アリアンロッドリプレイ #6−3 |
〜お掃除妖精メイドとロクデナシたち〜 とりあえずスペクターのいる寝室から脱出したPC一行。 GM:部屋の外までは追ってこないよ。 フィエラ:倒せれば旨いアイテムがあるけど、倒せなくてもいいっていう罠モンスターだったのかもしれないね。 アイヴィー:じゃ別のところに行ってみよう。 GM:かなーり消耗してるけど大丈夫かい君ら? フィエラ:とりあえず全員【MP】がかつかつだから、さっき入手したテントを使って回復。 GM:ほい。魔法のテントの効果は、【HP】と【MP】を「CL+1D6点」回復だね。 フィエラ:フェイト何点残ってる? アイヴィー:5点。 フィエラ:(即答)使え。 GM:フェイトまるまる残ってんのかい! アイヴィー:じゃフェイト1点使って。(ころころ)7。 フィエラ:じゃあ全員11点ずつ回復だ。【HP】は全快だなあ。 アイヴィー:こっちも【HP】は完全回復。 GM:【MP】がつらいね。 アイヴィー:MPポーションがないのは、首がないのと一緒だー。 フィエラ:そして、アタシは【MP】を使っても、ダメージを直接増やす方法が一切ないんだよね。 GM:それは前から言ってたじゃん。その泣き言は聞かないよ(笑) アイヴィー:ていうより、ヘタに左右の扉を回って【HP】と【MP】を消耗するよりは、この中央の扉を開けに行って、運よく開けられたら、そのまんまボスのところに突っ込んで行くのが一番いいと思ったんだけど(笑) フィエラ:その可能性は高いね。 アイヴィー:じーさんかっさらって、とっとと帰るだけ(笑)。なので大きい扉に行って開けてみる。 GM:開かないよ?(そんなショートカットさせるかい) フィエラ:鍵もかかってない? GM:(鍵開けとかチャレンジされるのも手間だな。万が一の6ゾロも考えられるし)鍵穴がないです。取っ手も何もない。でも押しても開かない。 アイヴィー:片っ端から開けて回るしかないわけか……。よし、とりあえず開けてみて、スイッチみたいなのがなければ別のところを探そう。 フィエラ:隣から順番に回ってみようか。 GM:隣ね(MAPの「上下反転装置」)。ここは反転装置があるんだな。で、いま赤く光ってる。 アイヴィー:今、反転させても意味ないしなあ。 フィエラ:ここ保留。その隣(MAPの「鏡張りの部屋」)に行こう。 GM:開けると、ここはミラーハウスみたいな感じになってる。 アイヴィー:(即答)却下。別のところを探そう。絶対なにかいる(笑) フィエラ:罠臭しかしないからな。じゃこっち(MAPの「質素な寝室」) GM:ここも寝室っぽい感じだね。 フィエラ:罠臭〜。 アイヴィー:ここは……危険度半々かな? フィエラ:とりあえず閉めよう。こちら(MAPの「宿木の部屋」)へ。 GM:ここを開けると、天井から床まで、木の枝みたいなのがずらーっと屹立している。 フィエラ:これは……枝なの? それとも枝みたいなの? 何だか分かんない? GM:分かんない。宿木みたいなのがいっぱいあると思いねえ。 フィエラ:鍾乳石みたいな感じ? GM:鍾乳石ほど無機質っぽくないね。 アイヴィー:要するに天井から床まで細い柱が並んでてってことか。罠以外のなにものでもないな。次いこ(笑) GM:残りの一部屋は、上下反転装置なんだな。 フィエラ:……どっから手をつけようかなー? 寝室から行ってみるか。 アイヴィー:うん。 フィエラ:あ! でも一番安全そうなところが、一番罠っぽいんだよなー。どうすっかなー。 どうもどの部屋からも罠の臭いしか感じられないようです(笑)。そんなオーバーキルハウスじゃないってば! 何だかんだ迷いつつも、結局一行は「質素な寝室」を調べることに。 フィエラ:[トラップ感知]! GM:じゃあ感知するために部屋に入ってベッドに近づくと、ベッドの中から「ひぃぃぃぃぃぃ〜」と悲鳴が。どうも誰かが隠れてるっぽいねえ。 アイヴィー:ほえ? とりあえずー、ここにある爆薬をころころとベッドに転がして爆破させて―― GM:「待ってぇぇぇぇぇ?! 待ってぇぇぇぇぇぇぇぇっ?! のー、のー、のーっ!」 