アリアンロッドリプレイ #2−2 | |
〜イヤガラセを受けるロクデナシたち〜 河という名の自然の脅威(笑)の洗礼を受けて、さわやかにびしょ濡れドブネズミなパーティご一行。 ええと……まだ戦闘のひとつもしてないのですが? 大丈夫かいな。 GM:じゃあぱちぱちと火を焚いて服を乾かしてると。ふよふよふよっと、空の彼方から何かが。 アイヴィー:ふよふよ? フィエラ:ぷよぷよ? アイヴィー:じゃあ4つ集めれば消えてくれるんだ。 GM:(プレイヤーのボケは黙殺して、基本ルールブックに掲載されている、インプのエネミーデータのコピーを見せる)こんな感じのものが2匹、ふわふわふわっと飛んでくるのですよ。 アイヴィー:(イラストを眺める)おお……なんかちょっと萌え。 GM(インプ):「あ。なんかこんなところにニンゲンがいる」「あ、ニンゲンがいるぞ」 アイヴィー:(火に当たりながら銃を構える) フィエラ:(同じく火に当たりながら)……なんじゃらほい(←エネミー識別に失敗している) アイヴィー:最下級の魔族なんでしょ? GM:うん、そうそう。「ニンゲンだー」「ニンゲンだー」「ニンゲンがこんなところでなんかしてるぞー」「ムカツクねー」「ムカツクー」と、2匹でやりとりしてる。 アイヴィー:じゃきん!(銃を向ける) GM(インプ):「あ、何か武器構えてる!」「エラそうだねー!」「エラそうだー!」 アイヴィー:……ギルマス、発砲許可を。 フィエラ:う〜ん……(様子をうかがってる) GM(インプ):「よ〜し、コイツら襲わせちゃおう!」「襲わせちゃおう!」って言って、ふわふわふわ〜って飛んでゆくね。 アイヴィー:あらま。 フィエラ:いやまあ、消えたんなら別に問題はなかろ。……襲わせちゃおう、とか言ってたんで、新しく取り巻きとか連れてやってきそうですが。 GM:どうする? まだ服は乾いてませんが。完全に乾くには、あと1〜2時間くらいは必要だね。 アイヴィー:今すぐ移動したほうがいいんじゃないか? フィエラ:服が完全に乾いてないだけで、動くのには支障はないんでしょ? この場所に留まるのは危険と判断して、移動しましょう。 GM:じゃ、移動するのね。では2Dを振りたまえ。 アイヴィー:いっきま〜す!(ころころ)3。 GM:3かぁ。じゃあ、どこからともなく、ぴーひょろろろろ〜、と鳴くかどうかは知らんが彼方に鳥のシルエットが。 アイヴィー:ああ、とんびが鳴いてる。 GM:と思っていたらだな、その鳥が近づいてきて、君らのところに突っ込んでくるわけですよ! 前回君らが12匹に襲われてひぃひぃ言ったイーグルです。2匹。 アイヴィー:……にょ〜〜〜!(悲鳴) フィエラ:……めらめらめら、ごごごごご。 一同:(笑) アイヴィー:雪辱戦じゃ! GM:接近してくるまでに1ラウンドあるから、マスケットならその間に1発撃てるね。 アイヴィー:じゃ撃ちま〜す。今回から命中判定が3Dになったんだ。(ころころ) GM:3Dなら普通は当たらぁな。 フィエラ:うん。頼むから当ててくれ。お願いだから当ててくれ(笑) 銃射撃=外れという図式が成り立っていたアイヴィーですが、さすがにレベルアップして命中の判定ダイスが2Dから3Dに増えたので、余裕でイーグルを撃ち抜きます。フィエラも二刀流でダメージが上がっているので、イーグルをあっさり返り討ちに。 まあ、そりゃ、12匹いるわけじゃないですしねえ(苦笑)。 GM:そうすると、どこからともなくさっきのインプが現れてだな。「あームカツク! ムカツク!」「こいつら撃退したぞ!」「やっちゃおう!」「やっちゃおう!」と、またふわふわふわ〜と飛んでゆくねえ。 