うん。非常に悪い(一同笑)。

 ペリクラの胞子を手に入れ、値段の割には重たいとぶつくさ言いつつ、次の部屋へ。

GM:この部屋には、また宝箱が。
アイヴィー:また落とすんだろ?(笑)
フィエラ:もうやだ〜!(笑) とりあえずトラップ感知に行ってきま〜す。
アイヴィー:今度は持ち上げると上に浮いてったり(笑)。
GM:いいねそれ!(笑)
フィエラ:違うよ、高速でスライドしてゆくんだ。しゃーって。そして扉にがしゃーん! ばりーん! あー中のポーションが〜。
GM:ああ、トラップ感知すると、この宝箱は開けようとすると中身がかぱって飛んできそうな気がします。
フィエラ:今度は飛んでくるんだ……(苦笑)。はいはい、トラップは外せますか?
GM:外せそうです。
フィエラ:(ころころ)17。
GM:はい、じゃあ罠は外れました。宝箱の中には、謎のコインが入ってます。金貨ですね。
アイヴィー:識別しまーす。15!
GM:それじゃ分かんないなあ。まあ特別なコインっぽいですねえ。
フィエラ:じゃあ持って帰りますか。

 そして再びめくるトランプ。
 めくった札はジョーカー!

フィエラ:ジョーカーか。ボスっぽいな。
GM:(思考中)……どうしよう、全滅なんだろうか……? 何かねえ、ルールブックのチャートどおりに出すと全滅しそうな気がするんだよねえ。

 本来なら、ハゲンティなる魔族がボスなのです(5レベル)。ですが、途中、あれだけ苦戦したワイトよりも強いんですよねこのエネミー。
 基本ルールのアーキタイプ4キャラでテスト戦闘したら、何とか勝てたんですけどね。
 まあ、そもそも3人しかいないし。
 攻撃の要になるウォリアーがいないし。
 みんな出目が悪い上に、GMの出目が良いし。
 仕方がないのでボスモンスターを急遽変えることに。

GM:(ルールブックをチェックしつつ)んじゃ、カナトウスが3匹だ(←ぜんぜんアリアンロッドと関係ない、ラグナロクオンラインのモンスター)。
フィエラ:硬すぎる! ダメージが通らない!(笑)
GM:近接職が活躍できるよう、魔法防御が高いエネミーを探しているんですがいないんですよ(ぺらぺら)……じゃあハーピーにしとこう。モブ扱いなんだが。
フィエラ:ひどすぎる!(笑) それがボスかよ。
GM:ああ、でもレベル3のモブだからトルネードブラストでは倒せないですよ。
フィエラ:某MMORPGのハーピーは鬼のように強いですけどね。
GM:強いですよね。一撃で1200ダメージ食らったときは泣くかと思った(笑)。まあいいや、ボスはハーピーです。きーきー。
アイヴィー:じゃ、殴りまーす。
フィエラ:やっぱりコレがボスなんだね……。
GM:ホントはハゲンティという魔族なんですよ。ハンドグレネードで攻撃してくるんですよぅ。
一同:無理です。死ぬ死ぬ。
GM:出したらお前らじゃ絶対死ぬよ!(笑)
フィエラ:第一さぁ、遅すぎるタダのヒールシステム(=アイヴィー)と、探索に長けちゃってるコイツ(=フィエラ)でしょ、戦闘能力は魔法以外イマイチというメイジサムライ(=ニルヴァーナ)でしょー? 3人しかいないというのと、3人ともメインクラスとサポートクラスの取り方がよろしくなかったというのがね(苦笑)。
アイヴィー:どうしようもない。
GM:まあいいや、戦闘を始めよう。ハーピーは行動値10です! じゃあぎゃあぎゃあわめきつつ、フィエラを狙おうか。……大丈夫だよコイツ、イーグルより攻撃力ないから(苦笑)。
フィエラ:せつねえ(一同苦笑)。
アイヴィー:かなりヘタレだな。
GM:さすがモブだよちくしょー! でも11と言って攻撃だぁ!
フィエラ:(ころころ)当たったよ。
GM:15点。
フィエラ:痛! はいはい反撃反撃。今度こそクリティカル出してやる(ころころ)……でやしない(笑)。
GM:テストプレイしてたときは、3Dの攻撃ならがんがんクリティカルしたんだがなあ。

 とりあえずニルヴァーナがファイアボルトでフェイトを注ぎ込み、高ダメージを出したおかげでハーピーはほぼ瀕死。
 そしてやってくるアイヴィーの番。射撃を外しまくった汚名を返上できるか?

