アリアンロッドリプレイ #4−2 |
〜好き勝手なロクデナシたち〜 乗ってきた舟は流されたのか、それとも壊されたのか。ともかく帰還手段を失ってしまったPCたち。 とりあえず海の中を泳ぐのも危険なので、PCたちは一度MAPKの部屋まで引き返します。 ……途中の坂道で、ニルヴァーナがひたすら転びまくって上れなかったのは秘密(笑) フィエラ:キャスバル兄さ〜ん! GM(ニルヴァーナ):やっと上れた。5回くらい判定しましたよ今。 フィエラ:ロープで引っ張り上げればよかったかな。 GM:じゃあさっきの足元が水になってるところ(MAPJ)。 フィエラ:水泳の判定が必要? GM:ああ、いらないです。膝丈くらいなんで。 フィエラ:フィルボルには膝丈だときついような(水かさが首元まであるようなゼスチャー) GM:そこまで深くない(苦笑)。フィルボルだと腰ぐらいかな? トラベルガイドには身長対比のイラストが載っているので便利です。フィルボルはヒューリンのちょうど半分くらいの身長ですね。 GM:ここで行動する場合は【移動力】に−2して下さい。なおかつ、行為判定のダイスが1個減少(=トラップ「プール」の効果) フィエラ:へ? 回避には影響ある? GM:回避にも影響ありますよ。水で動きづらいわけですから。 フィエラ:じゃあ奥へ急いで逃げましょう。わたわた。 GM:(PCの移動に合わせてMAPを描き描き。……ここは大きめの部屋にしよう) フィエラ:ん? 広いのか? GM:広いよ。で、ところどころ深いです。 アイヴィー:う〜ん。 フィエラ:フィルボルは頭が出ない。 GM:そういう場所は溺れちゃうねえ。基本的に、こっち(MAPJの下側)は深くて、こっち(MAPJの上側)は浅い。 フィエラ:浅いほうへ行くしかないだろうなあ。 GM:浅い方へ。浅い方へ。水の中をじゃっぽじゃっぽと5分ほど移動したと思いねえ。 一同:は〜い。 GM:そうすると、向こうから黒い影が、2体ほど。 フィエラ:何だ黒い影って。ものすごくイヤな予感がするなあ。逃げてぇ、でも逃げられねぇ(笑)。モンスターっぽいんだったら、撃っちゃってもいいんじゃない? アイヴィー:うん。じゃあ撃とう。 GM:(MAPに敵を描き描き)2体と、それ以外に3体。 フィエラ:襲ってきそうなら撃っちゃっていいと思います。 アイヴィー:撃ちま〜す。 GM:[エネミー識別]はします? ……ああ、後ろの3匹はいいです。見ると杖持ってますから。 フィエラ:さっきも会ったギルマンメイジかよ。前の2匹は何だ? GM:それは識別して下さい。メジャーアクションが潰れるけど。 フィエラ:じゃあ[エネミー識別]は後回しにして、アイヴィーの陰に隠れようか(笑) アイヴィー:じゃあ奥のエネミーをアイヴィー撃ちま〜す!(ころころ)9。 GM:9は避けられないかこいつら。 フィエラ:ん? ここ水の中だから、攻撃のサイコロ1個減るぞ、アイヴィー。 GM:そうだね。 フィエラ:はい、振り直し。 アイヴィー:ん。 GM:ああ、こっちは回避のダイス減らないよ。 アイヴィー:(3Dを2Dにして再度ころころ。出目が6と6) GM:……おおおおいどういうことだ! 3Dから2Dになったら避けられなくなってるぞ?!(一同爆笑) フィエラ:ダメージ4Dだって(笑) アイヴィー:(ころころ)15の……22! GM:はぁ?! にじゅうにぃ?! ごめんなさい1匹即死です(一同爆笑) フィエラ:やった〜!(笑) アイヴィー:ちょうど眉間に当たったんだね(笑) あれ? エンゲージする間もなく1匹減ってるよ? なし崩し的に戦闘ラウンド。フィエラが[エネミー識別]して、ギルマンメイジの前にいる2匹がアーチャーフィッシュだと判別します。登場早々仲間を撃ち殺されたギルマンメイジの残り2匹は泡を食ってMAPIの部屋へ逃走。アーチャーフィッシュは口から水を吹いて攻撃しますが、フィエラもニルヴァーナも避けてしまって損害0。