アリアンロッドリプレイ #7−2 |
〜いろいろ検討するロクデナシたち〜 ということで、神殿にて経緯を説明するPCたち。現状では状況が分からないということもあり、まずは確認に向かって、事態の深刻さと解決の度合いに応じて報酬が払われることになります。 アイヴィー:とりあえずその村に向かってみましょう。 フィエラ:しかし、村の名前も分かってないもんねえ。 GM:ん〜、じゃあ村の名前は何にしよう。決めてなかった(しれっ) 一同:お〜〜〜〜〜〜〜〜い!!(笑) GM:じゃあ……(辺りを見回して、テーブルの上のお菓子に目を止める)……ナビスコ村だ。 フィエラ:おおおっと?! おまえ、それリプレイに書けないだろーが!!(笑) アイヴィー:商標だもんなあ。 GM:んー、じゃあアナグラムするか? フィエラ:いや、“コ”だけ外せばいいだけだ。 GM:んじゃ、ナビス村。 フィエラ:よし!(笑) 別に個人のサイトでやってるリプレイだから商標とか出たって何の問題もないけどさ(笑) それにしてもいい加減なGMだなあ。 アイヴィー:ナビス村? ナスビ? GM:じゃあ、名産はナスビ。 フィエラ:(フィエラのコップに違う飲み物を注ごうとするアイヴィーに)……やった瞬間、鼻から流し込むぞ?(笑) GM:そりゃあねえ。紅茶にカルピスベリー&ミルクを入れられれば、大変な味になるだろうということは想像に難くない! アイヴィー:解説ありがとう。 GM:解説入れとかないと、あとで録音聞くとき何だか分からないからだよ!!(一同爆笑) フィエラ:……もう今度、ビデオにしようか?(笑) アイヴィー:いいねいいねー。それで顔だけ隠してHPで放送するか? GM:やめてくれ(苦笑) フィエラ:それさあ、リアルタイムで顔モザ入れ続けないといけないから、すげー編集きびしいんだけど(笑) そんなんやりません。第一、そんなもん垂れ流したって面白くないだろ! ちなみにFEARはPC全員がヘッドセット着用でライン別にして録音かつ部屋の上から録画を行ってるんだそーな。さすが本職。すげー。 GM:さて、では村はナビス村という村でございます。名産はナスビ。そこまで決まった。 アイヴィー:ナスビって英語で何て言ったっけ? うぉーたーめろん? フィエラ:……ウォーターメロンは、スイカだお!(爆笑) アイヴィー:あれ? じゃ、うぉーたーきゅーかんばー? キューカンバーは河童の好物、きゅうりじゃよ……。 茄子はエッグプラント(eggplant)だって。イギリス英語だとオウバージーン(aubergine)だそうな。 ともあれ、そんな脱線話をときおり挟みつつ――どっちかというと、脱線話の合間にシナリオ進めてるような気もするけど――ナビス村について調べるPCたち。テニアのゲートから、半日くらい進んだところに村があることを突き止めます。 周囲には特に目立ったものはなく、生活物資をやり取りしたりナスビを売買したり(笑)するための細い道があるくらい。 フィエラ:ハゲンティがどうしてその村を選んだのか分からない――あれ? ハゲンティを撃墜した場所と村との相関関係は分かる? GM:うん。比較的近い。人が歩く道とかで考えると遠いけど、空を飛んだりする直線だと割と近い場所にある。 一同:なるほど。 アイヴィー:てことは、撃墜されたあとー、川に落っこって、どんぶらこどんぶらこーと流された挙句、滝から落っこって―― フィエラ:それは遠いんじゃないのか?!(一同爆笑) GM:さて、どうしましょう。もうそこに行ってもいいし、まだいろいろ調べてもいい。 アイヴィー:とりあえず、つっこんでみよう。 GM:あ、先に言っておきます。1回だけ、村からテニアに戻って、準備を整えて再度挑むことを許可しときます。 フィエラ:ふ〜ん……把握しました。比較的難易度が高そうだね(苦笑)。まあ頑張ってみましょう。あとはアイヴィーが1ゾロ振り続けないことを祈るばかりだよ。 GM:うん。ほんとだね。 アイヴィー:大丈夫! そんな1ゾロ振らないなんていう期待されても困るから(一同爆笑) 夜襲をかけるか、夜明けごろにつくようにするか、それとも真っ先にかけつけるか迷うPCたちですが、相手が立てこもった人間ならいざしらず、魔族では夜討ち朝駆けも意味がないだろうと、明け方に出て、昼ごろ着くように出発します。 GM:では。街道をちゃかぽこと進んでゆくと、村が見えてきます。こんな感じ。 と、印刷したMAPを取り出すGM。印刷されたシロモノはこんな感じでした。 アイヴィー:おおー……。 フィエラ:なんだろう。村というよりかは、ドラクエのフィールドマップみたいだな。 アイヴィー:あれ思い出した。なんだっけ、ボール弾いてブロック壊すゲーム。 