誰がために奇跡の鐘は鳴る 〜第三の音〜 |
誰がために奇跡の鐘は鳴る 〜第一の音〜 はコチラ。 誰がために奇跡の鐘は鳴る 〜第二の音〜 はコチラ。 騒ぐプレイヤー、落ちるサーバー。収集がつかない中、無理やり成功させた儀式。 ……が。まだひと悶着あったのです。 ラム・ブラーエ:皆、ポリンはテレポートを使う。一人にならないように気をつけるんだ! ……な、なんだってー! どんなポリンだよ! と、誰もが思ったに違いない。 ともかく、皆散り散りになって探し始めます(馬鹿馬鹿しくなってイベント参加を投げ出すプレイヤーも多々)。城壁に囲まれたモロクの街をぐるぐるぐるぐる。どの辺にいるかなんて見当もつきませんから、仕方なく反時計回りに城壁沿いを巡回します。 ……なんか、散発的に倒されたプレイヤーがいるんですが。 何だろう、これはテレポートで飛び回るポリンが音もなく冒険者をひとり、またひとりと屠ってゆくホラーシナリオなんだろうか、などと思ったりするわけで。 と。 ぐるっと4分の3くらい回ったあたりで、聞こえてくる戦闘音。 モンスター襲撃部隊の残党か? と足早に急いでみると―― 遂にポリン発見! ってなんて名前だコイツぁ?! ホントにポリンだ!! でもって「かかって来い!」って名前だ!!(どんな名前だよ) 攻撃のエフェクトでスクリーンショットでは全然姿が分かりませんが、ホントにポリンなんです。ポリン。 このぽよんぽよんしたラグナロクオンラインの中で最弱のモンスターが、十数人の攻撃を受け止め、さらに大魔法をがすがす食らってひしゃげっぱなしになってるのに、倒される気配すらないんです、コレが。 この「かかって来い!」ポリン(以下、超ポリン)は、攻撃はしてこず、取り巻きにモンスターを呼び出すだけで、ただひたすら攻撃を受け止めるだけの様子。私も殴りに行きました。まさに滝のようにダメージが流れ出て、ウィザードたちがユピテルサンダーで跳ね飛ばす。あっちこっちに吹っ飛ばされてもぴんぴんしてるのです。 ――つかユピテルとかストームガストとかやめれー! ターゲットが離れる〜!! あっちにぽんぽん、こっちにぽんぽん。 それでもしっかり超ポリンをロックして追っかけて攻撃してくれる私のアサシン。頑張ってます。 と。 唐突に攻撃ヒットのがすがすという音が途切れる。 テレポート?! また探し回るのか?! 逃げた?! いや、あれだけのダメージを与えたんだ。あと少し叩けば倒せるはず! 再び探しに歩き出すと…… 大激戦! 大混戦! そして討ち死に! 残念!! 何事かというくらいのモンスターの大群! 十数本いっぺんに現れたオーガトゥースをはじめとして、深遠の騎士、巨大ウィスパー、ナイトメアテラー、そのほかにもどっちゃりと!! な、なんじゃこりゃあ〜?! 私もオーガトゥースに囲まれて、回復も追いつかず死亡。プリーストの人が起こしてくれないかな? でもいっぱいいっぱいだなみんな。 ばったばったとプレイヤーたちの屍がそこかしこに誕生します。多大な犠牲を払いつつも、高レベル冒険者たちの必死の奮闘でモンスターの大群は殲滅。 超ぽりんは現れたものの、やはりまたテレポートでどこかに飛んだらしい。近くのプリーストさんにリザレクションで起こしてもらって、再度出撃だー!! 損害は多大なるも、体勢を立て直して再度殲滅のために隊伍を敷け! ……そして。 迎えた第3ラウンド。 引導を渡してやる! 冒険者たちの全力の攻撃に、必死に抵抗を試みる超ポリン さらに再びオーガトゥースを十数本召喚して、冒険者たちを食い止める 墜ちろ!! などと叫びつつ殴りつづけたわけなのですが、これがしぶとい。ホントに倒せるのか?! と、どうやら同時にイベントが進行していたアルベルタとゲフェンでは、超ポリンを倒したらしいとの発言が。 ならばコイツをやっつければすべて終わる!! モロクの端、壁際に追い詰め。 私のアサシンも含め、近接職が徹底的な集中攻撃を行い、ハンターやウィザードたちが遠距離から大ダメージの攻撃を叩きつける。 「殴りプリ舐めるなァアアア」「一度ならずも2度までもうちの溜まり場荒らすのはゆるさーん」「うおおおおおおおおおおお」と、気合の入った一撃が幾度も幾度も打ち込まれ。 ついに。 超ポリンは、サンタ帽を落として果てたのでした。 ラム・ブラーエ:終わった…か ミルキニア:なぜ…私が……わたしは神の力を… ルナーシェ:ミル…キニア…… ミルキニア:やめろ!私の名を呼ぶな! ルナーシェ:お願い…もう、これ以上は…… ミルキニア:く…くそぉ−−−-−! ラム・ブラーエ:ミルキニア!待つんだ!!! やっぱり盛り上がってる裏方(=GMサイド)。でもプレイヤーたちは、「おつかれー」という挨拶と、「さっきのポリンが落とした帽子なに?」で盛り上がる(笑)。 ラム・ブラーエ:…… ラム・ブラーエ:ミルキニア… ラム・ブラーエ:… ラム・ブラーエ:みんな、お疲れ様 ラム・ブラーエ:これで儀式は終了だ ラム・ブラーエ:みんながいなかったら、どうなっていたか分からなかった… ラム・ブラーエ:本当に…ありがとう ルナーシェ:ありがとうございます GMサイドは絶好調。このあと、よく分からないラブコメ調物語の話の流れになって、ジ・エンドとなったのでした。 このイベントのGMのログはコチラ。この先は別にここで紹介するほどのものでもないので、続きは各自で読んでくださいな。 最後に。 あの大混乱の中で、即興で12人パーティを作ったプリーストさんたちの雄姿で締めくくり。 グッジョブ ( ,_ノ` ) b ☆ d( <_,` ) ! |