アリアンロッドリプレイ #6−6 |
〜強ボスと戦うロクデナシたち〜 カード4枚が揃って、いよいよ最後のクライマックスに突入です。 その前に、使ったフェイトを回復したいPCたちなのですが――。 フィエラ:さーて、あとはフェイトを回復しにいくだけかあ。は〜。 フェイトの回復装置がある鏡張りの部屋。 キキーモラ情報では、コピーが出てくるって話です。 おいそれと回復できなくて、嘆息まじりのフィエラさん。 アイヴィー:さーて……どないしようかねえ? フィエラ:どうするのかなあ……。部屋に入ったら、全員分出てくるのかしら? アイヴィー:行ってダメそうなら、とっとと戻ってくる(笑) フィエラ:それもそうね。……入ってみようか! GM:(時間も押してるし、ここのコピーイベントはオミットするか)はい、じゃあ入っていきますと……何にも出てこないです。 アイヴィー:(拍子抜け)……あら? フィエラ:(同じく拍子抜け)……キキーモラ、おいでー。 GM(キキーモラ):は〜い〜。ぱたぱた。 フィエラ:何も出てこないよ。 GM(キキーモラ):何でですかねえ?(首かしげ) アイヴィー:警戒しながら進んでいこう。 GM:そうすると、部屋の奥に、水晶が、でーん。(キキーモラ)「これは、触れると1人1回だけフェイトが回復するんです。全快ですよ! ばんばん(興奮して両手ばたばた)」 アイヴィー:じゃあ、さっそく―― フィエラ:(さえぎって)待て! 触る前に! フェイトが余ってるなら、MPポーションをフェイト全部つぎ込んで飲めって話をしたいわけ。 アイヴィー:ああー! なるほどなるほど。 HPやMPポーションをPC間でやりとりして、それぞれフェイトで回復サイコロを追加してぐびぐび。 なんてフェイトの大盤振る舞い。 しかも、全員の出目がすこぶる良くて、ちょうどHP全快だのMPかなり回復だの、嬉しい叫びが響きます。 フェイトを回復に使い切って、水晶を触ってフェイトも全員全回復。 フィエラ:さあ、キキーモラ。あの、カードの向こうの部屋を掃除しに行くよ!(笑) GM(キキーモラ):はーい〜。あ、じゃあせっかくなんで、助けてくれた皆様に、とっておきのお菓子を。 一同:お菓子?! アイヴィー:それ食ったらHP回復ってんなら、怒るぞ(ついさっきフェイト使ってポーションで回復したばかり) GM:ああ、回復はしない。HPが3点減る代わりに、与える物理ダメージに+1D6できる。 アイヴィー:……それ、お菓子って言うのか……?(汗) GM:えらい辛いお菓子です。“はばねろ”とか書いてある。 フィエラ:(苦笑)。……要するに、消費アイテムなのね? じゃあ、もらっておこうかしら。これ、効果は1ラウンド? GM:いや、シーンの終了まで。ラスボスの時に使ってくださいってこと。……はい、ではカード4枚使って、扉を開けました! フィエラ:ぺか〜(カードを扉にかざす) GM:扉が開くと、部屋があって……部屋の端にある檻に、いろんな人が捕まってたりするわけですが。 アイヴィー:老若男女問わず? GM:うん、そうだね。もっとも、そんなに捕まっていないけど。4〜5人かな? その中に、フォボンじいさんの姿も見える。 フィエラ:で。 GM:で、頭が山羊で、武器を山ほど背負った魔族が1匹と、フクロウ頭の魔族が1匹。部屋の中央にいます。「ほう? この館に人間風情が入ってくるとは、驚きだ」 アイヴィー:フクロウ頭はマリグドライ? 《エンサイクロペディア》使って【エネミー識別】しまーす。武器持ってるほう。4の……11の……(ころころ)……19! GM:えーと、こいつですな(と、ルールブックに掲載されているエネミー「ディブロウ」を指し示す) アイヴィー:……げーっ! レベル10?! フィエラ:は?! レライエ級じゃん!! アイヴィー:これは……死ぬかもしれんね(乾いた笑い) GM:言うほど強くないよ? 