アリアンロッドリプレイ #3−3

 〜隠し扉の向こうのロクデナシたち〜


 そして開閉ギミックの謎をアイヴィーに丸投げしたフィエラは、「どうやらトイレが呼んでるらしい」と言い残して、お手洗いへと消えてゆくのでした。

アイヴィー:それでも、だいたい予想はついたんだけどね。
GM:じゃ、その予想にしたがってやってみましょ。
アイヴィー:大体感じは掴めたから――

 と、アイヴィーは燭台の火を点けたり消したり。
 まったく同じことをやってみたり、最初に点けた燭台と後に点けた燭台の連動を考察してみたり。
 途中で長考して押し黙ったり。

GM:(ナレーションを始める)……さあ、必死に考えるアイヴィー・スィーダ。時間は着実に過ぎていますが、特にGMからのヒントは、ありません。
アイヴィー:(しゃべくるGMに対して、銃を引き抜き構える)
GM:――あの、別に銃を引き抜いてほしくはないんですけどねぇ。いやだって、録音に何にも入ってないと、リプレイ作るときにつまんないからさあ(笑)
アイヴィー:それは分かるんだけど――。
GM:(複雑に考えすぎかな? 5分ほど考え続けてるし)たぶんね、アイヴィーの考えてる“連動”てのは、全然的外れなことだと思います。ま、あっちを点けたりこっちを点けたりすると正解になるようにはなってるから。……あと10分やって、分からないようなら1個ヒントを出します。
フィエラ:(お手洗いから帰ってきた)……開いたかい?
GM:開かない。今点いてるのは、A・C・Dの燭台だね。
アイヴィー:じゃE・Fの燭台を点けて――
GM:ん? どういう順番で点けるの?
アイヴィー:Eから点ける。
GM:Eをつけた段階で、真ん中(MAPBの隠し扉B)が開く。

 前回、隠し扉Bが開いたときはC・D・Fの燭台が点いてました。
 今回はA・C・D・Eです。
 C・D・F=A・C・D・E。
 そろそろここから思いつかないかな?

フィエラ:じゃあDを消しに行ってみよー。
GM:隠し扉が閉じました。
フィエラ:……何がトリガーになってるのか、何がトリガーになってないのか、さっぱり分からないんだよねえ。
アイヴィー:(何気なく燭台に指を置きながら)……1・2・3・4・5・6……。
GM:(お。気がついたかな?)

 その後も点けたり消したりを繰り替えずPC。

アイヴィー:……つまりこの場合、点ける順番じゃなくて、燭台に何かしらの数が割り振られてて、その数がある条件に達すると……ってところ、かなあ?
フィエラ:……あーめんどくせ。あーもういい!
GM:放棄してるぞ!(笑)

 ていうか放棄すんなよ。
 言いつつ、フィエラが「隠し扉が開いたときの燭台の記号」を数式にし始めます。
 こうなれば正解は近いかもしれません。
 ……ま、ギミックが解明されてなくても、片っ端からやっていけば、どこかで開くようには作ってあるのですが。

フィエラ:じゃあ、A・D・E・Fを点ける。
GM:すると、ここ(MAPCの隠し扉C)が開くね。
フィエラ:よしよし。
GM:ヒントいらないでしょー?
フィエラ:いる、いらないじゃなくて……書かなかったら分からない(笑)

 それくらいはやりなさいな(苦笑)。
 ともあれ、燭台に火を灯し始めてからほぼ30分。やっとこさ、全ての隠し扉の開け方を見つけたPCたち。
 お疲れ様でした。
 PCたちは隠し扉Cの先に進みます。

