アリアンロッドリプレイ #7−1 |
〜赤貧が抜けきらないロクデナシたち〜 さて、前回・前々回のシナリオを終え、久しぶりに拠点であるテニアに帰ってきたPCたち。 ドロップ品をわんさと抱えて、さあまずはこれを売っ払おう! となるわけです。 GM:……と、いうわけで! 障壁符とホットボール3こずつ、どっかに書いておいてください。 余談ですが、このキャンペーン、再開するのも久しぶりだったりします。GMやってる天舞の遅筆&リプレイ滞りのあおりをモロに食らっていたのでした。 おかげで、GMもプレイヤーも話を忘れている体たらく。 どうにかこうにか、リプレイが追いついた(まあ、#6の最後がまだだったけどさ)ので、キャンペーン再開と相成ったのです。 その間に、エネミーガイドやアイテムガイドが発売されたり。 キャラクターシートの装備欄、装身具の欄が【補助防具】【装身具】の2つになってみたり。 いろいろ環境が変わってたりします。リアルな話をすると、天舞は会社を辞めて職探し中だったし。 あと、割と書き忘れ&書き間違い&計算違いなどがある(FMMメンバーの共通事項。あと、天舞は余白部分にどーでもいいメモを残す癖があります。ところで計算間違いは壬鉄にやたら多かったりする。どういうことだよ理系!)キャラクターシートだったので、アイテムガイド版にGMの手で刷新、スキルも書き直して渡したりしてます。所持アイテムとか経験点とかも、リプレイで文章に起こしながら再確認したり。 GM:前回は――リプレイ読んで下さってるでしょうが、最後はお爺さんを助け出してます。神殿からの報酬が1000G、お爺さんを助けてくれたんで孫娘から2000の報酬が追加で来ています。 アイヴィー:なんで神殿より高いんだ? GM:神殿は、ただ連れてこいだけだったからねえ。誘拐されてる分は入ってないから。……で、アイヴィーは、面白いことを言ったボーナスがつきます!(笑) アイヴィー:……なに言ったっけ?(笑) GM:リプレイ作成のために録音聞いてたら、「その発言に対して経験点上げてもいいような気がしてきた」って言ってたから(#6−2参照)。経験点は残念ながら上げませんが、代わりに2D振って下さい。 アイヴィー:(ころころ)9。 GM:じゃあ、900Gまでのアイテム一個、進呈。孫娘からもらったと思ってくれい。 アイヴィー:おお〜。アイテムガイド見して、見して〜♪ GM:あとは、いらんものは売ってくれい。かなーりいっぱいあると思う。ドロップ品とか。 フィエラ:羽とか。1Gにしかならない金塊とか(一同笑) GM:なに言ってるんですか! それは識別に失敗しているから、アナタには10万Gの大金に見えてしょうがないわけですよ! 超ほくほくですよ!(笑) フィエラ:ブッコロース!(笑) GM:いやでも、コレは取っときてえんだ! 取っときてえんだ! ってものがあるなら売らなくていいよ? フィエラ:無理です! 重さが! 重さがー!! アイヴィー:重い〜! GM:たとえば金塊とか。 フィエラ:GMはいつか死なす(笑) GM:え〜? なんてこった。騙されたメモリアルとして取っておけば(笑) フィエラ:騙されたメモリアルとしていつかキミを死なす(笑) GM:あ、あとフィエラさんは、2Dを振ってください。所持している短剣の成長があるので。好きな項目に1点ずつ足していい。合計2点分。武器の【命中修正】【攻撃力】【行動力】だけね。武器なので、【回避】や物理・魔法の【防御】には足せないです。 フィエラ:好きなところに1点ずつ? う〜ん、悩むなあ。【攻撃力】2点上げてもいいし……。武器の【重量】が減るなんて面白いことはないんですか? GM:ない!(笑) それはない。……あ、【重量】に1点足すのは許すよ? フィエラ:(笑)……GMにシャーペン投げていいか? 各自でドロップ品やら使わない装備品やらを売却して、PC間の借金の返済をしたり、魔法の武器防具を検討したりして、戦力強化を図ります。 フィエラは命中を高めるために、カタールをファインダガーへ変更。ダメージは1点下がりますが、2点分当たりやすくなりました。 なお、900Gまでのアイテム一個進呈は、ドロップ品売却益と組み合わせてミスリルクロークに化けました。これで【魔法防御力】が大幅アップ。ところでアイヴィーさんは未だに銃にご執心のご様子。