単体では。 アイヴィー:……オマエ、単体ジャナイジャン……。 フィエラ:んーとね……やばい。フツーにやばい。 GM:ディブロウです。ディアブロのことかな? とも思ったんですが、たぶん違います。きっとディブロウの“ロウ”は漢字です(一同笑) フィエラ:ディブ郎(笑) アイヴィー:(ルールブックを見つつ)けど、これでも中級魔族なんだ。 さて、ついにクライマックスのラスボス。フィエラが言っている通り、ヤギ頭のディブロウは近接での肉弾戦闘が得意な10レベル魔族。フクロウ頭はストラス、こいつは5レベル魔族ですが、メイジとアコライトの能力を持つ魔法の使い手。バランスのいい、正統派の強敵を用意しました。 なお、このセッションの時には、まだエネミーガイドは発売されてませんでしたので、ディブロウのデータは『ダブルイメージ』、ストラスのデータは『ドレッドダンジョン』掲載のものです。 GM:(ディブロウ)「面白い。お前らの武器を巻き上げて、俺の勲章のひとつに変えてやろう」で、横に控えてるフクロウ頭が、「ホゥホゥ。おや、あそこにいるのは神官らしいですぞ。神官の肝を食べると寿命が長くなるらしいですぞ。ホゥホゥ」……はい、では戦闘に入ります! フィエラ:キキーモラは付いてきてるよね? GM:うん。ビクビクしながら付いてきてるね。 フィエラ:……矢面に立ってくれとは言わないけど、魔法のランダム的になるのと、あと《インタラプト》を使ってくれないと、こっちが死ぬから(笑) GM:行動は、魔族側が14と11なんで、こっちの方が早いね。 アイヴィー:か〜っ、きっつー。 フィエラ:それより早いのはキキーモラだけかよ。 GM:うん。キキーモラになんかさせる? フィエラ:とりあえず、今は静観しててください。 GM:じゃあ魔族側。ディブロウは強そうな奴に向かっていくんで、のっしのっしと歩いてきて、フィエラに「ぬぅん!」と攻撃。(ころころ)22と言って攻撃。 フィエラ:フィルボルが強そうに見える時点で、アンタ頭おかしいような気がしないでもないんだが(笑)。 GM:でも、他が魔法使い(ニルヴァーナ)・神官(アイヴィー)だからね。 フィエラ:あー、そうか。……魔法使い、カタナ持ってんじゃん!(笑) GM(ニルヴァーナ):カタナ今構えてないもん!(笑) フィエラ:(ころころ)避けらんないねえ。 GM:ダメージが――こいつ、あんまりダメージの幅が広くないのよ。26点。 フィエラ:6点抜け。 GM:ほら、たいしたことないでしょ? フィエラ:後ろのフクロウが、何魔法使ってくるか分かんないから怖いんだよー! アイヴィー:じゃ、次フクロウの【エネミー識別】するね。 GM:フクロウはどうしようかなぁ……(どっちかってえと《プロテクション》役なんだよな)。今回、様子見にしよう。「ホゥホゥ。ディブロウ様だけで大丈夫でしょう」 フィエラ:じゃあ、アイヴィーは次のメジャーアクションでフクロウの【エネミー識別】お願い。とりあえずアタシは殴ってみよう。(ころころ)うわっ、酷っ! 7……16しかない。 GM:それでもこっちの回避の出目は11以上だよ。(ころころ)避けられない。 フィエラ:(ころころ)ダメージ18点。 GM:18点ね。じゃあ、後ろに控えていたフクロウ頭が《プロテクション》。(ころころ)12点止め。ダメージ抜けない。 フィエラ:《プロテクション》って1回でMPどれくらい使うの? GM:1回あたり3点。 アイヴィー:コストパフォーマンス、かなり優れてんるんだよなコレ。こっちが使う分にはいいけど(笑) フィエラ:(唐突に叫ぶ)あー、このフクロウだけおびきだして、あそこのガムテープシューターの部屋に突っ込ませてぇ!