GM:手書きするのめんどくさかったんで、とりあえずExcelで村のアウトライン作ってみたら、「このまま使っちゃえばいーじゃん」って思って(笑) フィエラ:うわひどい(笑) GM:ひとつのマスあたり、だいたい10mだと思ってくれ。 フィエラ:……そのマス数では、家が3軒も建ちません。 GM:や、だいたいだと思ってください。 ……確かに列も10mだと無理だな、30mしか幅がなくなっちまう(苦笑)。行1マス分が10mくらい、列はその4倍くらいでしょうか。それでもやや無理があるのですが、そこはそれ。ほら、別に厳密な地形図用意して事細かにやるわけじゃないんで。 まあ居住地区にしか家がないわけではなく、その地区は他の場所に比べて家や小屋が多く建ってるよ、程度です。 MAPを説明するGM。MAPは上が高くて下が低い勾配になっていて、川の向こうの森は切り立った崖の上にあります。 川は細く、山間に流れる渓流みたいな感じ。MAPのマスに従うと10mあることになるのですが、「川と川沿いの地域」みたいな考え方で捉えて下さい。 村は柵で囲われてますが、川沿いに面した側には柵はありません。 今回のシナリオのテーマは「スニーク&スタッブ」。見つからないよう潜入してボスだけやっつけろってことなのですよ。 アイヴィー:天然の要害というわけだな。攻め込みづらいなあ。……柵があるほうにも、たぶんクレイモア(=対人地雷のこと)とか仕掛けてるだろうし〜。 フィエラ:おーい、まてー! トラップがあるのは分かるが、クレイモアはないだろう(笑) GM:街道筋から村が見えるのですが、遠目でみた限りでは、牧草地帯で動物を誘導してたりとか、畑仕事してたりとかが見える。……畑はナス畑でいいや(笑) アイヴィー:農作業とか仕事はしてるわけね。……占拠って、どんな占拠してるんだ? 村長宅に押し入って、そこでお世話になってるだけなのか?(笑) それ、なんて「突撃! となりの晩ご飯」だよ(苦笑)。 アイヴィー:それとも洗脳されてる? (言って、その確率がやたら高いことと、その状態が一番めんどくさいことに気づく)……あー、しまったなー……(消沈) フィエラ:あいつ(ハゲンティ)はハンドグレネード馬鹿だから、もっと上の魔族を連れてこないかぎり、そんなことはできない。 ブッブー。不正解。初版のルールでも、エネミーガイドでも、ハゲンティは《魅了》というエネミースキルを持っています。メジャーアクションで、視界内のエキストラひとりを意のままに操れるというもの。 文章のどこにも「上限何名まで」って書いてないので、メジャーアクションごとにひとりずつ《魅了》で洗脳。今では村人全員が言いなりという状況になってます。――割と能力の拡大解釈気味ですが。 エネミー判定で成功してるので、能力の話はこの段階でPCに伝えてます。 アイヴィー:これはちょっとやりにくいかもな。 フィエラ:で、エキストラの村人がアタシらの周りに群がってきて、ハンドグレネードでどかーん、どかーん……。 アイヴィー:なかなかに外道な手を使ってくる。……長距離狙撃ってできたっけ? GM:70m(=アルケミストで入手できる銃の射程距離)までなら。MAPで換算すると、7マス分かな? フィエラ:だから、山側から近づくとか、そういう話になるんだよ。あ〜めんどくさい! GM:さあどうする? フィエラ:村人はエキストラだからね。簡単な方法があるんだよ。ロープかなんかを大量に買ってきて、ひとりずつ拉致ってしばって転がす!(笑) アイヴィー:うわははははは!(爆笑) GM:別にそれでも構わないよ?(割とへーぜん) フィエラ:で、「ハゲンティに《魅了》されてるから、とりあえず匿っといてね」って、ゲートの中にぶん投げて(笑) アイヴィー:そういう手もあるわな。 フィエラ:ゲートの中にいちいちぶん投げる必要もないけどなー。縛って、出てこられないように閉じ込める。そうすると、さっきの白旗インプがどこからか現れて村人を解放して手駒にして使おうとするだろうから、そこでインプを「やーい見つかった!」ってザクザク切り刻む、という選択くらいしかないんだなー。 なんでそんなに発言が悪役なんだよ。 あと、さっきのインプ1号2号はテニアから放り投げたから、もう登場のしようがありません(苦笑)。 フィエラ:でも、最低でも50人規模で村人がいるんだもんなー。 GM:村人は全員エキストラ扱いです。GMやPCが宣言した行動の通りに対処できます。PCが「無力化する!」って宣言すれば、抵抗なく無力化できる。 アイヴィー:なるほどなるほど。 GM:指を顔の前でぐるぐる動かして、「オマエはねむくな〜る、ねむくな〜る」って言えば寝かすことはできるかもしれない(一同笑) フィエラ:もうバカの世界だ(笑) アイヴィー:村人を片っ端から川に叩き込んで―― フィエラ:おい?! 