アイヴィー:あんた誰? GM:そうすると、メイドさんみたいな格好をした女性がひとり。 アイヴィー:ん? ぅえ? フィエラ:わけ分かんねー。アナタは誰なのー? 何でこんなところで隠れているのー? GM:「えーと、わた、わた、わたしは――」 フィエラ:誰かサニティ(=相手の精神を鎮め落ち着かせるソードワールドの神聖魔法)唱えて〜。 GM:そんな魔法ねえよ(笑)。「わたしは、この館に居候させてもらってる、キキーモラという妖精なんですう」 フィエラ:妖精なのは分かった。居候させてもらってるのも分かった。……なんで服がメイド? GM:「…………」 フィエラ:…………。 アイヴィー:…………。 GM:「……妖精なんですう」(一同爆笑) フィエラ:回答に窮するなよ! GM:いや、だって元からそういう格好をしている妖精に「何でそんな服装なんだ」って言われても、アイデンティティーが(笑)。だってそうなんだもん。――はい、これです(と、ルールブックに載っているキキーモラのデータとイラストを提示) アイヴィー:なるほどなるほど。 フィエラ:何だ、ブラウニー(=夜中に家人の仕事を手伝う妖精)のメイド版かー。 アイヴィー:よし!(なぜか銃の遊底をスライドさせるゼスチャー) GM(キキーモラ):「な、なんで銃を構えるんですかあ!」 アイヴィー:いや、これはプレイヤーとしての行動だから(笑) フィエラ:妖精なんだから、隠れてなくたって問題ないんじゃないの。 GM(キキーモラ):「元々わたしは、勝手にこの屋敷に住み着いて、お掃除が好きなので長年この館のお掃除を勝手にしていたんですが」 アイヴィー:ちょ(笑) フィエラ:だってそういう妖精だもん。 GM(キキーモラ):「あるとき、突然魔族の人たちがやってきまして」 アイヴィー:人なのか、あれ? フィエラ:まあ、妖精にしてみりゃどっちでもいいんだろ。 GM(キキーモラ):「このお館をいろいろ勝手に改造したりしたんです」 フィエラ:ここは元々、誰の屋敷だったんだい? GM(キキーモラ):「さぁ? 何せ勝手に居候させてもらってるもので」 フィエラ:どんな魔族がいるの? GM(キキーモラ):「えー……(思い出し中)山羊みたいなのと――」 フィエラ:バフォメット(=やたら有名な悪魔)かよ!(笑) アイヴィー:ばふぉ〜! GM(キキーモラ):「――フクロウみたいなのと――」 アイヴィー:マリグドライ!(=ソードワールドに出てくるやたら凶悪な悪魔) GM(キキーモラ):「魔法をかけてくる、怖いオバチャンと――(解決のキーポイントヒント、その@を言っとこう)でもわたしも頑張ったんですよ! ばんばん!(=力説して何かを叩くゼスチャー)」 フィエラ:何をどう頑張ったのかあんまり聞きたくないんだが聞いておこう(笑) GM(キキーモラ):「怖い魔法をかけてくるオバチャンのところに、魔法を封じ込めるための罠を仕掛けたんですよ! ばんばん!」 アイヴィー:あれ(MAPの「豪奢な寝室」にあったガムテープシューター)か。 フィエラ:……知ってるかい? GM(キキーモラ):「はい?」 フィエラ:アレ……罠、効かないんだ……。 GM(キキーモラ):「ええええええええええええええ?!」(一同爆笑) アイヴィー:じゃあとりあえず、あの部屋は放っといていいってことか。 GM(キキーモラ):「手持ちの罠がぁぁぁぁぁ〜。(ついでに、このセリフもキーポイントだから言っとかなきゃ)……何せあのオバチャン、わたしの顔を見ると追っかけてくるんですよ。お掃除できないじゃないですか! ばんばん!」 アイヴィー:つい最近、そいつらがつれてきた変なじーちゃんを幽閉するの、見た? GM(キキーモラ):「変なおじいさん? ……う〜ん、つい最近、そんな人がきたような」 アイヴィー:で、どこに連れて行かれたか覚えてる? GM(キキーモラ):「んー、あの一番奥の扉ですねえ」 アイヴィー:開けるにはどうしたらいい? GM(キキーモラ):「あ〜。