アイヴィーは逃げるギルマンメイジにまた撃ちますが、今度はさすがにクリティカルが出るわけもなく、手傷を負わせるに留まります。ギルマンメイジたちは無事逃走。 ですが、ギルマンメイジの支援もないアーチャーフィッシュが何かできるわけでもなく。1匹はフィエラに一刀両断。もう1匹もアイヴィーにあっさりやられ、魚肉と成り下がったのでした。 アイヴィー:ひ〜れにくにく、ひれにくに〜く♪ GM:さらに進むと(MAP描き描き)左は陸地になってて、向こうとつながります。 フィエラ:舟がなければ進めないじゃん。 GM:泳げば大丈夫。 フィエラ:泳ぐのか?! じゃあさっき逃げたギルマンメイジを追って。 アイヴィー:泳ぐ場合はしっかり、ナイトスコープつけないと。 GM:アリアンロッドに水泳ってスキルはなかったハズだよなあ。【敏捷】で判定してくれ。 フィエラ:8。 GM:なにぃ! さっそく溺れてる人が(笑)。ちっちゃいから無理だ、誰か担いでやってくれ。 フィエラはとりあえずアイヴィーの頭によじ登り(笑)、奥のMAPIへ。 GM:奥に行きますと、水になってまして……(描き描き)さっき逃げたメイジ2匹と、ちょっとでっかいのと、武器持ってるのと。 フィエラ:キングがいるな。ソルジャーとキングだな? GM:はい、じゃあ……好き勝手して下さい(一同爆笑) フィエラ:好き勝手って言われた……(笑) アイヴィー:とりあえずイチャモンつけまくってやりましょう。 GM:部屋までの通路は深かったけど、ここは水が足元くらいだから泳がずに行動できる。 フィエラ:−1Dの修正はかかるの? GM:かかる。 フィエラ:はいはい、じゃあ頑張ります。 MAPの一番奥でのガチンコバトル。ギルマン一家との対決です。 武器持ちギルマン(=スキルを使わない設定の劣化ギルマンナイト)は、今日やたらダメージを与えるアイヴィーを攻撃。《プロテクション》で防ぐものの、ダメージが抜けてきます。フィエラがすかさずカバーに入って攻撃。フェイトもつぎ込んで23点の大ダメージ。ニルヴァーナが[エネミー識別]を試みるも、識別値以下で失敗。アイヴィーの銃撃はギルマンメイジに命中、残りHPを3にまで減らします。ちょっと大きなギルマン(=ギルマンチーフ)は、これもアイヴィーへ突進。ギルマンに好かれてるなあアイヴィー。ギルマンメイジ2体がフィエラに《ウォータースピア》を飛ばして、ちょっこりダメージ。 GM:武器持ちギルマンは本気を出しちゃる。19と言って攻撃! フィエラ:19?! フェイト使わなきゃ避けられないよ。それでも3Dで13以上! GM:それは食らっておいて、《プロテクション》で軽減したほうが良くね? フィエラ:そうだね。攻撃に残しとこう。ダメージ何点あるの? GM:(ころころ)4の4の……21点。 フィエラ:21点! 7点抜けるんで、《プロテクション》お願いします。 アイヴィー:(ころころ)5点軽減。 フィエラ:なんだそれ、辛すぎる。《フェイント》使うか。(ころころ)14と(ころころ)15。 GM:11以上。(ころころ)あ、避けちった。 フィエラ:マジっすか! GM(ニルヴァーナ):《マジックフォージ》使ったほうがいい? フィエラ:《マジックフォージ》はもう1体のために取っておいて。普通に《ファイアボルト》撃ってくれれば、たぶんダメージが増えると思うんだよね、こいつら水属性だから。 GM:確かにそうなんですが。じゃあ武器持ちに魔法〜うりゃ!(ころころ)武器持ちギルマンは避けられなかった。そうすると、ダメージが1D増えるのか。4D〜!(ころころ)低っ! はい、ルール勘違い&補足説明のコーナー。アリアンロッドには[属性攻撃]なるものがあります。光と闇、火と水、地と風の合計6属性があって、それぞれのペアが[対抗属性]なる扱いとなり、魔法防御力が0として扱われます。逆に同じ属性だと、魔法防御力は2倍扱い。 例えば水属性を持っているギルマンを火属性の《ファイアボルト》で攻撃したら、ダメージは直抜け。