場合によっては死ぬだろ?! GM:いや、場合によらなくても死ぬよ! 死ぬよ何人か確実に! アイヴィー:じゃあハゲンティを寝てるうちに抱え上げて、川の中へ投げ入れる(笑) フィエラ:あれ? ハゲンティ弱っ!(一同爆笑) GM:ハゲンティはエキストラじゃないんでなー。言ったとおりにはならないなー(笑) アイヴィー:いや、そしたら結構面倒がないかなー、とか思って(笑) 何の抵抗もなく川に投げ入れられて倒されるシナリオのボス。斬新だ! でも斬新過ぎてカタルシスのかけらもないのでやりません。 アイヴィー:村人に挨拶してみる? フィエラ:それで、どうなるかなんだよねー。我々を見かけた瞬間、「ハゲンティさまー!」って、報告に行かれるとめんどくさい。 アイヴィー:もしかしたら、ハゲンティが村の中に秘密裏に潜んでいて、ほとんどの村人は関係ないって可能性もある。 フィエラ:でもその場合、確実に村の中枢は《魅了》しておかないと。……う〜ん、めんどくさい(悩) アイヴィー:まずは潜入してターゲットの確認だね。 フィエラ:このゲームは、隠密行動を取るのがヒジョ〜にめんどくさいんだっ! ここで、アリアンロッドの隠密状態(物陰とかに隠れて見つからないような状態になること)のルールの再確認。 メジャーアクションを使えば、誰でも隠密状態になることができます(さすがに隠れられるようなところは必要だけど。常識的な判断とGMの裁定による)。見つけようとする側と隠れている側が双方で【感知】による対決を行って、隠れていられるかどうかを解決するのです。エキストラ扱いのNPCは判定ができないので、隠れているPCを見つけることはできません(これも時と場合と常識的な判断とGMの裁定による)。がしゃがしゃ音の鳴る金属鎧を着ていようが、GMが認めさえすれば宣言だけで物陰に隠れられる、簡単なルールとなっています(笑)。ヒロイック優先で常識を無視するか、常識優先でヒロイックを無視するかはGM次第。 ちなみに隠密状態は、何かメジャーアクションが必要なことをしたり、マイナーアクション以外のスキルを使ったり、移動したりした場合解除されます。 ちなみに、特定のアイテムやスキルを使うと、隠密状態のまま移動できたりするのですが――だから「1回戻ってもいい」って条件付け加えたんだよ? フィエラ:《シャドウストーク》(=隠密状態のまま移動できるシーフのスキル)なんかないぜ! GM:隠密状態は、移動を行ったら解除だからね。 アイヴィー:つまり、ダンボールを被ったスネークということか(一同笑) GM:ああ、ダンボールを使って隠れれば、みたいな発想は受け付けるよ。隠密の際のボーナスとして。 アイヴィー:ならば、タルでやればいいんだ!(爆笑) フィエラ:それじゃ……外が伺えません! アイヴィー:いや、だから穴あけて! GM:レッキングクルーだ! フィエラ:(呆れ果てて溜息)はぁ〜。……なんつうかなー。 アイヴィー:とりあえず「ハゲンティさまへの贈り物」って紙に書いて貼り付けたタルに3人で入って……。 フィエラ:そんな3人も入る巨大なタル持ってきて、しかも中に入ってゴロゴロ転がって、ハゲンティのところに行くのいやだよ(笑)。だいたい村人に囲まれた状態でスタートじゃないか。どう見ても無力化されるのはアタシらだよ! アイヴィー:やっぱりだめか(笑) フィエラ:オマエだけがタルに詰まって行くのなら、別に誰も止めはしないよ(笑)。……さてと、一番村の中央から離れてて、他の村人に見つからないような位置にいる村人いますか? GM:う〜ん、畑の端っこで作業している人は、位置的に大丈夫そうだね。 アイヴィー:どんな感じ? GM:ま、40歳くらいの人かな? 畑を耕している。 アイヴィー:行動に違和感はない? 声かけてみないと分からんかな、こりゃ。 フィエラ:(悩んで)……捕まえるかなあ? とりあえず捕まえてみるか。 アイヴィー:まあ話しかけてみて様子がおかしかったら、とっととその場で取り押さえよう。 フィエラ:話しかけた瞬間、その場で叫び始めるとめんどくさい。 とりあえず第一村人と、物静かに受け答えできる状況にしよう(=気づかれる前に口を塞いで拉致ろう)と考えるPCたち。とはいえ、辺りは畑なので、身を隠す場所がありません。相手に気づかれず近づける状況ではないのです。 ちなみにシナリオでは、MAPの右側からの侵入は、平坦で見通しが良いので、村に移動する判定の必要がないかわりに、ひと目で見つかる扱いになってます。隠密状態のまま移動できるアイテムとか持ってきてないのなら、移動しても隠密状態でいられるよう工夫してGMに提案してもらわなきゃ、村人に見つかるよ? (続く) |