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アリアンロッドリプレイ #7−3

 〜ナスビを信奉するロクデナシたち〜


 とりあえず、村人をひとり拉致ろうと思ったPCたちですが、移動すると隠れられない、そんなジレンマに文句を垂れつつ、悩むことしばし。移動しなければ隠れていられるのですが――

フィエラ:じゃあ、何時間も村人がひとりになるのを待つのかって話だよね(笑)
アイヴィー:とりあえず村人に話しかけて、話を合わせてみるか? 変装でもして。髪の毛染めるぐらいでいいんじゃないかな。
フィエラ:違うんだよ、アタシら、格好が冒険者なんだって。ナスビ商人でも装わない限りは、まともに話ができない気がする。
アイヴィー:そうすると、装備を外すことになるしなあ。
フィエラ:まあ、例えば、大きめのローブを被って鎧を隠すって手もあるけど。ともかく、ナスビ商人のフリをするしかないでしょ?
アイヴィー:ローブにナスビいっぱいくっつけるとか。
フィエラ:……それじゃナスビ教の人だよ!
一同:(爆笑)
フィエラ:ローブにナスビだらだら吊るして、「やあナスビは好きですか?」とか聞いたら、ナスビ商人じゃないよ! ナスビを信奉する何かだよ!(笑)
アイヴィー:ここってナスビ教を信仰してるんじゃないの?(一同爆笑)
GM:先に言っておくが、そんな宗教はない! 少なくともこの村にはない!(笑)

 停滞した村への侵入作戦の合間に颯爽と現れた“ナスビ教”!
 我ら3人バカウケですよ!

フィエラ:ナスビ教だよ……(笑いながら)ナスビばらばらぶら下げて「やあナスビは好きですか? あなたもナスビを作ってるのですね、すばらしい人だ」……バカじゃないの!?(爆笑)
アイヴィー:(笑いすぎてひくひくしている)腹いてえ……。
フィエラ:“世界の奇教から”だよ! 今日はナスビ教を紹介しますだよ!(笑)
GM:(世界の車窓からのナレーション風に)「……ナスビ教教祖の、ダニエラ・ノゲンティさんです。……ナスビを、作っています。……今回のナスビは、非常に、おいしいようです。……明日も、ナスビ教団の本部から、お伝えします」
フィエラ:わー、石丸 謙二郎キタコレ(笑)

 ナスビ教による笑いのため、一時プレイ中断(笑)。
 言いだしっぺの壬鉄が一番笑い悶えてました。

フィエラ:どーすっかねー。たぶんね、村人が何人死んだかで報酬が変わると思うんだよ(笑)。全滅なら報酬0だよ絶対。
GM:(メタな推測を――苦笑)
フィエラ:もう、2〜3人死ぬのは覚悟したほうがいいんじゃないかと思うんだよね〜。だってこの状況下だと、ハゲンティが「死ね」って命令するだけで村人死んでゆくんでしょ?
アイヴィー:かなり厄い状況ってのは確かだからなー。
フィエラ:夜になるのを待って――
アイヴィー:忍び込んで、適当な村人ひとり掻っ攫ってきて、状況を確かめて――
フィエラ:う〜ん……(長考)
アイヴィー:《魅了》ってさあ、ハゲンティが1回眠ると切れちゃう?
GM:エネミースキル《魅了》は非解除。持続時間は、ハゲンティが死ぬまで。
アイヴィー:なるほどなるほど、寝ちゃったら毎朝かけなおし、ってわけじゃないんだ。毎朝、誰よりも早く起きて、村人を《魅了》して回るハゲンティとか(笑)
GM:ナスビ教の教祖は――
フィエラ:(噴き出す)だからナスビ教からは・な・れ・ろ!(笑) アタシが発想したけど、ここまでウケるとは思わなかったよ!
アイヴィー:誰だ一番最初に言ったのは!(笑)
一同:オマエだよ!(ツッコミ)

 まったく話が進まない中、PCたちはあーだこーだと侵入方法を模索します。
 さすがに普通に村に近づくと村人に発見されてしまい面倒なことになりそうなので、ぐるっと村を迂回して、川の向こうの森へと移動するPCたち。
  