アイヴィー:(ころころ)はい14。
フィエラ:弱ってる敵には当てるんだよな。さすがトドメ刺し。
GM:(ころころ)当たった。ダメージ何点?
アイヴィー:18点!!
GM:じゅうはち?! 即死だよ!
フィエラ:ほらな。 だから言ったじゃないか(笑)。
GM:……しかし、なんだかなあ、この人たち(苦笑)。
フィエラ:仕方ないよ、我らのダイス運の悪さを把握してないというのがですね(笑)。
GM:いや、それでもあまりにヒドかった(笑) ヒール3回やって、出目1、1、1ってどういうことですか!
フィエラ:いーやそんなことはない。いつものことだ(笑)。
アイヴィー:いつもよりヒドイぞこれ!
フィエラ:というより、ファイターがいないってことがまず失敗だったってことだよ!(一同爆笑)
GM:じゃあ次はファイターを探す旅に出るか?
フィエラ:だからー、プロンテラの南に行って、チャットを出すんだ。「GM募集。GVなし、マッタリ系。初心者ばかり、レベル1」って(笑)。
GM:つれえなあ(笑)。
フィエラ:もちろん「前衛募集中」(笑)。

 ボス(弱い)もやっつけて、一行は神殿に戻ることに。

GM:はい、じゃあ戻りました。
フィエラ:かくかくしかじかで、鷹の群れに殺されそうにはなりましたが。
GM(神殿受付):「それはあなた達が悪いんでしょ!」
フィエラ:でも、他に子どもはいませんでした。
GM(神殿受付):「きっとハーピーが子どもをさらったのでしょう。……今回はもういいです、あなた達のボロボロ具合に目を覆わんばかりです」
フィエラ:ええ目を覆ってください、むしろ何も見なかったことにしてください(笑)。
GM(神殿受付):「ところでダンジョンで手に入れた収集品は売らなくていいのかしら?」
フィエラ:売りますよ。ええ、売りますとも!(笑)
GM(神殿受付):「……あら? そのコインは。……あらあらあら、あらあらあら!(驚)」
一同:
GM(神殿受付):「室長〜! すごいものが出ましたよ〜!」
フィエラ:あ、レアアイテムらしいよ(笑)。
GM:そうすると、奥から偉そうな人が「おおお、覇王のコインじゃないか。こんな珍しいものを見つけてくるなんて、すばらしいな!」
フィエラ:で、コレは、いったいどういうアイテムなんですか?
GM(室長):「これはだな。かつてこの空中庭園テニアを作った覇王の肖像と紋章が刻印されたコインでだな」
アイヴィー:うん。
GM(室長):「何でも、世界で十数枚しかないというアイテムなんだ」
フィエラ:なんだって! 超レアアイテムだ。
GM(室長):「で、これをすべて集めると、覇王の隠した財宝のありかを示すことができるらしい、と」
フィエラ:なんだって〜! 大変だ〜! ていうか我々にゃそんなに集められないだろソレ(笑)。
アイヴィー:うん。
GM(室長):「どうするね。大変珍しいものだから、値段がつけられない。良ければコレを担保にアイテムと交換し、もしこのコインが売れたら、売れた金額をそのとき受け取る、というのはどうだ?」
一同:う〜ん……。

 結局、迷った結果、コインを預け、代わりに担保としてマジックアイテム「守りの指輪」を預かる(この指輪を返すことによってコインを返してもらえる)ことにした一行。
 途中で助けた女の子がいたので追加報酬を受け取り、レベルアップをしたプレイヤーたち。

 次の冒険では、もう12匹の敵の中に突っ込まないでくださいよ?

(to next scenario!)


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