アリアンロッドリプレイ #6−4 |
〜乱戦上等なロクデナシたち〜 事前に聞いた情報だと、小さな悪魔と大きな鳥がいるという話だったのに、出てきたのはインプだけ。 鳥は? 鳥は?! 不審がりながらも武器を構えるPCたち。 フィエラ:とりあえず、インプを落とすところから始めよう。 アイヴィー:じゃ銃で撃ち落してい〜い? フィエラ:あ、アタシが回避に−1D食らうのを覚悟でインプたちをひきつけて、アイヴィーたちは回避にマイナスつかないところからバンバン撃てない? GM:そういう状況だと、フィエラとインプのどっちに当たるか分からないよ? 誤射の可能性があるね。フレンドファイア。 フィエラ:ま、物理で抜けないからいいんだけど(笑) ちなみにルール上では、エンゲージ内で戦闘している相手に対し、エンゲージ外から射撃攻撃をしても誤射が発生することはありません。 が、一方的なのも面白くないのでちょっとだけペナルティ。 確かにフィエラにアイヴィーの射撃が当たったところで、ダメージが抜けないんですけどね。 アイヴィー:んじゃ、それでいこう。 フィエラ:はっはー、インプなんて怖くないにょろ! へろへろ〜。 GM(インプ):「ムカツクー」「ムカツクー」「ムカツクぞー!」フィエラは一人で部屋の中に入ってくるのね? アイヴィー:フィエラに当たったらごめんねー。 GM:インプの【行動値】は7なんで、そっちが先です。 フィエラ:インプが寄ってきたら殴る。 GM:(うーん、天井近くから魔法を使い続ければフィエラの攻撃は届かないんだけど、それじゃプレイヤーのフラストレーションが溜まるよな)じゃあフィエラに突っ込んでゆこー。「ひゃっほー!」普通に12と言って攻撃。回避のサイコロ1個減らしてね。 フィエラ:6以上。避けた。2体目も3体目も避けた。 GM:「当たんないぞお?!」はい、インプがフィエラに近づいているんで、アイヴィーからも攻撃できます。ニルヴァーナは魔法使う? アイヴィー:使わん! フィエラ:今はいいでしょ。じゃインプ殴った〜! 19っていうよ。 GM:避けられるわけねぇだろ! 基準4しかないんだぞこっち! フィエラ:ダメージ18点。 アイヴィー:じゃ、弱ってるの撃ちまーす! 6ゾロ! クリティカル!(一同爆笑) GM:ぶっ! アイヴィー:わーい、ダメージ4Dだ〜! じゃあおとなしく死んで下さいね? 反論は許しません(笑) GM:ひぃぃぃぃぃぃぃ?! アイヴィー:3の6の……21! GM:ん? 21?! 物理防御の4を減らして……17点抜け? ぴったり0だよ。ぺちん。 フィエラ:やったー。1匹死んだー。 GM:「あー、何すんだ!」「こいつら強いぞ!」 アイヴィー:あんたらが弱すぎるんや(ぼそ) GM:じゃあ次のターンだな。フィエラどうぞ。 フィエラ:殴ったー。(ころころ)ああ、クリティカルしない! ダメージ11点。 GM:7点抜け。 アイヴィー:続いていきまーす! GM:ああ、アイヴィーは銃持ってるんで、今【行動値】−5でしょ? インプの方が早い。「くそ、外からも狙ってるぞー?!」「えーい、じゃあ外の奴には鷹をけしかけてやるー!」ぴぃい。インプの1匹が鷹を呼んだ。 アイヴィー:なんだ、鷹か。 GM:もう1匹はフィエラに《ファイアボルト》だ。(ころころ)お、いい出目! 16。 フィエラ:……《ダンシングヒーロー》ぉ〜♪ GM:なにい?!(笑) 足元ベタベタなのに! 《ダンシングヒーロー》使っても攻撃が当たるという素敵な展開を期待する今日この頃――って、ぴったり避けやがった。がーん。 アイヴィー:鷹はもう向かってきてる? GM:まだ見えないね。 アイヴィー:じゃあまた傷ついたほうのインプを撃つ。14。 GM:じゃあ6ゾロじゃなかったときは、フィエラが2DをGMと振り合い。出目の低いほうに当たります(笑) フィエラ・GM:(ころころ) GM:はい、じゃフィエラに当たった。ダメージ出してください。 アイヴィー:ダメージ19点! フィエラ:止まった(笑) アイヴィー:がきーん! 「……あ、ごめーん」(笑) フィエラ:ムキー! ちゃんと当てなさいよ!!(一同笑) アイヴィー:次もまた当てたらごめーん!(笑) フィエラ:やかましい! GM:じゃあ鷹が、ラウンドの終了後にやってきます。で、鷹の【行動値】は19なんで、そっちに突っ込んでくる! GM:推定“鷹”。8+3Dで……22といってアイヴィーに攻撃。 アイヴィー:絶対避けられない。 GM:ダメージが14+2Dなんで(ころころ)21点、なんですが! 物理防御力は0として扱ってください。 