アイヴィー:……こいつらとっとと撃ち落したほうが早いのでは? GM:などと話しつつ先を進むとだねえ――[危険感知]をしていただきたいのですが。 一同:(ころころ) GM:(全員気がついたな)ぱっと足元を見ると、でっかい葉っぱが。 フィエラ:お? 何だこれ。あまりにも不自然すぎる。 アイヴィー:なんかでっかい葉っぱだな。 GM:巨大食虫植物、ディオネスの葉っぱだね。 フィエラ:ハエトリグサならぬヒトトリグサだなこりゃ。 GM:で、あたりを見渡すと3枚に囲まれてるね。 フィエラ:3体もいるのか。めんどくせぇな。 アイヴィー:どうする? とりあえず逃げようか。 フィエラ:いや殺す! もといコロヌ! 一同:コロヌかよ!(笑) ツルを伸ばしてびしびしっと攻撃をするヒトトリグサことディオネスですが。 PCたちへの攻撃は、《加護》2つに阻まれてろくすっぽダメージになりません。 ……やっぱり《加護》強いなあ。 GM:アイヴィーは攻撃が命中したから、マイナーアクションを消費しないと移動できないからね。 アイヴィー:げ、捕まった! フィエラ:ツルが絡まっちゃってるんだね。 アイヴィー:緊縛だ緊縛。 一同:(笑) GM:びしびし!(発言に対するつっこみチョップ) アイヴィー:だってこーいうシチュエーションなら言わなきゃ―― フィエラ:ダマレコゾウ!!(笑) アイヴィー:とりあえずマイナーアクション使ってツルを振りほどいた。 GM:で? どうするの? フィエラ:……いや、何にもできないじゃんコイツ。銃だからエンゲージされてて撃てないし(笑) GM:……素手とか? アイヴィー:皆がんばってねー(戦闘放棄) フィエラ:意味ないぴょ〜ん。だからガンスリンガーとかにしとけば良かったんじゃよー。 一同:(笑) アイヴィーが振りほどいちゃ絡まれるを延々と繰り返している間に、フィエラとニルヴァーナがディオネスをがすがすとやっつけてしまいました。ダメージ受けたアイヴィーはさっきイーグルをやっつけて手に入れた肉を頬張り回復することに。 アイヴィー:じゃドロップ品あさりまーす。 GM:あさりやがれ! ひとり一個だ!(ニルヴァーナの分をころころ)ごめん何もなかった(笑) アイヴィー:(ころころ)5。何もなし。 フィエラ:(驚愕)……何もないのかお前ら〜!(笑) アイヴィー:何もなしでした!(笑) GM:何もなしでした! 申し訳ございませんギルマス!(笑) フィエラ:えーとえーとえーと、ディオネスのドロップ最高級品はどのくらいの価値のものが出ますか? GM:ディオネスの葉っぱが70ゴールドで売れます。 アイヴィー:弱いからなあ。 フィエラ:70かあ……う〜ん……(長考中)。いや、フェイトを使うべきかどうか迷ってるんだが。 GM:こんなところでフェイトを使うのかあ?!(爆笑) フィエラ:たった70だとなあー。……気合だ!(フェイト使わずにころころ)7。 GM:えー、ディオネスの触手。 フィエラ:ようするにツタね。 GM:うん、ツタ。……2ゴールド相当です(笑) フィエラ:…………。しくしくしくしくしく……。 一同:(笑) フィエラ:こんなの小遣いにもならないじゃない……オーマイガーっ!(笑) PCたちは食虫植物地帯を抜け、途中で焚き火を起こしてやっと服を乾かしたりしつつ、やっと行程の半分過ぎまでやっきました。 GM:じゃあまた2Dを振っておくれ。 アイヴィー:悪い目出たらごめんねー(ころころ) GM:……ゾロったよこの女。1ゾロだよ。 一同:(笑) アイヴィー:1ゾロ出さなきゃ、何のためのわたしだ(笑) フィエラ:しゃー!!(笑) GM:そうすると、さっきのインプがまた飛んできて、君らの前に何かをぼとっと落とします。 