キミ、防御・回復担当じゃないのかい? ニルヴァーナは、どういうわけかメインが魔法使いなのに前衛に立つことが多いので、とりあえず防具を充実させました。守りの指輪も買って、ダメージ軽減。 後は各自がポーションを買い込んで、準備は万端です。ポーションの切れ目が命の切れ目! とりあえず買い物(と、それに付随する頭の悪いだらだらトーク)を30分ほどしてから、やっとこさ今日のシナリオが始まるわけです。 GM:では。前回のシナリオで、爺さんを助けて戻ってきて、報酬を貰って、その数日後だと思いねえ。君たちの雇い主であるジムゾン神父のお弟子さんたちが、各地での調べ物から戻ってきて、彼らの協力が得られるようになったから、護衛の常駐はもういいよ、と解任されました。 一同:うん。 GM:そうすると、発生するものが、生活費(←いままで住み込み護衛だったので生活費がロハだった) 一同:…………。 GM:フィエラの口から魂が抜けていってる(笑)。はい、ということで、何日経過したかをダイスで求めます。1人1Dを振って下さい。合計数が、経過日数です。 アイヴィー:じゃ、私が3D振ろうか?(笑) アンタ、そうやって3D振って全部6とか出すでしょーが(苦笑) GM:(ニルヴァーナ分ころころ)私、出目1。 アイヴィー:(ころころ)わたし1。 GM:なに〜?! フィエラ6とか振れ! フィエラ:(ころころ)3。 GM:何だ〜、5日しか経過してないじゃないかー。普通に暮らすのであれば、食費3食+宿で一日15。生活費を払ってください。豪華に暮らしたい人は、各自申告してください。さあ、豪遊したいと思わないかね? アイヴィー:アイヴィーにとっての豪遊は、マジックアイテムの店を冷やかしにいくこと。 GM:それ、豪遊って言わ〜ん。金が無くてもできるから豪遊じゃな〜い。 フィエラ:……パンとスープ以外に、何かついてくれば豪遊(笑) 一同:(一同爆笑) GM:ちょっと待ってください、なんですかこのワーキングプアな人たちは!(笑) アイヴィー:師匠がいないことが豪遊(笑) フィエラ:「豪遊」という言葉の意味が分からん(笑) アイヴィー:とりあえず、水でも飲みながら、マジックアイテムの載っている本でも読んでる。 GM:……これだけ稼いでいるのに、飲み物が水で、宿で読書かよ……(笑) アイヴィー:ギルマス、なにか仕事な〜い? GM:お、ギルマスに雇われるわけですね? 「肩をもめ」報酬1ゴールド、みたいな(笑) フィエラ:……それ、どんな暮らし?(一同笑) 約1名、貧困にあえいでるみたいなので。「アタシは借金生活から脱出よ、おーっほっほっほ!」って笑いながら―― GM:水を飲むの? フィエラ:水を飲むよ(一同爆笑)。ああ水だよ! GM:貧乏人ばっかだー!! あまりに不憫で涙が流れそうです(苦笑)。一人頭3000ゴールド以上稼いだはずなのに、なにこの貧乏くささ。 とりあえず、たむろっている宿には仕事の話がないので、仕事はないか神殿に向かうことに。 GM:じゃあ、仕事探しに神殿に行く道すがら、人だかりができている場所が。 アイヴィー:……無視する?(笑) フィエラ:……ザ・スルー!(笑) GM:(スルーされてもなあ)まあ、とりあえず【感知】で振ってみい。 アイヴィー:いきま〜す!(ころころ) GM:(出目を見て)おー、1ゾロだー、1ゾロー。1発目の判定で早速1ゾロですか?! フィエラ:(同じく出目を見て)すげー、自動的失敗(※ソードワールドでの呼び方。どれだけ技能が高くても、2D振って1ゾロだと必ず失敗する。アリアンロッド的ルールで言うと、ファンブルと呼ぶ。意味はほぼ一緒)だー。 アイヴィー:ん? サイコロで1振るの、今日で3回目だよ? シナリオ開始前の買い物の時にサイコロ振った時と、さっきの日数経過の時も1だったから(笑) GM:そんなに1を振る人が、このパーティの回復と防御の要ですよ?! こえー。 フィエラ:ま、様子を覗くくらいならいいんじゃないの? GM:そうするとだなー……(はた、と気づいて)……キミ、フィルボルでちっちゃいから人だかりから様子が覗けないな(苦笑) フィエラ:違うよー。人々の足元から匍匐前進に決まってるだろー。 アイヴィー:違う違う違う、わたしがギルマスを人だかりの内側に投げる!(笑) フィエラ:あのさあ、火中に栗を投げるようなマネはやめてくんないか?!