アイヴィー:……ほ? GM:物理防御力は0扱い。《加護》の分は有効だよ。 アイヴィー:てことは15点か。 フィエラ:《プロテクション》! 《プロテクション》! アイヴィー:けど、なんで物理防御力が0になるの? フィエラ:そういうスキルがあるんだよ、多分。 ご明察。このエネミー「キングホーク」は、《鷹の目》というエネミースキルで物理防御力を0扱いにできるのです。 物理防御力と《加護》でダメージが抜けない対策の第3弾、名づけて「物理防御力が高くてGMが困るのなら、そんなの無視するエネミーを出せばいいじゃない」(長ぇ)。 もっとも《プロテクション》のおかげで、それでも3点しか抜けません。 フィエラ:しかし大きな鳥が、どうして林立する柱の間を飛べるわけ? アイヴィー:ぱきぱき当たって、落ちそうな気がするんだが。 GM:(う、そーいやそうか) フィエラ:ね。なんかそーいう、不思議な現象が起きすぎて。 アイヴィー:ま。もともと、物理法則が通用しませんから。 フィエラ:このゲーム、ほんとキちゃってるよなー。まあいいけど。 いや、それはGMが単にやらかしただけであって、ゲームをデザインした菊池たけしは悪くないと思うぞ(苦笑)。 フィエラ:う〜ん、このままこんなところでインプの相手をしてていいんだろうか。あの鷹をぶっ飛ばさないとまずいような気がするんだが。 GM:一応ニルヴァーナが控えてるんで、カバーには入れる。……ところでアイヴィーさんは、[エネミー識別]とかしないの? アイヴィー:《エンサイクロペディア》使えば行動済みにはならないんだけど……んあー。残りの【MP】がなー。メジャーアクションで[エネミー識別]するよ。 フィエラ:ま、とりあえず目の前のインプを潰しとくか。(ころころ)んあー低い! 14点。 GM:10点抜け。「痛い! 痛い!」「えーい、こうなったら本気を出してやるー!」……でも《ファイアボルト》(笑)。本気を出したって何も変わらないよ! 11と言って撃つよ! フィエラ:ぴったり避けたね。 GM:2体目は16! フィエラ:(ころころ)それは食らったね。 GM:やたっ! 「本気を出せば、こんなものよ〜っ!」 ……うりゃ! (ころころ)……11? フィエラ:ダメージ0だねえ(一同笑) GM:……あ、あれ? 「(いきなり渋い声音で)……馬鹿な、直撃のはずだ」(一同爆笑) フィエラ:しかもどっかで見たことのある顔になって! 一瞬、インプじゃない顔をした!! 「あのフィルボルはバケモノか!」(爆笑) ちなみに《ファイアボルト》撃って効かなくてインプがニヒルに呻く元ネタは、富士見書房のアリアンロッドリプレイ(無印の2巻)な(笑)。 GM:じゃあ部屋の外。ニルヴァーナが一回殴ってみる。一応攻撃は3Dだから。 フィエラ:じゃあ頑張って当ててみ? クリティカルしてよクリティカル。 GM:出るのかなぁ? えい!(ころころ)あ、クリティカルした。 一同:キター!! GM:そうすると2D増えて、《トゥーハンドアタック》持ってるんで、5D6(ころころ)。 一同:うおぉ?!(出目の高さにどよめく) GM:(出目を数えて)6の12の……21の……29点。――あ、痛い! アイヴィー:生きてる? GM:まだ生きてるよ。 フィエラ:そりゃ一撃で死なないだろ。このゲーム、敵の【HP】はけっこう高いんだ。 GM:(計算して)22点も抜けるの?!もう【HP】半分だよ! フィエラ:やったー! 頑張れアイヴィー、インプを早く落としてくれ! アイヴィー:OK! じゃあインプ落としまーす! GM:じゃ2Dの振り合い。7。 フィエラ:4? またアタシに当たったのか。 アイヴィー:ダメージで6ゾロ出したらごめんねー。 フィエラ:6ゾロ出しても2点しか抜けないからいいよ(笑)。アイヴィーはエンゲージしてる鷹には攻撃できないし。 GM:いや、鷹には、銃を投げつけるくらいしか(笑) フィエラ:どんな間抜けな攻撃だよ!(爆笑) GM:大丈夫! アムロだって昔、弾切れしたバズーカをシャアに投げつけて「ふ、甘いな」って言われたことがあるんだから!(笑) フィエラ:そんなわけの分からないガンダム薀蓄は別にいいんだよ!(笑) GM:鷹に向かって! 銃を! ばあん!(投げつける動作) で、鷹に「ふ、甘いな」って言われる(笑) アイヴィー:鷹が言った?! フィエラ:どんな鷹なんだよ(笑) そんな鷹は再びアイヴィーを攻撃しますが、なんとGMの振った出目は3D振って1・1・1! な、なんてこったい! フィエラの攻撃はまたも命中。そろそろインプ2匹目もやられてしまいそうです。 GM:インプは……くそう、もう有効な攻撃手段がない! 