なんかいろいろ、ややこしい手続きが必要みたいですねえ」 アイヴィー:知らないの……? フィエラ:覚えてる範囲でいいから、どんなことをしてたか教えてくれる? GM:(停滞しちゃうのもまずいし、とりあえず教えちゃうか)「ん〜〜〜〜〜〜。何かカードを4枚、出してたような……」 アイヴィー:てことはあと3枚か。 GM:「そのうち1枚が多分このカードだと思うんですけど」って、1枚持ってますね。 フィエラ:(気の抜けた笑い)。それはクラブ? それともスペード? GM:クラブが描いてあるね。 余談ですが、カード云々の話をキキーモラにせずにPCたちが探し回って、「3枚しかないよ、あと1枚どこにあるんだよ」って状態になったときに、キキーモラから「もしかしてさっきから必死に探してるのはコレですか? お掃除してるときに拾ったんですけど」と出してPCたちの気勢を削ぐつもりでした(笑)。 フィエラ:あーそうですか! はいはい! あー!(笑いつつ頭をかきむしる) アイヴィー:これで2枚目はゲットしたな(苦笑) GM(キキーモラ):「な、何かわたし悪いこと言いましたでしょうか?」 アイヴィー:ああ、違う違う。こっちの問題だから気にしないで(笑)。他のカードがどこにあるか分かる? GM(キキーモラ):「お部屋の掃除をしてるので構造とかは分かるんですけど――」 フィエラ:(遮って)鏡の部屋には何があるの? GM(キキーモラ):「ああ、あそこは入った人の分身が出てくるんです」 フィエラ:ドッペルゲンガー・ルームだよ。 GM(キキーモラ):「でもすごいんですよ! あそこの中には、フェイトを全部回復できるアイテムがあるんですよ! あれを磨くのがわたしのお気に入りなんです! ばんばん!」 フィエラ:……ていうか、何で君のドッペルゲンガーは出てこないの? GM(キキーモラ):「(きょとん)出てきますよ?」 フィエラ:どうしてるの? GM(キキーモラ):「お掃除対決です」 一同:…………(苦笑) この辺のキキーモラのセリフは全てアドリブです。というより、「キキーモラが持ってる情報」という形での箇条書きは手元にありますが、逆に言えばそれしかありませんからね。肉付けはGMの仕事。 そして出てくるエネミーの厳しさに反比例するかのごとく、PCの気勢を削いで削いで削ぎまくるマスタリングがこの娘の信条。というかジャスティス。 しかし後から録音聞くと、よくもまあ、よどむことも、とちることもなく気の抜けるセリフを吐いてるもんだGMの自分。ひたすら頭悪いなあ(笑)。 フィエラ:(あまりに気の抜けた回答に固まる) アイヴィー:……ちょっと家からAUG持ってきていいか?!(笑) フィエラ:……えーと。お掃除対決ってことは、力技で勝負したりすることはないんでしょ? GM(キキーモラ):(はぐらかし、はぐらかし)「……でも、雑巾がけも力技ですよ?」 フィエラ:ううん、違う違う。例えばケンカをしたりとかー。 GM(キキーモラ):「そういうことはしてないですよ」 フィエラ:じゃあ悪いんだけど、お掃除対決に勝って、そのフェイトを回復するアイテムを持ってきてくれないかなあ? GM(キキーモラ):(そんな横着はGM的に許しません!)「あれは据え置きですもの」 フィエラ:据え置きなの?! 要するに装置なのか。じゃあ行かないと駄目なんだね。 アイヴィー:てことは、武器を持たなければ戦闘にはならないってことか? GM:(んなわけあるかい)キキーモラが知ってるのは、自分の分身が出てきた場合はお掃除対決に発展しますよ、ってだけの話。 フィエラ:たぶん、鏡に映った人間によって、出てくる分身の性格が決まるんじゃないの? アイヴィー:てことは、わたしが行ったらどうなることだろう(笑) GM:……サツガイせよ、サツガイせよ?(笑) アイヴィー:うらみはらさでおくべきかーっ! ……になるのかなあ?(笑) GM:知らない(笑)。入ってみないことには分かりません。 フィエラ:鏡の部屋の話はもういいや。隣の部屋(MAPの「宿木の部屋」)。あれ、なに? GM(キキーモラ):「あそこには大きな鳥と、ちっちゃな悪魔さんがいます」 一同:……はいぃ? GM(キキーモラ):「巣食ってるみたいなんですよ。