GM:先に進んだら……(MAP描き描き)。他の隠し扉と同じだね。T字路になってる。
アイヴィー:やっぱりレバーがあるのか。
フィエラ:じゃあT字路を右。
GM:ここは部屋になってる(MAPI)。で、ガーゴイルみたいなのが見える。
フィエラ:反対側の通路のレバーを引く! というより全部のレバーを引く!
GM:そうすると「ずごんっ!」って音がするねえ。で、真ん中の部屋(MAP@)に行くと、下り階段ができてる。
フィエラ:よ〜し。……つまりガーゴイルをぶっ飛ばして先に進まないと、宝物は何一つ手に入らないぞコノヤロー、ということですね?(笑)
GM:(白々しく)さあ〜? そんなことは私は一言も言ってない。
フィエラ:でも顔がそう言ってる。
一同:(爆笑)
GM:なんてこった!
アイヴィー:てことは、ガーゴイル殺りますか? それとも、先にラスボス行って、悠々とやるか?
フィエラ:しょーがねーな〜。
アイヴィー:でもヘタにラスボス倒すと、遺跡が崩れました〜、わははーなんてことになるかも(笑)
一同:(笑)
フィエラ:……さ、ガーゴイル倒しに行こうか(笑)
GM:じゃ、どこから行くの?
フィエラ:こっち(MAPD)から回ってみよう。
GM:うん。じゃ部屋の前まで来た。
アイヴィー:とりあえず銃で撃ちまくって〜――
フィエラ:(遮って)でもね、このGMのことだから、像の中にガスが仕掛けられてるとか(笑)
GM:(しらじらしく)そーかー、その手もあったかー!(笑)
フィエラ:ちなみにアタシが昔やったのは、ガーゴイルをだーっと並べといて、壊すとトラップが発動して、入り口のところに鉄格子がどかんと落ちてくる。「ど、どうなってるんだ?!」ってパーティが二分されて、後ろと前からモンスターがわらわら(笑)

 ダンジョンの中で悪魔の形の像が出てきたときにどうするか。GMとPCの知恵比べです。
 普通にガーゴイルを出すと、大概のプレイヤーは「近づくと襲ってくる」から、遠くから弓とかで攻撃して判断するわけです。攻撃して動けばガーゴイル、動かなければ像。
 GMはそれを見越して、衝撃を与えるとトラップを発動するガーゴイルっぽい像を置いておく、なんてことをしたりするわけです。
 ちなみに余談ですが、私は「攻撃されて動く像はガーゴイルだ、動かない像は訓練されたガーゴイルだ」というフルメタルジャケットみたいな発想でガーゴイルを出してPCを脅かしたことがあります。簡単に倒されましたが。

アイヴィー:まあ、この場合は何にもないと思うから。
フィエラ:うん。とりあえず撃っとけ(笑)
GM:じゃあ撃たれました。像にはヒビが入るけど、特に何も起こらない。
アイヴィー:反対側のもう1体も。
GM:だきゅーんと撃たれた。ヒビが入った。
アイヴィー:じゃあ大丈夫だ。
フィエラ:何もないのか? じゃあ近づいてみようか。
GM:どういうルートを通って近づくの?
フィエラ:像と像の間の真ん中あたりを、そろそろ〜っ、と。
GM:ひとりだけ? 他の二人は部屋の入り口にいるんだね。
フィエラ:うん、ひとりだけ。
GM:じゃあ、頭の上から、ぼとっ、ぼとっ、ぼとっっと何かが。
フィエラ:……うにゃっ?!
GM:じゃあフィエラは【幸運】で判定して。
フィエラ:判定が3Dだ!(種族スキル《ラッキースター》を取得してるため)えー16!
GM:じゃあ、落ちてきたものに直撃されずにすんだ。落っこちてきたものがフィエラの周りを取り囲みます。ぽとぽとぽとと3つ(粘液っぽいイラストをMAPに付け加える)。
フィエラ:なーんだ3つかあ、良かった。これが16とか言われたらどーすんだゴルァ! とか(笑)
GM:16だったら死ぬよ! じゃあここから戦闘ラウンドに入ります。
アイヴィー:んじゃ[エネミー識別]!
GM:行動順どおりに言ってくれ(苦笑)。ちなみに落ちてきたやつは行動値3です。
フィエラ:(アイヴィーを指差し)コイツ2です!(笑)
GM:……えー?!(笑)

 そうか。粘液よりも遅いんだアイヴィー……。
 フィエラはエネミーの正体が不明なので、殴っていいか分からず待機。行動を0まで後らせます。次に行動順が回ってきたニルヴァーナが、アイヴィーの代わりに[エネミー識別]。落ちてきた粘液がスライムだと判明しました。