(一同爆笑) GM:それはちょっと無理だな〜(笑) フィエラ:キキーモラを周りでちょこまかちょこまかさせて、「えーいなんですか、このウザイ小娘は! ホゥホゥ!」って追いかけてったら、ガムテープシューターだった、って(笑) GM:このフクロウは頭がいいんで、そんな手に引っかからないです。スペクターとは違います(笑) 続く、「銃を装備しないで行動値のマイナス分を打ち消した」(笑)アイヴィーがフクロウ頭を調べ、ストラスと看破します。 アイヴィー:レベルは高くない……けど、魔法が問題なんだよ。 フィエラ:《アースブレット》5!! アイヴィー:《マジックブラスト》に《コンセントレイション》……《プロテクション》3ん?! フィエラ:……あ、でもMPは60なんだ。 GM:《アースブレット》も使ってると、MPがあっという間になくなっちゃう。 フィエラ:……ていうか、こいつそんなに回避とか高くないよね? じゃあニルがストラスに張り付いて、ガンガン殴ってもらおう。……あ! キキーモラも一緒に張り付いてもらって!(一同笑) GM(キキーモラ):「え?! ちょっと待って、わたしも殴るんですか? ホウキ壊れますよ?!」 フィエラ:大丈夫、大丈夫。新しいの買ってあげる! そーいう問題じゃありません(苦笑)。GM的にそんな便利なNPCの使い方は許しません! フィエラ:とりあえずキキーモラは、万が一《マジックブラスト》で魔法が拡大されて飛んできたら、死んでくださいということで。 GM:えー? アイヴィー:「さあ! 世界の平和のために盾になるのよ!」とか言って。 GM:ひ、ひどい。 フィエラ:あまりにひどすぎる。 GM:じゃあ、ニルはマイナーで移動して、ストラスに攻撃。 フィエラ:《プロテクション》を貫通するほどのクリティカルをぜひ。6が3つ出ればいいだけの話ですよ。 アイヴィー:人間、根性さえあれば何でもできない! GM・フィエラ:ぱぁん!(アイヴィーにダブルでツッコミ) アイヴィー:ちゃんと「何でもできない」って言ったじゃあん! GM:意味が分かりません! (攻撃と回避などのサイコロころころ)えーと、19点で、9点抜け。ストラスは《プロテクション》使おう……(ころころ。サイコロ3つ振って出目が全部1)あれ? 3点しか軽減できない?(一同爆笑) フィエラ:やったああああああああ!! 6点抜けたよっ?!(笑) アイヴィー:おおおおおー。 GM:え〜? 「痛いですね、ホゥホゥ!(怒)」 アイヴィー:よくやった! フィエラ:いや〜、ニルはね、ダメージ貫通のプロなんだよ(笑) GM:次のターン……そうか、ディブロウの方が早いのか。 フィエラ:ん、そうだね。避けるしかない。 GM:うらー!(ころころ)あ、回った。 一同:あ。 アイヴィー:《プロテクション》、ぷろてくしょ〜ん。 フィエラ:……さっきの攻撃で……ダメージが20+2Dだったから、クリティカルで+2Dされて20+4D……ダイス分が大体13〜14ダメージだとして……(ぶつぶつ) GM:2D増えるから、期待値的にはダメージが7点増えるわけだね。 フィエラ:……《プロテクション》が1回かかれば同等なのか。とりあえず普通に避けてみよう。6ゾロ振ればいいだけっ!(ころころ) GM:さすがに出ませんなあ。 アイヴィー:まあ、全部1ゾロよりマシ(笑) フィエラ:そしたらフェイト使って振りなおすわ(笑) GM:じゃあ20+4Dなんで〜(ころころ)4が3つの……32点。 フィエラ:12点抜け。 アイヴィー:《プロテクション》使用! ぴろりらりら〜♪ ……また1を3つ出したらごめんね〜(笑) フィエラ:そしたら泣く。ホント泣く。 アイヴィー:大丈夫。8点止め。期待値よりちょっと低いくらいだからカンベンして。 GM:んー、じゃあホゥホゥ(=ストラス)はどうしようかなあ。ホゥホゥ、ホゥホゥ。