お部屋が大変なんですよ? ものすごくぐちゃぐちゃにされちゃって」 フィエラ:どうやって掃除してんの? GM(キキーモラ):「……だから掃除できないんです。抗議しに行く度に、魔法の火の玉が飛んできて逃げ帰る毎日なんですよ」 アイヴィー:インプか? フィエラ:インプじゃないかもしれないじゃん。何がいるんだ〜? アイヴィー:やっかいだねー。 フィエラ:どーせあれもトラップだろ? 中で戦ってると、ちくちくちくちくとダメージを受けるような。 アイヴィー:(キキーモラに)そうなの? GM(キキーモラ):「う〜ん、わたしは刺されたことはないんですけど……。ただ、床はベタベタですねえ。床のベタベタを取ろうとすると火の玉が飛んできて、お掃除できないんですよ」 フィエラ:こんなところでボタモチ情報が(笑)。じゃあアタシらが退治している間に、床のベタベタを取っといてくれよ。 GM(キキーモラ):「さすがにあの量だと……1日2日じゃ取れないんじゃないですかねえ」 アイヴィー:隠れてたってことは、ここの部屋にあいつらが入ってきたことはないんだよね? GM(キキーモラ):「入ってきますよ? 入ってきたからベッドに隠れてたんです。山羊頭の人が来たので慌てて飛び込んで」 アイヴィー:なるほど、セーフティゾーンじゃなかったわけだ。 GM(キキーモラ):「さすがにお掃除してますから、隠れる場所だけはいっぱい知ってるんですよ? 例えば、そこの掃除用具入れの中とか」(一同爆笑) フィエラ:そこで休憩するとか、意味分かんないから! GM(キキーモラ):「落ち着くじゃないですか掃除用具入れの中!」 アイヴィー:ここに閂かけて立て篭もって、敵が来るまで待って、来たら倒す?(笑) フィエラ:何日かかるか分からないし、その間にじーさんが死ぬかもしれないじゃないかー。どーすんだよ、奴らがじーさん使って何かの儀式とか行って、じーさんが生贄になっちゃったら、ミッション失敗どころの騒ぎじゃないだろ。 GM:そーだよ。もしかしたらじーさん、「シャチュガイしぇよ、シャチュガイしぇよ!」って言い出すようになってるかもしれないじゃないか。 フィエラ:それはアパートの管理人さんですか?! 若い頃を思い出してハッスルしちゃってるんですか?!(一同爆笑) これは『デトロイト・メタル・シティ』というマンガのネタ。分かる人にしか分からないな。 変に中毒になる面白いマンガなんですが、ちょっとアレな方面のジャンルなのであまりオススメはしない(笑)。特に女性には。 アイヴィー:まあ、とりあえず……いつもどおり、ぶっ叩きに行きますか。 GM(キキーモラ):「え! わたしを叩くんですか?! 無害ですよわたしは?!」(一同爆笑) アイヴィー:違うわあい! こいつどっかに放り込んでいいかオイ!(笑) GM(キキーモラ):「こんなにお掃除もいっぱいやってるのに……お掃除が足りないって言うんですか?!」 フィエラ:ま、マンドクセ〜……(笑)。あーはいはい、アンタここに隠れてて。もーいいからね。 GM(キキーモラ):「もし他の部屋に入って、怖い人たちをどっかにやってくれるんだったら、一緒に付いていってお掃除しますよ?」 フィエラ:掃除以外の役に立ってくれぇぇぇぇぇ!(笑) GM(キキーモラ):「あとは《インタラプト》で一回だけ相手のスキルを打ち消したりできますよ?」 フィエラ:それはかなり便利、ていうかボス戦に付いてこいって感じだよね(笑) GM:何気に6レベルのエネミーだけどね。でも強くないよ――あ! でもダメージ14+3Dだって! フィエラ:うちらより強いじゃないかぁぁぁぁぁ!(一同爆笑) アイヴィー:戦ってくれよ?! GM:いやー、びっくりびっくり。「わたしはお掃除の妖精ですので〜。殴り合いとかは、ちょっと。箒で殴ったら、箒が壊れるじゃないですか」 フィエラ:ところが箒が壊れるどころか、ものすごい切れ味だったりしてな(笑) アイヴィー:箒が仕込み刀になってて(笑) GM:戦闘になったらキキーモラの姿からメイドガイに変わってるのかもしれない。「あれ? わたし何かに変わりました?」 