アイヴィー:……なんだこりゃ? フィエラ:(ころころ)お、6ゾロ! クリティカルで分かる。 GM:たぶん、熊の子供だねえ。で、ずたずたになってるねえ。 フィエラ:子どもの熊さん? アイヴィー:え。 GM:で、それとともに、「がおーっ!」て声が、草むらを掻き分けて。 アイヴィー:王蟲が! 王蟲が来る!(笑) フィエラ:親熊さんがきたよー。 GM:目の前の草むらから熊が現れると同時に、後ろの草むらから「ばばばっ!」と、ゴブリンが3グループずつ、3つ。 フィエラ:……めんどくせぇなあ(苦笑) 突如現れたインプ’sによって罠にはめられるPCたち。怒り狂ったベアーとゴブリンがプレイヤーに襲い掛かる! フィエラ:じゃあクマさんはアタシが何とかしましょう。というわけでアイヴィー、オマエはニルが《トルネードブラスト》でゴブリンを片付けるまでゴブに殴られ続けろ(笑) GM:夜が明けるまで殴られ続けろ、と(笑) 一同:(笑) フィエラ:君が泣くまで殴るのを止めないぃぃ!(笑) GM:では親熊が襲い掛かります。クマーっ! っと(笑) 一同:クマーっ!(爆笑)
だからどうしたってわけでもないんですが。 フィエラ:(ルールブックを見て)クマさん強ぇなー。 GM:クマさん強いですよ、3レベルですから。代わりにゴブリンは弱いですよ。1レベルモブですから。じゃあここからは行動値順ね。行動値9のフィルボル太郎から。 フィエラ:フィルボル太郎……っ(笑)。太郎言うな! クマに……(ころころ)9の……14で攻撃。 GM:(ころころ。出目6ゾロ)よけたー! クリティカルー!(笑) フィエラ:ざーけんな! ざーけんな! 何なんだこのクマー! そんなんじゃオレは釣られないクマー! アイヴィー:もしかして赤いクマか? フィエラ:いや別に赤くはないと思うんだけど。別にオオカミの血を引くオオカミ犬30頭と赤城の山で戦いを繰り広げたりしないと思うんだけど――それじゃ銀牙でしょー?!(笑) 後方撹乱でアイヴィーに迫るゴブリン小隊(第1・第2・第3。各3グループで構成される)ですが、さっそくニルヴァーナのトルネードブラストで1小隊消滅(ああ、モブ扱いのモンスターって出しても報われない……)。残った小隊は果敢にも突撃を行うものの、避けられるは、当たってもダメージが止まるは、そりゃもう散々な状況。次のターンにももう1発食らって、あっと言う間に壊滅状態に。 クマ(ベアー)は3レベルエネミーの恐ろしさを思い知れ! とばかりに《バイタルフォース》を使用し、怒り狂ったクマパンチで攻撃するものの、フィエラはあっさりとかわします。しばらくフィエラストラッシュ(当たるけどちみっとしかダメージが抜けない)と、クマブロー(当たるとダメージ大きいがフィエラに避けられる)の応酬が続きます。 なお、支援射撃を続けるアイヴィーさんですが―― アイヴィー:(ころころ) GM:(出目を見て)すげえ! ある意味すげえ! 3D振って2とか1とかしか出ないってどういうことだ?! フィエラ:(同じく出目を見て)あんたプロだよ! それ2Dだったらピンゾロじゃん! リアルで出目が悪いのは仕様なんでしょうか? かすりもしません。 それでも後半は当てるようになりましたが……今度はダメージがしょぼっちい(笑) もっとも、最後はいきなり出目の走ったアイヴィーがベアーをしとめ、さらに戦意喪失して逃げ出すゴブリンを後ろから狙い撃ちするというえげつないことをしてエネミーを殲滅します。 GM:じゃあ傷つきつつ、ゴブリンが1匹逃げおおせました。 アイヴィー:ち、外したか。 GM:そうすると上から「きームカツクー!」「きームカツクー!」と。 