「2匹の《ファイアボルト》をひとつに合わせて!」「《ファイアボルト》ダブル・アターック!」 でも攻撃そのものは何も変わらない(笑)。1発目は8だって。 フィエラ:うん、避けた。 GM:お、2発目は16だ! フィエラ:すごい! なんか囮攻撃みたいな攻撃だ! 避けられません。 GM:「はっはっはー! これが我々の、力だぁぁぁぁぁ!」 来た! 15点! フィエラ:15点? えーと11点止めるから4点抜け。 GM:「(また渋い声音で)……何! この技も効かんというのか!」(一同爆笑) フィエラ:ま、また顔が変わった(笑) GM:「(渋い声音のまま)我々インプ三連星の1匹をいきなり墜とした上に、さらに効かぬとはっ!! ……(がらっと馬鹿っぽい声音で)どーしよー」(一同爆笑) フィエラ:最後、すごい弱気になってる!(笑) GM:じゃあニルヴァーナはまた普通に殴ろう。(ころころ)いい目出すなあ。何だこのサムライ? 本業魔法使いなのに。鷹の回避は8+2D……なのに避けられませんよ? ダメージ3D、しかも出目が比較的高め。……ダメージ18点で11点抜け。また【HP】半分? 半分の半分? 何このグラビデ攻撃(一同笑) アイヴィー:アイヴィーいきまーす! フィエラ:インプ落としてよインプ!(笑) アイヴィー:2Dの振り合いでそっちが低い目出すのが悪いんでしょーがっ!(笑) GM:じゃあまたフィエラと2D振り合い。(ころころ)11だって(一同爆笑) フィエラ:あんた何て出目振ってんの?! GM:アイヴィーが撃つたびに、射線上にフィエラが。毎回射線上にいる。 アイヴィー:何ジャマしてんのよ、ずっと! フィエラ:相手がちょろちょろ動くからだよっ! アイヴィー:今回はわたしのせいじゃないぞ?! ホント、アイヴィーの射撃はフィエラに吸い寄せられるように飛んでくな(笑)。 キングホークはアイヴィーにご執心。今度は命中させて、23点のダメージ。《加護》と《プロテクション》で止めても7点が貫通します。 GM:くそ、素敵な決戦兵器、意外に弱いぞ? フィエラ:いやいや、強い強い。普通にやれば強い。アンタが1ゾロ振ったのが悪い(笑) GM:はい、じゃフィエラどうぞ。 フィエラ:こっちはもう大丈夫っぽいな。今攻撃してる奴も4点しか【HP】残ってないし。えい! 13点ダメージ。 GM:13点? 落ちた。「……マッシュぅぅぅぅぅぅぅっ!」(一同爆笑) フィエラ:いやいやいや、違う違う!(笑) だから何で三連星なんだよ! GM:いや、3匹いたから―― フィエラ:3匹いたら何でも三連星なのかよ! GM:何てことだ。踏み台にもしない上に、もう2匹やっつけたぞ? どうすんだ! 残ったインプが《ファイアボルト》。 フィエラ:(ころころ)当たった。 GM:(インプの【MP】を計算して)あと1回しか《ファイアボルト》撃てない……。えー、15点。 フィエラ:4点抜け。 GM:「ど、どうしよう。あと1発しか撃てない(おろおろ)。……助けてー、助けてぇー!!」(一同爆笑) インプの「小悪魔っぽい口調」→「渋い口調」→「馬鹿っぽい口調」→「助けを求める」、という謎の四段活用。頭の悪さが我ながら絶好調だなGM(笑)。 刀の冴えが尋常じゃないニルヴァーナの斬撃は、今回はハズレ。代わりにアイヴィーの銃撃がやっとこさフィエラをそれて(それでもギリギリ)、インプに命中します。 逆に次のターン、鷹の思わぬ逆襲でダメージを負うニルヴァーナ。それでもダメージのダイスは振るわず、《プロテクション》なしでも10点しか抜けません。 何とか生き残りたいインプはキングホークを呼び戻しますが、呼び戻される前にニルヴァーナにずんばらりん。あわれ、[エネミー識別]もされないまま倒されてしまいました。 インプもその直後にあっけなく死亡。 GM:「馬鹿なぁ、決戦兵器の鷹がぁあああ!」ぼとっ。 フィエラ:エセ剣士にやられた(笑) GM:はい、じゃあドロップ品決めてください。 アイヴィー:あ、そうか。 フィエラ:じゃあ鷹はMVPのニルヴァーナが(笑) アイヴィー:鷹のフンがMVPアイテム! GM:え〜?(笑) 大活躍のニルヴァーナ。何だこれ、死亡フラグ? 何はともあれ、部屋の中で謎の鍵を入手したPCたち。 GM:しかし、3D振って全部1とは。 フィエラ:きっとアレが三連星だったんだよ(笑) アイヴィー:これぞ黒い星の三連星。 GM:うん。黒い三連星は黒星がつきました。 フィエラ:うまい! 山田君、座布団全部持ってって!(一同爆笑) GM:あれ〜? うまいのに全部持ってくの〜? (続く) |