フィエラ:……これ、殴ると武器が溶けるんじゃなかった?
GM:溶けない(それは別のゲームですよ)。溶けないけれども、ラウンド最後のクリンナッププロセスごとに、2D6点のHPを回復する。
フィエラ:……は?(驚愕)
GM:で、防御点18点。
一同:…………。
フィエラ:倒しようがないじゃん!
GM:代わりに魔法防御は0。
フィエラ:……MP、無駄遣いしろってのかよぉ(苦笑)。物理防御18?! エンチャントウェポン(=武器に魔法の力を付与して、ダメージを魔法扱いにする)なかったっけ。
GM:そういう魔法はあるけれど、ニルヴァーナは覚えてないなあ。
アイヴィー:(苦笑して)逃げよう! 相手にならん!
フィエラ:HPはいくつ?
GM:HPは32。
アイヴィー:……無理、だな。こっちが最大点ダメージ出しても1点しか抜けない。
GM:でも魔法は、ニルヴァーナなら《マジックブラスト》で範囲攻撃できるよ。
フィエラ:だって1回で倒さないと、どんどんMP無駄遣いしてくんだよ?
GM:まあね。MPポーションは3こ持ってるから回復できるけど。
フィエラ:……あ! 分かった分かった。ニルヴァーナの行動順を0にしてもらって、アイヴィーに《ブレッシング》かけてもらって、全力攻撃をする、と。
GM:なるほどね。じゃあ次の行動はそうしよう。ではスライム3体分の攻撃いきますよー。(ころころ×3)

 回避能力に優れているフィエラは2匹分の攻撃を避けるものの、1匹に当てられてしまい、ちょっとだけダメージを受けます。物理攻撃はまったく通用しないということが分かったので、アイヴィーも、行動順を0に後らせたフィエラも、無駄なことはしないとばかりに攻撃せず。
 2ラウンド目。殴ってもダメージが出ないフィエラは、何もしないことを宣言。ニルヴァーナは《ブレッシング》+《マジックブラスト》で《ファイアボルト》範囲攻撃コンボを狙うため、行動順を0にします。スライム3匹はフィエラに集中攻撃を行いますが、当たってもダメージになりません。
 そしてアイヴィーが《ブレッシング》をかけて、ニルヴァーナの判定サイコロ全てに+1個しました。神の祝福を受けて、魔法を拡大したニルヴァーナが生み出す炎の矢が無数にスライム達に降り注ぐ!

GM:魔術判定4D+7だって(ころころ)
フィエラ:うああ、6が出てない!
GM:クリティカルしなかったね、残念。スライムは避けようがないです。6ゾロ以外避けられない。……そうすると、ダメージが5D?
フィエラ:[フェイト]突っ込んじまえ!
GM:じゃ、[フェイト]1点つぎ込む。(合計で6Dをころころ)……けっこう1が目立つなあ(苦笑)
フィエラ:おとおさあ〜ん! ここでその出目はカンベンしてよ!
GM:(ダメージを計算して)……15点。
フィエラ:15点ん?! 死ねよ!(笑) NO〜〜〜〜〜〜〜!
GM:でも15点直抜けなんで――
フィエラ:(遮って)すいませんそんなの2D6で回復されるんですけど!

【※GMの注意書き:リプレイ編集していて気がついたんですが、《ブレッシング》のサイコロ+1、ダメージロールにまで反映させてますね。これは間違い。あくまで判定に対してサイコロが足されるので、ダメージロールには足されません(クリティカルすれば別)。このあとも《ブレッシング》+《マジックブラスト》+《ファイアボルト》を幾回か使ってますが、同様の処理をしてしまってます。まあ実は間違いが各所にあるのですが、その辺は笑って見過ごしてください、てことで】

 ラウンド終了時にスライム達は自己修復。それぞれ5・6・6点回復。1ターンで沈めようという目論みは脆くも崩れ去りました。
 3ラウンド目も2ラウンド目と同じ攻防が行われます。フィエラは何もせず、スライムの攻撃は当たらず、アイヴィーが再度《ブレッシング》。しかしこのコンボ、使うごとにアイヴィーは6点、ニルヴァーナは10点のMPを消費します。けっこうコストパフォーマンスはよろしくないですね。そもそも5Dの期待値は17.5なので、どだい一撃ではスライムを沈められません。発動時の魔術判定で6が2個以上でればクリティカルとなって、6の出目の数だけサイコロを足せるのですが、残念ながらクリティカルにはならず。
 仕方なく、[フェイト]1点に、さらに1シナリオで1回しか使えない《マジックフォージ》もつぎ込むニルヴァーナ。今度の《ファイアボルト》は25点のダメージをたたき出し、スライムは全て蒸発します。
 その先の部屋(MAPE)には――