はいおしまい(笑) フィエラ:また様子見かい(笑) GM:様子見です、ホゥホゥ。「私は頭がいいので有名なんですよ? ホゥホゥ」 アイヴィー:で、何もしないうちに額に穴が開いて、「ホッホゥ〜?」(一同爆笑) GM:あれ? オチが見えてる?! アイヴィー:そのうち、焼き鳥にされて、ぐるぐる炭の上で回されて焼かれて食べられるんだな。 GM:ひ、ひでえ。 フィエラ:……そこまで、やってやるなよ……(笑) アイヴィー:だって相手魔族だから、いいじゃん(笑) GM:魔族にそーいうことをしていいのかっ?! 人としてっ!!(笑) アイヴィー:だってねえ、暴力を振るっていいのはねえ、魔族とねぇ―― フィエラ:暴力を振るっていいのは、魔族とサイコパスだけですよ?(一同爆笑) さ、《フェイント》使って殴るよー。(ころころ×2)……クリティカル、出ない……出ない! 21。 GM(ディブロウ):「そんなもの、避けられるわけなかろう!」 フィエラ:ダメージは17点。 GM:ホゥホゥ(ストラスの《プロテクション》処理。ころころ)。14点止めの……合計で24点止まるんで、ノーダメージ。 フィエラ:む、すばらしい。……こーやって、奴のMPを削っていくしかないぞ?(笑) アイヴィー:とりあえず、武器持って撃つ。《ブレッシング》使うときには銃捨てるから。 フィエラ:そのコンボは、ニルヴァーナが《マジックフォージ》使うときだけでいいんだよ(笑) GM:どっちを撃つの? アイヴィー:ん? フクロウ!(ころころ)ん〜と、6の……9の……13! GM:はい、じゃフクロウ博士撃たれました。(ころころ)避けられません。 アイヴィー:はい死んでー。 GM:フクロウ博士はそんなことでは死なないのですよ! ホゥホゥ!(《プロテクション》を使う)……抜けない。ノーダメージ。 アイヴィー:よし、この調子でどんどん《プロテクション》使わせていこう。 GM:(ストラスの残りMPから使用回数を計算)……「あと16回も《プロテクション》使えますよ! ホゥホゥ!」 フィエラ:大丈夫、大丈夫。MPが切れれば、こいつただのダルマだから。 GM(ストラス):「……ホポゥ?」(一同爆笑) フィエラ:だって、物理攻撃で大したもん持ってないもんね。 GM(ストラス):「青ポーション持ってたりしたらどうするんですか、ホゥホゥ!」 フィエラ:アタシらが奪って飲むー! GM:がーん!! アイヴィー:キキーモラに飲ませるー! GM:……無駄(笑) フィエラ:アタシらに飲ませてよ。ものすごい無駄だから(笑) ちなみに青ポーションはMPポーションのことな(ROの青ポーションはMP回復)。 とはいえ、確かに戦いは、どちらかの陣営のMP切れが趨勢を分けることになりそうです。 ディブロウが《マススラッシュ》でダメージを増やして攻撃すれば、フィエラは《ダンシングヒーロー》にフェイトを使って攻撃を避け。 続くフィエラの攻撃はクリティカルしたものの、出目が振るわず、再び《プロテクション》に阻まれる。 ニルヴァーナがカタナでストラスに殴りかかり、《プロテクション》をかいくぐって1点ダメージを与える。ホントにダメージ貫通のプロだ、魔法使いだぜ?(ストラス:「腹立たしいですね、このエルダナーンは。ホゥホゥ」) フィエラ:エルダナーンが物理攻撃一番強いってどういうことだよ(笑) アイヴィー:撃ちま〜す。(ころころ)15。 GM:ストラス、避けは2Dしかないんだよ。はい当たった。 フィエラ:(出目が)12! 12! アイヴィー:(ころころ)13! フィエラ:わお、ダメージ13点しかない!(笑) アイヴィー:そっちが変なコールかけるからだろがー!(笑) フィエラ:アタシのせい?!(笑) GM:……5点しか抜けないなら、《プロテクション》使いませんよ、ホゥホゥ! アイヴィー:けど、ダメージ受けた。 