水属性の《ウォータースピア》で攻撃したら、魔法防御力を2倍してダメージが減らされるのでよりダメージを与えづらい、と。 ところがここでは[対抗属性]に対しダメージ+1Dという処理を行ってます。それ別のゲームだったかな? GMがルール把握してなくてどうするよ、まったく。 もっとも誰一人として気がついてないので、プレイはこのまま進みます。巻き戻しをしないのはTRPGの暗黙の了解でもありますし。 フィエラ:あふん。 GM:13点しか出ない。8点抜け。じゃあでっかいギルマンは、またアイヴィーにだったかだったったーと突進するか。(ころころ)ごめん、クリティカル。ダメージが4Dになった。(ころころ)26とか言う。 アイヴィー:どないしろっちゅうん? フィエラ:フェイトを使って、《プロテクション》のダイス数を増やすしかない。4D6くらいじゃないと止まりきらないのか。 アイヴィー:きっついなあ。でも使うしかあるまい。 GM:いやぁ、クリティカルは俺の責任じゃないしなー。 アイヴィー:いきまーす。(ころころ)12の……17点。 フィエラ:あ、止まった。 GM:うわぁー、硬ってー!! フィエラ:危ねえ〜。 GM:じゃあギルマンメイジは自分より早い奴に[放心]がかかっても意味がないんで、遅い奴(=アイヴィー)に攻撃(一同笑) アイヴィー:ほう。 フィエラ:[放心]していただきたいわけですね。 GM:(ころころ)14と言って《ウォータースピア》。 アイヴィー:(ころころ)はい当たり。 GM:もう1体も11で。 アイヴィー:無理無理無理。 GM:ダメージは……まず10点。 アイヴィー:とりあえず《プロテクション》。 フィエラ:《プロテクション》でダメージ全部防げば[放心]はなくなるでしょ? GM:なくなる。1点でもダメージを食らったら、だから。 アイヴィー:(ころころ)止めた。 フィエラ:【MP】足りる? アイヴィー:……ちょっと怖いかも。 GM:そのときはMPポーションをがぶがぶ飲めばいい。もう1発はダメージ14。 フィエラ:魔法防御と《加護》で8点止まるから、6点抜けるから。 アイヴィー:(ころころ)1点抜け。 GM:じゃあ[放心]。もし何か行動する際には、判定にサイコロ−1個。 フィエラ:MPポーション飲むか、それとも命中1Dで銃を撃つか(笑) アイヴィー:じゃあMPポーションを飲もう。(ころころ)7点回復。これで【MP】28ポイント。 フィエラ:このゲーム、ポーションの切れ目が最期だからね。 GM:じゃあ次のラウンド。いけ! 武器ギルマン! フィエラ:お前は仮面ライダーの怪人か! GM:(ころころ)弱い! 何ですかこの出目は!14と言う。 フィエラ:8でよけられるなあ。ギリギリ、えい!(ころころ)あ、無理だ。 GM:よしゃ、当たった! じゃあ〜、いっぱいダメージが〜♪(ころころ)何だこの出目の低さはぁぁぁぁぁぁっ! サイコロ3個振って1が3つってどういうことですか〜!!(一同爆笑) フィエラが殴るものの、これはハズレ。ニルヴァーナの魔法が当たって、もう武器持ちギルマンは死にそうです。 GM:親玉が危険そうなんで攻撃目標を変えよう。(ころころ)フィエラへ、チーフの突進〜! あ、チーフって言っちゃった(苦笑) フィエラ:だろうとは思ってたけど。(ころころ)避けた。 GM:じゃあ魚魔法使い部隊! 11と言ってアイヴィー。 アイヴィー:避けられるわけないやーん。 GM:もう《プロテクション》でダメージ止め係になってしまったな。 ギルマンメイジの《ウォータースピア》は地味にダメージが高く、《プロテクション》でも完全に止め切れません。またもやアイヴィーは[放心]状態。 フィエラ:ぽけ〜。 GM:クリンナップまで回復しないんで、意外といいコンボになってきたぞ。いや、でもアイヴィー的にはダメなコンボだ(笑)。どうする、銃を撃つかポーション使うか。撃つか飲むか? アイヴィー:飲もう。 