GM:ここにはいろいろな武器防具などが、どちゃっと。
一同:やった〜〜〜〜〜〜!(狂喜乱舞)
GM:手に入るかどうかは、皆さんの幸運にかかってます(笑) 【幸運】+2Dで振ってください。
フィエラ:やったー! [ラッキースター]ばんざーい!
アイヴィー:[フェイト]使う!(笑)
フィエラ:[フェイト]使うんだ、頑張れ(笑)

 この結果、フィエラは短剣を、アイヴィーは靴を見つけました。短剣は自力エンチャントできる優れもの(そしてプレイヤーに伝えてない能力を秘めてます。判明するのはおいおい)。靴は行動値に+3。

GM:じゃあこの部屋の探索は終了しました。
フィエラ:じゃあこの短剣には変な名前をつけておくか。
アイヴィー:アッチョンブリケ1号?
一同:(相手にしない)
アイヴィー:えーん無視された。
GM:うん無視した(笑)
フィエラ:黙・殺!
アイヴィー:黙殺1号?
GM:(めげないなあ)

 などと与太話を繰り広げつつ、PCたちはMAPIの部屋へ。またもやガーゴイルらしき像が見えますが――

フィエラ:像をばっこんばっこん撃つ。
GM:銃で? じゃあ撃ちました。そうするとガーゴイルの像から攻撃が飛んできます。目標はアイヴィー!
アイヴィー:(ころころ)当たった。9点も抜けるのかー。《プロテクション》かけとこう。
GM:今の攻撃を見た人は、【探知】で判定して。成功した人は、今のが[メイジキラー]のトラップだと分かります。何かすると、攻撃が飛んでくる。
フィエラ:……や、邪魔くさー……。じゃ像にするする〜と近づいてみよう。何も起きない?
GM:何も起きない。
フィエラ:じゃ、鍵を開けに行く(笑)
GM:扉に触った瞬間、びりびりびり〜っとダメージを受ける。で、[イリュージョン]が解けて、扉が[エネルギーバリア]に変わります(笑)。8+2Dの火による魔法ダメージ。
フィエラ:痛いよ〜!(笑) これって自動命中なの?
GM:うん。接触してる間中ダメージ。(ころころ)14点。
フィエラ:魔法ダメージ?! 魔法防御力4しかないよ。《加護》の分も引いて、6点ダメージ。すぐ離れるよ。
GM:離れるのは後ろに離れるの? それとも奥に抜けるの?
フィエラ:……どういうこと?
アイヴィー:つまり奥に抜ければ宝物が手に入れられるけど、戻るときにもう一回バリアを通り抜けなきゃいけない。
GM:あ、視線は通るので《プロテクション》は有効だよ。
フィエラ:……突っ込まざるを得ないってことだろ〜!(笑) 頑張ったアタシ!(言いつつ[エネルギーバリア]を通り抜ける)
GM:部屋(MAPJ)の中にはお札が3枚あります。
アイヴィー:出るときに[エネルギーバリア]で焼けてなくなるなんてオチは……(笑)
GM:そんな哀しいアイテムは出しません!(笑) お札は障壁符というアイテムです。メジャーアクションで使用することで、使用者の物理防御力と魔法防御力に+2。効果は累積、持続時間は1シーンの間、使い捨て。1枚500、売れば250。
フィエラ:はい、じゃ3枚とも持って帰ります。
GM:じゃ帰りにもダメージ受けて。
アイヴィー:よし、さっきの札を今使うんだ!
GM:えええええ?! もったいねえ。ダメージは17点。
フィエラ:……ぷはっ?!
アイヴィー:……《プロテクション》いるね。
フィエラ:うん、下さい(笑)