フィエラ:ダメージ受けた。……バカだなあいつ(笑) GM(ストラス):「アッタマきましたよホゥホゥ!」(一同爆笑) アイヴィー:どっちみち、当たればHPかMPのどっちか減らせるんだから。 しかし、正直なところ、戦闘は膠着状態です。 ストラスのMPが切れるか、どっちかにクリティカルでも出てダメージが大きく抜ければ―― GM:じゃあ次のターン。ディブロウが《マススラッシュ》で攻撃。「鬱陶しいフィルボル、散れっ!」(ころころ)21と言って攻撃。 フィエラ:にじゅういち?! う〜ん……(サイコロを手の中でじゃらじゃらさせつつ長考)3Dで15以上……。ここでフェイトばんばん使っちゃうと危なさそうだから、いいや。(ころころ)よけられません。 GM:ダメージが……38点! アイヴィー:《プロテクション》いきま〜す! 10ポイント軽減。 フィエラ:うわ、8点も抜けるよ? GM:(うん、ちょいと大きなダメージ抜けたな。畳み掛けてみよう)じゃあ、行動値11でストラスが「今! このときです!」《アースブレッド》を《マジックブラスト》で拡大して攻撃。 フィエラ:ん。じゃ魔法を《インタラプト》。 GM:……あれ? 消されましたよ?(笑) フィエラ:これで使えないでしょ? はい、しゅーりょー!(笑) GM(ストラス):「ぬううう、そんな技を持ってるとは!」 フィエラ:……そして、もう1回《インタラプト》はあるのだ!(キキーモラを指しつつ) GM:あ、しまった、まだそいつの分があったわ。 フィエラ:ストラス、これで何点消費した? GM:9点消費した。 一同:よっし! この攻防で、一気に流れがPC側に傾きました。 続くニルヴァーナの武器攻撃はクリティカル! クリティカルで+2D、さらにフェイトまで2点突っ込んで+2D、合わせて7Dもの斬撃がストラスを襲います――魔法使いキャラなんだけどなーこいつ。《プロテクション》で軽減しても、14点がストラスに抜けていきます。 続くアイヴィーの銃撃は、命中するもいまいちダメージが走らず14点のダメージ。でも、逆に中途半端に物理防御を抜けるダメージの方が、《プロテクション》で消すか、それともMP温存のために敢えて食らうか迷ったりするわけで(笑) アイヴィー:HP減らしたほうがいいんじゃな〜い?(笑) GM:「やかましいですホゥホゥ!」まあいいや食らおう。6点抜け。 フィエラ:よしよし。これでニルの《マジックブラスト》が炸裂したときに、さくっと死んでくれるぞ(笑) GM:(ディブロウの攻撃サイコロころころ)……低ぅ〜。なにこれ〜? 19だって。9+4Dで19ってなによ?! フィエラ:そら知らんがな(笑) 結局避けられた挙句、フィエラからはクリティカル攻撃を貰い(その上、武器の能力でダメージ魔法化、フェイトまでつぎ込まれる始末)。 7Dの魔法ダメージ33点、魔法防御4点分に加えてストラスが《プロテクション》で10点軽減しても、19点という重たい点数が貫通するわけです。しかも、そろそろストラスは《プロテクション》が使えなくなりそうな。 まあ、まだディブロウのHPは100点以上あるけどさ。このダメージが初撃だし。 フィエラ:こんだけ全力で攻撃しても19点しか抜けないの?! GM:《プロテクション》あったからねえ。 フィエラ:(絶望の嘆息)か〜っ……。ヤバイっすよ。先にフクロウ倒したほうがいいのかねえ? アイヴィー:じゃフクロウ全力で倒す? GM:そろそろニルヴァーナの《マジックフォージ》の時間ですか? フィエラ:だってまだ《プロテクション》使えるんでしょ? まだいいよ――ん? フクロウが死に掛けてるのか? GM:ストラスはHP28点しかない。 フィエラ:じゃあ《マジックフォージ》のせて《マジックブラスト》だね。 