アイヴィー:ひいいいいいいいい! フィエラ:アタシら部屋の隅っこでガタガタ震えて命乞いをしてるしかないよ(笑) ともあれ、今後の方針を練る一行。カードのある部屋はどこか予想を立て、ピンポイントでそこだけ襲撃して奥の扉を開ける作戦を考えるのですが、そのカードがどこにあるのやら、さっぱり分かりません。 フィエラ:大体、スペクターは倒せない領域に突入してるからな。あれだけ消耗して、【HP】半分も減らしてないんだよ? GM:(う〜ん、気がつかないかあ。しょうがない、ちょっとヒント出してやるか)「……あのぉ〜」 一同:ん? GM(キキーモラ):「……あのオバチャンは、わたしを見ると追っかけてくるんですね。もしよろしければ、気が進まないんですけど……」 アイヴィー:あぁーなるほど。おっけーおっけー。 GM(キキーモラ):「……囮に……なりたく、ないなぁ〜」 アイヴィー:んじゃあ、囮になってくれたらわたしの部屋の掃除を思う存分やらせてあげる。 GM(キキーモラ):「わたしココの掃除がしたいんです。ここの館に住んでるものなんで」 フィエラ:とりあえずそれは最終手段にしようか。他の方法も考えよう。……ミラールーム行きたくないなー。 アイヴィー:逆に言えば、回復装置があるんだからそれまではフェイト使い放題だよ? GM:ちなみにニルヴァーナはフェイト使い切ってるからね。 アイヴィー:フェイト残り4点。 フィエラ:アタシが2点。……まあ、まずは隣の部屋(MAPの「宿木の部屋」)で、敵の実力を見てみようか。 アイヴィー:倒せるならば倒しちゃえばいいし。 フィエラ:じゃあにょっきり入ってみよう。 キキーモラをそのまま寝室に残して、おっかなびっくりと隣の部屋に。 フィエラ:この上下に伸びてる柱は斬れるの? GM:うん? 斬るのはしんどくないかな。部屋に入ると、上の方からぱたぱたぱた〜と飛んでくる。「あ、なんかニンゲンが入ってきたぞー!」×3。 アイヴィー:撃っていい? GM:どうぞ? 【行動値】に−5がかかります(笑)。君らは見たことがあるので知ってます。モンプ――んあ? モンプってなんだ(一同笑) フィエラ:モップなのかー! アイヴィー:ああ、モップが飛んでる〜! GM:インプです! インプインプ! 3匹。 アイヴィー:撃ち落す? 接近できないだろうから、攻撃が当てづらいよ? フィエラ:銃に任せるかー。 GM:ちなみに床がべたべたしてます。どれくらいべたべたしてるか具体的に言うと、回避のダイスが1個減るぐらい(笑) フィエラ:ドアを開けっ放しにして、部屋の外から銃でばんばん撃てないの? GM:射角が取れないのと、あと柱が林立してるからねえ。 アイヴィー:ひたすら撃ちまくって、跳弾で撃ち殺す? GM:(無茶言うな)床はべたべたしてるんだけどね。跳弾しないよ? フィエラ:柱に火がつけばいいんだけどな。火をつけて閉じ込めて、中からインプが「熱いよー熱いよー」って叫ぶのを閉じ込めてクックックって笑う――おい、どっちが魔族だか分からないぞ? 一同:(爆笑) フィエラ:瘴気に当てられてきてるなー(笑)。インプかー。大したことないんだけど、《ファイアボルト》がなー。 アイヴィー:痛いんだよなあ。 フィエラ:魔法ダメージ、サイアクー。ぶーぶー! GM:物理防御力14もある人に言われたくないです。それだけあれば、魔法ダメージを出したくなります(笑) フィエラ:でも、さっきから物理ダメージも止まってないよね。 GM:うん。だってそういう敵を出してるんだもん。止まるような敵を出してもしょうがないじゃん! 「わーいノーダメ、ノーダメ〜」ってそれ何てチートゲーム? フィエラ:ダメージの格差がでか過ぎるんだよ! ちょっとだけ抜けるくらいだったらまだいいんだけど、どこーんって抜けてくるじゃん!(笑) GM:どこーんと抜けるけれど、でもまだ死んでないよ?(一同爆笑) フィエラ:そりゃ死なないように工夫してるだけじゃい!! そりゃ、死なないように工夫すれば何とかなるバランスでシナリオ組んでますから(鬼)。 さて心を決めて突っ込んだPCたちとインプ三連星との勝負の行方は? (続く) |