フィエラ:もういいよ(苦笑) 一同:(笑) GM:で、ふわふわふわーと逃げました。 フィエラ:次来たら撃て。 アイヴィー:うん分かった(笑) GM:じゃあドロップ品だ。ころころ振りたまへ。まずはクマから。 フィエラ:クマのドロップ品、一番高いのはどのくらいですか。 GM:150。クマの手です。 フィエラ:……フェイト1点使っちゃおうかなあー。 アイヴィー:えー?(笑) GM:(ぼそぼそ)フェイト3点使っちゃえ3点。 フィエラ:おい。ムダだろ。 GM:え? 確実にクマの手が。3点も使えばサイコロ5個振れますよ?(笑) フィエラ:やかましい! 確実すぎるわ!(笑) アイヴィー:ごー。 フィエラ:いけ!(気合を入れてころころ。出目11) 一同:おー!!(感心) フィエラ:よーしクマの手げっつ! GM:この娘なにものや(苦笑)。じゃあ次ゴブリン、8匹分。 フィエラ:ぶわはははは! じゃあ――(ニルヴァーナに)頑張ったキミ、6回分(爆笑)。アイヴィー2回。 そして、ドロップ品決定のダイスで2とか3とか振りまくるGMのニルヴァーナ。 フィエラ:ドロップないじゃないか! おとーさーん、頑張ってー!(爆笑) GM:(出目を確認して)ゴブリンから、まず錆びた剣。 フィエラ:錆び剣(ドロップアイテムをメモ帳に書き込む)。……これいくら? GM:売値5(一同苦笑) フィエラ:……寂しいなあ(笑) GM:あとは妖魔の牙が2本。 フィエラ:……これは20ぐらい? GM:(そっけなく)10。 一同:…………。 フィエラ:……やっすいよ〜(泣) アイヴィー:き〜ばきばきば♪ ……グラップラー、牙。 一同:…………(沈黙) アイヴィー:間違えましたか? GM:あえて突っ込まない(笑) アイヴィー:そんな。わたしのアイデンティティーはいったいどこに?! GM:知らないよそんなもん!(笑) フィエラ:自分で確立しなさい(笑) GM:……冷てえなあ(笑) アイヴィー:いーよいーよ、もういいよ。ふん!(笑) GM:ちぇー、この大群もあっさり倒されたってことは、ボスは弱いじゃないか。フェイトも全部残ってるし、HPにダメージ受けてないじゃんか。きー、つまらん。 フィエラ:……別に弱くたっていいじゃないか(笑) どこの世界にボスが弱いRPGがあるってんだ。そんな盛り上がらないゲームは認めませんよ?!(GM的に) しかし、さすがにPCの戦闘能力を侮りすぎたなあ……と思ったのも事実です。何せ、さっきのクマ+ゴブリンが一番強力なエネミーでしたからね。 むしろ、ぼっちゃんぼっちゃんとコケまくった河の方がキビシかったんじゃね? フィエラ:はい、じゃあ頑張って先に行きます。 GM:もう1時間も歩けば、着くと思われるね。そうすると、さっきから登場してるインプが「きーニンゲンめー!」「きーニンゲンめー!」 アイヴィー:(さえぎって)じゃきっ! どんっ!(銃を構えて撃つ) 問答無用で行きます(笑)……12! GM:(おっと。このインプ’sは戦闘に参加させるつもりはなかったんだよな。ルールブック、ルールブック、と。回避の基準値がこれで……ころころ)きー当たった〜! 一同:(笑) フィエラ:コ・ロ・セ! コ・ロ・セ! アイヴィー:我が鉄鎚に力を!(ころころ)14点! GM:うお、10点も抜けた。「きーホントにムカツクー!」「えーい腹が立ったからコレを使ってやるぅ!」って言って、1匹ずつポキッポキッと何かを追って、ふわふわふわ〜っと逃げます。 フィエラ:古木の枝だ(笑) さんざっぱらパーティの進行をジャマし続けた小悪魔インプ’s。 彼らが取り出した最後の切り札! さあ、何が出てくるかな、何が出てくるかな? (続く) |