GM(ニルヴァーナ):じゃあ、《マジックブラスト》で範囲を拡大して《ファイアボルト》のダメージを《マジックフォージ》で上乗せ。(ころころ)22といって魔法攻撃、(ころころ×2)よけられるわけがない! 《マジックフォージ》でダメージが4D上乗せ、合計8D。 アイヴィー:で、あとフェイト。 GM:もちろん使うよ? フェイト2点。ダメージが10D! 究極《ファイアボルト》10D! フィエラ:しかも範囲攻撃。 GM:どーん!(ころころ)あ、割と高い! 何これ、割と高くね? (計算中)……33点の魔法ダメージ。 余談ですが、10Dの期待値は35なので、実は高くない(苦笑)。 あと、《マジックブラスト》は、単体へ攻撃する魔法を「範囲(選択)」にする魔法で、アリアンロッドにおける「範囲」とは、すなわちエンゲージを指すものです。なので、ルール的にはエンゲージが別のディブロウとストラスにはいっぺんに当たらないのです――が、GMもすっかり失念してるから、まあいいか。 エンゲージが隣り合ってれば、当たりそうなもんなんだけどねえ。 GM:どっち守ろう。ディブロウか、自分か。自分守ってもなあ――ん? 自分守れば、まだ《プロテクション》使い続けられるのか。じゃあ自分に使おう。ディブロウは29点抜け。HPが73点までになっちゃった。 アイヴィー:おお、一気に。 フィエラ:うんうん、よしよし。 GM:じゃ、自分を守るために《プロテ》―― フィエラ:(遮って)キキーモラちゃん《インタラプト》! GM(ストラス):「……え?!」(一同爆笑) フィエラ:やったー! 死んでくれたー!(笑) あ、でも2〜3点残っちゃうのか。 GM:自前の魔法防御が8点あるからね。残りHP3点しか残ってません。 アイヴィー:で、銃でぼーん! フィエラ:フェイト突っ込んだ銃で殺せばいいんでしょ? GM(ストラス):「ホゥ?! 《インタラプト》2回ってせこくないですか?」(一同笑) アイヴィー:アイヴィー、いっきまーす! 6ゾロ出したらごめんね!(笑) 6の7の……11! GM:うん、避けられない。 アイヴィー:じゃ、フェイト2点突っ込むよ? 念のため。 GM:どうぞ。3点突っ込んでもいいんじゃね? フィエラ:【幸運】の値までだから、4点まで突っ込めるね。 アイヴィー:4点突っ込む? でもそこまでする必要ないでしょ。 フィエラ:うーん、そうだね。じゃあ2点で――え、ちょっと待って? ダメージ17点が期待値なんだよね? で、ストラスが《プロテクション》使うと10点軽減として、物理防御力が8点だと、ダメージ0になっちゃう。最低3点抜けなきゃいけないから、フェイト3つくらい突っ込んどいた方が安全かなあ。 アイヴィー:んじゃ3つ突っ込む。じゃあいっきまーす! 5Dだね。うりゃ!(ころころ) 一同:お! GM:5Dのうち、6が3つも出てる! アイヴィー:うーんと、6×3=18の……23の……33ポイント。 フィエラ:はっはっはっは。死んだな(笑) GM:とりあえず《プロテクション》で11点止めて……どうやったって死にますよ?(一同笑) 「フ、フクロウ博士の威厳がああああ?!」……はい、やられた。 アイヴィー:何だかんだ言って、銃けっこう役に立ってる!(笑) フィエラ:こ、今回のシナリオでは役に立ってる! 何だ、銃役に立つじゃないか!(笑) GM:アルケミスト辞めた瞬間に役に立つ銃! どういうことですか!(笑) アイヴィー:そうだよ! こういう風に使い分ければ良かったんだよ、最初から!(一同笑) 銃に見切りをつけて転職した途端に、効率の良い使い方を発見するアイヴィー。なんて残念な奴(笑)。 それにしても、アイヴィーが預言したとおり、ホントに銃でトドメをさされたぞ、ストラス。 こうなると、残ったディブロウはダメージ軽減の手段がありません。