 アイヴィーが《プロテクション》をかけるもダメージを相殺し切れず、少しずつの負傷が累積してゆくフィエラ。大丈夫かいな?
 PCたちは、今度はMAPFの滑りやすい床の前までやってきます。

GM:じゃあこの床を通る人は【敏捷】判定。達成値をちょうだい。
一同:(ころころ)
フィエラ:ゾロった!
アイヴィー:13。
GM:じゃフィエラはこけた。13はこけてない。
アイヴィー:うわははははは!(←数値的に一番こけると目されてた人)
フィエラ:くそー!(←数値的に一番こけないはずの人)
GM:ニルヴァーナもこけたな。フィエラとニルヴァーナは転倒状態になります。すると横の鏡が「がーっ」っと開いて、ロボットみたいなのが出てきました。左右から1体ずつ。
フィエラ:[マイナーアクション]で起き上がって、[メジャーアクション]でぶん殴ってやる!

 PCたちはフィエラとニルヴァーナが即座に立ち上がって壁となり、接近されると無力になるが銃で支援ができるアイヴィーを後衛に置いて戦うという布陣を取ります。フィエラもニルヴァーナも攻撃を命中させ、それぞれ8点のダメージを与えます。出てきたエネミーの攻撃は、GMの出目の悪さもあってほとんど通用せず。アイヴィーが[エネミー識別]を行い、出てきた相手がアイアンゴーレムと看破します。
 ゲームによっては最強クラスのゴーレムなのですが、ゴーレムの種類が豊富なアリアンロッドでは下から数番目くらいの性能しか持ってません(GM:がんばれアイアンゴーレム! 名前だけのところを見せてやれ!)。
 2ラウンド目。なめてかかったのか、フィエラの攻撃はかわされます。逆にニルヴァーナの攻撃は出目が走って大ダメージ(フィエラ:アイアンゴーレムというよりアイアンパペットって感じだな)。アイヴィーは離れて銃での攻撃を宣言。滑る床で転ぶかと思いきや、いい出目を出して問題なく移動し、攻撃を行います(GM:すげえ! アイヴィーが活躍してる! アイヴィー:どういう意味だ!)。
 3ラウンド目。フィエラは当てるものの出目が走らず。代わりにニルヴァーナが大活躍。大ダメージをたたき出します。

GM:……あ。今まで《トゥーハンドアタック》の効果を適用し忘れてた。ダメージに1D追加しとこ。
フィエラ:あんた忘れてるんじゃないわよ!(笑)
アイヴィー:責任とって切腹!(笑)
フィエラ:あ、サムライだけにね(笑)
GM:じゃあアイアンゴーレムが《アイアンビーム》!
フィエラ:ビーム撃てるのか。
アイヴィー:撃てるよ。基本ルールのゴーレム類はウッドゴーレム以外全部撃てる。
フィエラ:でも、当たらなければ――
アイヴィー:(GMの出目を見て)……1ゾロ(笑)
一同:ぶわははははは!
GM:電池切れかー? なんてことだ。

 もう1本の《アイアンビーム》はニルヴァーナに命中。《プロテクション》で軽減して被ダメージを2点に抑えます。
 とはいえ、これが最期の華。アイヴィーとフィエラの複合攻撃でアイアンゴーレム1体が沈み、ニルヴァーナの前のゴーレムも1点まで追い込まれ、アイヴィーの銃で止めを刺されました。
 で、ドロップ品の判定で、なまじっか重量9もある[アークィパスアーマー]を拾ってしまったPCたちは、アイテムやポーションを渡したり使ったりして必死に重量計算をするのでした。

フィエラ:重量が非常にかつかつな状況に。
GM:(誰が何を持つのかのやり取りを見て)……あれ? ロープって冒険者セットに入ってなかったっけ?
フィエラ:あ、そうなの?
GM:冒険者セットとダブってるから全部売ろうって話はどこへ消えたんだね?(ルールブックの冒険者セットの説明を読み上げる)えー、野営道具・ランタン・ロープ・火打石などのセット。
フィエラ:はいさよーならー!(笑) ここに捨ててってやる!

 ドロップ品でぱんぱんになりながらも、探索を続けるPCたち。がめついなあ(苦笑)。
 さて、この先には何が待っているのか?

(続く)


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