GM:じゃあ、森側に移動しました。えーと、午前中に村について、そこから村人に見つからないよう大きく迂回したので……昼過ぎをすこしまわって、日が沈むより少し前の時間帯。午後4時くらいかな?
フィエラ:じゃあ森の木陰から見つからないように、村の様子を伺おう。
GM:ん〜、じゃあ【感知】判定かな?
アイヴィー:(ころころ)ん〜、13!
フィエラ:(ころころ)14。
GM:普通に生活しているようだね。何か別段、不自然な行動をしている様子はない。
フィエラ:ともかく、ハゲンティの位置を割り出さないとな。
アイヴィー:外側から見る分には、ハゲンティはいないんだ?
GM:いま見た限りでは、見当たらないねえ。
アイヴィー:てことはやっぱ、建物の中にいるって考えるしかないなあ。ハゲンティが真昼間から飛んでる日にゃ、遠くからでも分かるし。ナスビ商人が空を見て「なんだありゃ、新種のナスビか?!」って大騒ぎするから。
GM:……新種もなにも、ナスビは飛ばん……(苦笑)
フィエラ:(呆れて)どんだけナスビ狂いなんだこの村は。
アイヴィー:だからこそのナスビ教なんだよ!
GM:やべえ、ナスビ教、えれえ大反響だ! シナリオ進まなくなるくらい大反響だ!
フィエラ:アタシは、口がすべったと、思わざるを得ない……(笑)
アイヴィー:まあとりあえずナスビ教は置いておいて!(笑)
GM:(小声で)……もうこうなったら、次のシナリオは、ナスビ教信者を出すしか――
フィエラ:おーい待てー?! こんなところでネタを漁るんじゃねー?!(一同爆笑)
アイヴィー:じゃあわたしのシナリオでやろうかな(笑)
フィエラ:しまった! 壬鉄向き!(笑) どう見ても壬鉄シナリオ向きです本当にありがとうございました(一同爆笑)

 バカな会話をしつつ、闇夜に乗じて忍び込もうと画策するPCたち。
 日が暮れて村人たちは各自の家に戻ったようですが、寝静まる気配はありません。どうやら、村人の誰かしらは起きているようだと、窓から漏れる灯りで分かります。

GM:ここから先は近づかないと分からないね。夜で暗いし。
アイヴィー:よーし、じゃあ突っ込んでみるぞー(気軽な口調で)
フィエラ:夜中にエキストラ巻き込んで乱戦、はイヤだなあ……(苦笑)。村人の総数はどのくらいなの?
GM:ん〜、外で働く人だけでなく、家の中にいる人や子供とかも含めれば、5〜60人くらいって気がする。
アイヴィー:一回街に戻ってさあ、変装できるマジックアイテムとか調達してきた方がいいんじゃない?
フィエラ:「変装セット」はあるんだけど、たしかシーフスキルでしか使えなかった気がする。
アイヴィー:そしたら、わたしが変装して忍び込んでいって、ハゲンティ見つけたら背中に隠した銃を引き抜いて一発、と。
フィエラ:…………。なあ。
アイヴィー:ん?
フィエラ:近づいて殴られて負けるのはお前だろ?(笑) 《クローズショット》があるわけでもないんだし。
アイヴィー:まあな(笑)

 残念ながら、アリアンロッドに「変装セット」というアイテムはないんだな、これが(苦笑)。私もあるんじゃないかとアイテムガイドを読んだんだけど載ってないのですよ。別のゲームだったかな〜。いろんなシステムやってると、時折ごっちゃになりますよね。
 ちなみに解決策として考えていたのは「転移の呪符」。マイナーアクションで使用すると《ブリンク》1レベルの効果を得ることができます。セッションやってるときはスキルガイド発売前だったので、その効果は基本ルール掲載の「視界内のSL×20m離れたところに移動させる」というもの。闇夜に乗じて、村の柵ぎりぎりまで近づき、これを使えば、見つかることなく村の中の物陰(例えば納屋とか)くらいまでには移動できるものとするつもりでした。一枚2000Gは大金ですが、テニアに戻って買い求める際に、NPCの手伝いをさせる(例えば【筋力】で判定して商店の木箱運び、とか)ことにより、大幅割引で入手させるつもりだったんですね。
 他にいい案があればそれを採用して、似たような感じでそのアイテムをアドリブで出すつもり。だから「変装でなんとかしよう!」とPCが決めて街に戻るようなら、売れ残りの変装アイテムをNPCの手伝いをして報酬の代わりに貰う、という流れ。
 さて、ではPCはどうするか――