《マススラッシュ》で42点なんてフィエラが死に掛けそうなダメージが出たものの、アイヴィーの《プロテクション》で13点防がれるわ、フェザーアーマーと《加護》3つ分で20点が弾かれるわ、結局抜けるのは9点ぽっち。 とはいえ、防御がっちがちのフィエラもディブロウの攻撃を6ゾロ以外で避けられるわけでもなく、アイヴィーのMPも少なくなりつつあり。でかいダメージをでかい防御と《プロテクション》で止め、《ヒール》で抜けたダメージ分を補う拮抗状態。 フィエラの攻撃とニルヴァーナの魔法でディブロウを倒しきれるのか?! フィエラ:《フェイント》《フェイント》! (ころころ)クリティカル出た!! GM:うお、出しやがった! 魔法ダメージ化する? フィエラ:もちろん! ダメージ5Dで……もう、残ったフェイト1点つぎ込むしか。ああ〜、ドロップ品の判定に取っておきたかった……。 GM:そんなせこいことすんなあ!(笑) アイヴィー:ドロップ品判定は結構重要だぞー? フィエラ:こんだけ強いんじゃ、とてもじゃないが、やってられん。基準3Dのクリティカルで追加2D、フェイト1点使って更に1D。これで30点以上は欲しいな。(ころころ)……うわ〜大したことねえ! え〜っと……28点! GM:28点! 魔法ダメージ化してるのか! 52から24点抜けて―― アイヴィー:残り28。 GM(ニルヴァーナ):じゃ《ファイアボルト》。(ころころ)回避できなくて(ころころ)ダメージ4Dで(ころころ)15点。だから11点抜け。残り17点! フィエラ:あとちょいだなあ。 アイヴィー:とりあえずハイMPポーション飲んどきまーす。んっがっぐっぐ♪ GM:回復のダイス目が1・1・1・1とか。 フィエラ:アイヴィーだからありうるかもしれんが、それはない! これまでディブロウが連発で放っている《マススラッシュ》も、結局クリティカルが発生することもなく。しかも出目が奮わずに避けられる始末。 フィエラの短剣でざっくり刺されて残り9点。そして続くニルヴァーナの魔法は、4D振って―― 一同:えええええええええ?! フィエラ:6・6・6・5って何いいいいいいいい?! もっと早く出しなさいよアータ!!(一同爆笑) スーパー最初にそのダメージ出せタイム。何というオーバーキル。サイコロの出目は思い通りにならんとはいえ、確かにもっと早く出せ、と。 GM(ディブロウ):「ラストでこれかああああああああ?!」(一同爆笑) フィエラ:ぼ〜ん! 燃え盛るディブロウ。 あのーすいません、ダガー2本抱えて、「……なんだこの断末魔は」って(笑)。やべ〜、考えうる《ファイアボルト》の最大級ダメージが出てるぞ……。 一同:(笑) フィエラ:銃、乙!(笑) GM:さて、ではドロップ品の決定です。 フィエラ:さあ〜、残ったフェイトを全部つぎ込むがいい〜!!(爆笑) 結局、ここぞとばかりにディブロウのドロップ品に2点、ストラスには1点フェイトを突っ込むPCたち。それぞれ一番いいドロップを入手したのでした。 アイヴィー:あ、爺さん爺さん! フィエラ:他に何人捕まってるんだい? GM:4〜5人(一同笑) フィエラ:テキトーか! 残りは超エキストラ扱いじゃねーか!(笑) アイヴィー:う、うら若き乙女は? フィエラ:オマエ女だろ! ばあん!(ひっぱたく) アイヴィー:女が女の子を好きになっちゃいけないんですか!(笑) フィエラ:……ニルヴァーナくん。こいつを他の神官と取り替えようかと思うんだが(笑) とりあえず、館のトリモチを幸せそうに掃除し始めるキキーモラを残し、捕まってたフォボン爺さんほか4〜5人とともに帰還するPCたち。 さて、これからどうなるのか! どうするのか? GM的にもドキドキだ!(考えろよ) (to next scenario!) |