(笑) GM:なにそのスカイラブハリケーン(笑) アイヴィー:大丈夫! 後ろから援護してあげるから!(銃を構えて) GM:自分で投げて、それを撃つのか。 フィエラ:それじゃクレー射撃じゃないか!(笑) GM:まあ、人混みをかき分けていくとだな。人だかりの中央には、インプが2匹、白旗を持って。「こうげきするな〜、こうげきするな〜!」と。 一同:……お??? アイヴィー:……なんか、すごい珍しい光景が見えてるんですけど。 フィエラ:……なかったことに、していいですか(一同笑) GM:割と対応に困る状況ではあるので、街の人も、街にいる冒険者も、どうしたものやら、と。 フィエラ:おい神殿呼んで来い、とりあえず(笑)。見なかったことにして、酒場に帰ろうかなー(と、現場から去る1名) アイヴィー:けど、何か面白そうだから見ておく。 GM:じゃ、アイヴィーは見物するのね? そうすると、インプがアイヴィーを見つけて、「あ! いた! 見つけた! いたよよかったよ〜(涙目)」と。 アイヴィー:んんん???(困惑して頬をぽりぽり) GM:するとインプは、怯えつつも喜びつつ、さらに傲岸不遜な態度をとろうとしながら(笑) アイヴィー:どんな態度じゃ〜い! GM:(インプ1号)「おまえたちに!」(インプ2号)「おまえたちに!」(1号)「ようじがあるんだ!」(2号)「ようじがあるんだ!」で、丁重に何かを差し出して(1号2号)「まあとりあえず、この手紙をおよみください」(一同爆笑) フィエラ:あれ、急に丁寧になったぞ(笑) アイヴィー:で、なんて書いてあるの? とりあえず読んでみよう。 フィエラ:『マオウキトク スグカエレ ハハ』(一同爆笑) ちょ! おま! アタシの親父って、魔王だったっけ?! GM:その設定拾っとこ(笑)。 で、文面は『おまえたちに復讐してやる』って書き出しから始まる(笑) フィエラ:果たし状じゃないか?!(笑) GM:『わたしはかつて、おまえ達に倒されたハゲンティだ』 そんなことがシナリオ3のラストでありましたね。ハンドグレネード使い切って逃げる最中にアイヴィーに撃ち落されたのです。ちなみに取り巻きにいたインプ2匹が、この2匹なのです。 アイヴィー:あ〜(手、ぽむ) フィエラ:死んでなかったのか! GM:トドメ刺してないからねえ。 フィエラ:なるほど。このゲームは、トドメを刺さないとダメなんだよね!(笑) まあ、トドメ刺さないと必ず復活する、ってわけでもないのですが。 一度倒した相手が再び現れるという絶好のチャンスだったので、これ幸いと再登場させたのです。 GM:『苦杯をなめさせてくれたお前たちに復讐してやろうと思う』……で、君たちが聞いたことのない村の名前が書いてあって、『この村を占拠した。お前たちが来るのを待っている。来なければ一人ずつ村人を殺してやろう』って書いてある。 アイヴィー:ふんふん。う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん……。 フィエラ:……うわあああああん、そんな名前も知らない村なんて他の冒険者に任せて、お金になる仕事をおおおおおお〜!(泣) アイヴィー:んじゃ、このことを神殿に報告して、報酬を貰おう。 GM:うん。それはありかもしんない。 フィエラ:……そんなことは知らず、もう酒場にたどり着いて「仕事はないかにょぉおおおお……」(暗い声) GM:「仕事ねえ……いや君ら、ジムゾン神父に雇われてたから、フリーの仕事は他の冒険者に回しちゃってるんだよ」 アイヴィー:じゃあ、ギルマスに手紙のことを話しに行こう。 フィエラ:? そんなに早く酒場に帰ってくるの? 神殿に報告に行ったんじゃないの? アイヴィー:んや。神殿の前に、まずはインプ連れて酒場に行って(笑) フィエラ:インプ連れてくんなよ?! インプに「お前ら帰っていいよ」って言えよ! GM:(インプ1号)「白旗持ってんだぞ白旗!」(2号)「おそうな! おそうなー!」 アイヴィー:まあ、今は襲わん。 GM:(インプ1号2号)「……今は?!」 アイヴィー:…………(剣呑な笑顔) GM:(インプ1号)「NO〜! 白旗! NOぉぉぉ!」 アイヴィー:だってそうでしょ? どっちにしろ、後でわたしたちと戦うんだから。 