フィエラ:村人5〜60人全員縛り上げるか? ロープ何本いるんだよ。1本10mだと縛れるのは2〜3人が限界だから、30本から40本いるよ? 3〜400mのロープなんて持っていけないよ。
アイヴィー:けど、ロープなら家にあるっしょ? 農家なんだったら。
フィエラ:あー、現地調達かあ。
アイヴィー:そう。家に忍び込んでさあ、どんどん気絶させていって。
フィエラ:なるほどね。つぎつぎ気絶させてって、つぎつぎタルに詰めてって、つぎつぎ川に流す、と(笑)
アイヴィー:それだったら比較的ラクなんじゃないかなあ。
フィエラ:(考えて)……微妙だな。GMに「(ロープが)足りない」って言われたらそれまでだしなあ。田舎だから部屋に鍵がある確率もそんな高くないだろうしなあ。
アイヴィー:そうそうそう。「おこんばんはー、ナマハゲでーす!」とか言いながらさあ。一戸一戸押し入ってさあ(笑)
フィエラ:「悪い子はいねーがー!」「洗濯物はねーがー!」「早く出せっていってんだろー!」
アイヴィー:やる? ナマハゲ作戦。
フィエラ:それは作戦とは言わない(苦笑)
アイヴィー:もしくは“おいしい晩ご飯”作戦。でっかいしゃもじを持って。
フィエラ:…………。もう《魅了》って武器を使われてる時点で、相手を束縛しない限り村人が集まってきて「こんにちはー」(=包囲される)で終わりなんだよな。そうすると、一晩のうちに全部やらなきゃいけない。
アイヴィー:ひと家族4人と考えると――
フィエラ:ひと家族縛るのに30分くらいだろ。
アイヴィー:それだと徹夜作業だな。
フィエラ:それからハゲンティと戦闘か? ごろごろ縛った状態で放置しとくと、ハゲンティが「そこに《ハンドグレネード》〜」って言った瞬間に、全員死んでゆくから。……犠牲者を出さずにやろうとすると、この状況は、非っ常〜に、めんどくさい。

 あれれれれ? なんか話がずれていってるよ?
 どう侵入するか、からどう村人を無力化するか、に話が変わっちゃってるような……。
 さすがに「村人全部を即座に無力化・保護する」とかってアイテムは、データ的には作れるけど出したくない(というより、出したらシナリオの難易度がぐっと下がりまくり)しなあ。

 村を見下ろす崖の上の森の中に隠れたまま、「とりあえず考えなしに忍び込もう」「でも忍び込んだあと村人をどうするか」「巻き込まないにはどうするか」を延々繰り返したまま、結局アクションを起こさずに夜が明けていきます。
 しかも、夜が明けても議論を繰り返しててアクション起こさないのな(苦笑)。
 どうするかヒントを出さずに、プレイヤーが考えるのを気長に待ってたら、完全にプレイヤーの思考が停滞してしまったようです。
 GMとしては、「村人に見つからないよう村に侵入する」のはさほど難しくしてないんですけどねえ。そりゃ何も考えずに村に入れば村人には見つかりますが、闇夜に乗じて川側から人気のいない墓地経由で忍び込めば、人目につくこともなく村に侵入できる(まあ、川を渡ったりする際に判定は必要ですが)程度なんですけど。
 あまりにも停滞が激しいので、「あまりにも迷うようなら強制的に時間を進めます」と宣言して、シナリオを動かすことにします。こういうのはあまり好きではないのですが、テニアにも戻らず、侵入方法も画策せず、ただただ村人の無力化だけを論じてる状態だったもので。

フィエラ:もうしょうがない、ハゲンティの位置を詮索すべく、夜に忍び込むって方法しかないわー。
GM:じゃあ再び夜まで時間を進めます。
フィエラ:歩哨がいるところは灯りで分かるだろうから、灯りがないところを、スルスルと抜けてく。……暗視ゴーグル買っとけばよかったなー。月明かり、星明かりぐらいはあるでしょ?
GM:うん。それくらいはある。
フィエラ:じゃあ、村に忍び込みましょう。
GM:どうやって? どこから、どのルートで?
フィエラ:崖と川はできれば渡りたくないから……。
アイヴィー:こっちがわ(地図の南側)から行くか?
フィエラ:夜になる前に移動しておいて、人がはけて日が完全に落ちてから、村のほうに戻るしかないねー。
アイヴィー:そだねー。

 重い腰を上げたPCたち。
 村人全員が人質に取られているこの状態で、無事ハゲンティを叩くことができるのか?!


(続く)


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