GM:次のラウンドか。うおー、目の前の鬱陶しいチビをぶった斬ってやる〜!(ころころ)16。 フィエラ:16! 回避の出目10以上だよ?! GM:でもどうせ止まるじゃん。(ころころ)ダメージ18点。 フィエラ:4点抜けだから良いや。 ……武器持ちギルマンことギルマンナイト、別にスキルを使わないなんてことにしなくても良かったかも。 もっともまともにやると、《バッシュ》4レベルでダメージに+4D、パッシブの《甲殻の鎧》で[物理ダメージ]5点軽減という激烈な相手になってしまいますからね。ギルマンナイトvsPC3人でどっこいどっこいでしょうか。 フィエラ:《フェイント》使います。【MP】ケチってられない。(ころころ×2)11と……16。 GM:ぐは! 16は避けられません! 当たった。 フィエラ:短剣の効果を使って魔法ダメージにしよー。フェイトも1点使って。 GM:うえええああああ(泣) フィエラ:(ころころ)ああ、全然低い! 15点しかいかない! GM:まだ立ってる! ……ん? 次ニルヴァーナの魔法?(笑) フィエラ:《ファイアボルト》ぉ〜(笑) GM:(ニルヴァーナとギルマンナイトの判定を振って)避けられない――ダメージ4D―― フィエラ:シネ! シネ! GM:(ころころ)12点……1点残りぃぃぃぃぃ! まだ生きてます! フィエラ:ひでー。 でかギルマンことギルマンチーフの突進攻撃はフィエラにクリティカルで華麗に避けられます。 そして、絶好調なフィエラとは対照的に、どこか澱んだ雰囲気を醸し出しているアイヴィーvsギルマンメイジ。 GM:じゃあ《ウォータースピア》を飛ばしてあげよう。 アイヴィー:…………。 GM:なんか、飛ばすなって非難が聞こえてきそうだけど(笑)。12と9という。 アイヴィー:う〜ん。もう絶対当たるもんだと考えてる。 GM:ダメージはどっちも11点 アイヴィー:《プロテクション》使って、出目3以上で軽減。 フィエラ:うん。1ゾロ以外は止まるね。 アイヴィー:(ころころ×2。どっちも出目3) フィエラ:うおお、危ねえぇぇぇぇぇぇ! ギリギリかい! 一同:(笑) フィエラ:さあ、銃が撃てるぞアイヴィー。 アイヴィー:んじゃ、次銃撃つね〜。ギルマンメイジの傷ついてるほう。 GM:ああ、フラストレーションを晴らされてしまう。 アイヴィー:うりゃ!(ころころ) フィエラ:ひぃぃぃぃぃぃぃ?!(笑) GM:達成値いくつよ? アイヴィー:8だ、8。 GM:はちぃ?! それはいくらなんでも避けられるだろう。(ころころ)うん、避けた。 フィエラ:ぎゃーす! アイヴィー:……もーいーよ(一同爆笑) GM:先生そんな自棄にならないで下さい。 構図としては、「攻撃が命中しても《プロテクション》でダメージが抜けないフィエラとアイヴィー」「逆にちまちま攻撃されて【HP】が削られてゆくギルマンたち」「アイヴィーは《プロテクション》以外に何もできないで《ウォータースピア》の的になる」という状況が繰り広げられます。 が、ここまで来てしまえばもう詰みの状態。【HP】が1点しか残ってない上にスキルがない扱いなのであれば、フィエラの攻撃が当たった段階であの世逝き。 続くニルヴァーナの《マジックフォージ》付き《ファイアボルト》によって31点のダメージが当たり、あとはPCによる殲滅タイム。アイヴィーの命中にフェイト1点、ダメージフェイト2点つぎ込んだバブリー射撃や、ニルヴァーナの残りフェイトを全部つぎ込んだ《ファイアボルト》が炸裂して、哀れ洞窟の奥に住んでいたギルマン一家は一掃されてしまったのでした。 フィエラ:ところで舟がないけどどうやって帰ろう? そんなこんなで段取り悪い海底洞窟から帰ってきて、ドロップ品を売ってほくほくなPCたち。 さらにキャラクターのレベルもギルドレベルも上がって、大幅に戦力強化! さあ次のシナリオはホネのあるものにしよう! (to next scenario!) |