GM:(インプ1号)「戦ったって勝てるわけないじゃないかー!」(インプ2号)「ないじゃないかー!」……ひい、無言の圧力が怖い(笑) アイヴィー:こっちだって、無駄弾使いたくないから(超笑顔) フィエラ:つかさあ。あれだよね。網かなんかで捕らえて、近所の魔術師に売るとか(笑) アイヴィー:とりあえず、無抵抗の相手は殺さん。 GM:(インプ1号)「我々は使節だぞー!」(インプ2号)「条約に則った扱いを要求するぅ!」(一同笑) フィエラ:そんな条約なんてねぇよ!!(笑) GM:(インプ1号)「ということで、これがハゲンティ様のお伝えだ! どーすんだお前たち!」(インプ2号)「お前たち!」 アイヴィー:ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜。……とりあえず、そこらへんから袋を貰ってきて。 GM:うん。 アイヴィー:袋にインプ詰めて(一同笑) GM:(インプ1号2号)「なんで〜!」……詰められました。 アイヴィー:インプ袋に詰めてから酒場に入ろう。「ぎるます、ぎるます〜! 仕事のネタがあるんだけど、どお?」 GM:呼びかけにフィエラが振り向くと、そこには謎の動くずた袋を持ったアイヴィーが(一同笑) フィエラ:振り向いた瞬間、汗ダラダラなんだけど(笑)「さて、この娘っこ、いったい何を持ってきたのかしら」と。 一同:(爆笑) フィエラ:なにそのじたばた暴れる空飛ぶ袋は! アイヴィー:ん? おみやげー(笑) GM:うん、袋に入れられた当初は「なんだこのー、だせー!」って言ってたのが、もう酒場に入るころには「……おねがいです、芸をするので出してください……」(一同爆笑) フィエラ:おとなしくなってる……(笑) アイヴィー:いま、この袋の中にいるインプから、こんな手紙もらっちゃってさー。 GM:(袋の中のインプ1号2号)「しくしくしくしく……出してよぉぉ、芸をするからあ……」 フィエラ:うわあ、超読みたくねぇ……。ぺろ(手紙を読む)……あー、やっぱり読むんじゃなかった(一同爆笑)。あーもう、そのインプ、別に何もしないのならとりあえず放してやんなさいよ……あまりにも哀れで、見てらんないから……(一同爆笑) アイヴィー:分かった。じゃあとりあえず、この浮いてる都市の端っこまで行って〜。 GM:うん。 アイヴィー:袋ごと、ぽ〜い。 GM:む、むごい(笑) アイヴィー:かわいそうだから、袋の口だけは開けといてあげよう。で、ぽ〜い。 キレイな放物線を描いて、空中都市テニアの端から地上へと落ちてゆくずた袋。ということで、ハゲンティの宣戦布告状を持ってきたインプ1号・2号は無事(?)開放されました。 割と容赦ないなあ……(アイヴィー「ま、敵国の使節の扱いなんて、古今東西こんなもん」)。 神殿には言わずにそのまま突貫しようか、なんて案も出たのですが、とりあえず報告くらいはすべきだろうと(で、あわよくば解決するので報酬欲しい、と交渉)、神殿に赴くPCたち。 あ、そういえばニルヴァーナどこにいるか決めてなかった。しかも流れで一緒に行動してない扱いになってるっぽい。致し方ない、強引でも合流させないと―― GM(ニルヴァーナ):じゃあ、何故か先に神殿にいて、お茶を飲んでます。 アイヴィー:……アンタどこいってたの(呆) GM(ニルヴァーナ):……お茶をもらいに……(言いつつお茶一服) フィエラ:酒場なり宿で頼めよ、オメーは!(笑) GM(ニルヴァーナ):(湯飲みを抱えながら)ほうじ茶が無料だから(一同爆笑) フィエラ:なにその休憩場! 神殿じゃなかったっけここ?!(笑) アイヴィー:なんか、無料っていうとだいたいほうじ茶だよな(うんうん)。ほら、サービスエリアとかにある、あの―― フィエラ:知らないよ?! GM(ニルヴァーナ):神殿に陳情に訪れるおじいちゃんおばあちゃんと一緒に、お茶飲んでた。 アイヴィー:きっと神殿には、ほうじ茶の出るマジックアイテムがあるんだよ。神殿の柱の中に組み込まれててねぇ―― フィエラ:もうねー、なんて言ったらいいのかねー。脱線も程ほどにしろお前ら?(笑) 脱線はFMMのセッションの華だ!(おい) とまれ、事態は割と急を要することになってます。村ひとつを人質に取られたPCたちは、どのように打って出るのか? それとも出ないのか?!(えー) (続く) |