アリアンロッドリプレイ #3−1 |
〜師匠に出会うロクデナシたち〜 前回は、さすがにPCを侮りすぎた。 いや、侮ったのはむしろプレイヤーの出目ですか(苦笑) とりあえず3レベルまで成長したPCたち。たとえ3人しかいなくても、しかもクラスが若干偏り気味でも、レベルアップでそれなりに戦えるようになっています。 それに前回はポーション類をまったく使わずに終えてますからね。ちと戦闘が多くてもいいんじゃないかな、と。 だから今回はもう少し戦闘の機会を多くしました。さらにダンジョンシナリオにして、いろいろ仕掛けを施して。 キャンペーンの流れも、ちょっとだけ方向付け。今回のシナリオを土台に、今後をいろいろ肉付けしていこうと思います。 あ、どうせならキャラクターに関連したイベントも出したいな。フィエラとアイヴィーのキャラクターシートを眺めて――うん、これにしよう。ライフパスってやっぱり便利だな。GMのネタのとっかかりになる。 GM:ああ、しまった! 今回予告を持ってきてない! パソコンの中だ! ダメじゃん俺。 フィエラ:……か〜ん。 GM:今回予告は……え〜……覚えてないので、あとでリプレイになるときについてまいります(笑) フィエラ:そーなのかー(笑) 結局、リプレイになっても今回予告がつかないのは仕様です(苦笑)。ごめんよ。 GM:さて。君らは前回のお話を覚えてらっしゃいますでしょうか? フィエラ:……えっと?(笑) GM:うん、たぶん覚えてないと思われた! アイヴィー:確か、森の中を進んだ覚えが。 GM:そう。森の中を進んで、最後にインプにあって、インプがぽきぽきっと折って出てきたオウガをやっつけて終わった、と。 フィエラ:……あー、はいはいはい。枝テロ(笑) GM:はい、ぶっちゃけ枝テロです(笑)。ということで、だ。それから日にちが経っているので。……さあ、どうやって過ごすね? ちなみに神殿ではタダで泊めてくれません。「あなたたちはもう稼いでいるでしょ!」と、追い出されます。 一同:ひでえ! GM:当たり前だ! お金のない人がタダで暮らせるんです。で、豪華に暮らすかね? それとも普通の宿で暮らすかね? フィエラ:(力強く)質素に〜! GM:こんだけ金を稼いでも質素に暮らすか、この娘どもは。 アイヴィー:どんな時でも、最悪の事態を考えるものである。 GM:そうするとー、だ。(ルールブックを見ながら)普通の宿で1泊10ゴールド。普通の食事が1食2ゴールドで合計16か。まあ1日15にしとこう。 アイヴィー:何日くらい経ってるの? GM:それなんだが。サイコロを振って決めようと思いましてだな。 フィエラ:ひ〜!(悲鳴) GM:ちょっと変則的なサイコロの振り方をしましょう。誰かに2Dを振ってもらって、また違う人に2Dを振ってもらって、また違う人に1Dを振ってもらう。2Dと2Dの合計を1Dで割った日数経ってることにしよう(※端数切り上げ)。 アイヴィー:うえ〜。 この計算方式だと、最大で24日、最小で1日の日数経過になります。期待値で考えると4日。 最後の1Dの出目で大きく経過日数が変わる、魔法の計算式です。 GM:サイコロ振る人をどう割り振る? フィエラ:(アイヴィーに)キミはピンゾロの神様に憑かれてるから。 一同:(笑) フィエラ:最後の1Dで1を振られると非常に参るんだ。だから2Dを振ってくれ。 アイヴィー:とかいって2D振ると6ゾロ出したりするんだよなー(笑) 一同:いいから振れよ!(笑) アイヴィー:(ころころ)8! フィエラ:高ぇ〜! じゃあもう一つの2Dはニルヴァーナに任せよう。1ゾロ頼むよ、1ゾロ。 GM(ニルヴァーナ):(ころころ)お、4だって。そうすると12だね。 フィエラ:次の1Dで6が出れば2日で済むのか! よし! GM:さ。1D振って下さい。 フィエラ:……ちょあらぁぁぁぁぁぁ!(謎の奇声。ころころ)3? てことは4日だ。 アイヴィー:まあ、いいだろう。 GM:じゃあ15の4倍で、60ゴールドを所持金から引いてくれ。 フィエラ:ほらみろ。な? 質素に暮らして、こんなに減ってくんだよ。所持金の10分の1も減ってるじゃないか。 GM:ぜんぜん余っとるやんかー!!(ツッコミ) フィエラ:何を言ってるんだ。……新しい装備を、買いたいんだよ……(悲哀のこもった声) 一同:(笑) GM:じゃあ、その4日の間に、買いたいアイテムがあれば買っていいですよ。まあキャラクターのレベルが3レベルだから、武器防具は装備できるものがほとんどないけれども。 基本ルールブックに載っている武器防具のレベル制限、1の次は基本的に4になっちゃうんですよね。 上級ルールに掲載されている武器防具は、レベルが高すぎて装備できるわけもなく。 かといってマジックアイテムは高くて買えやしません。 GM:あ、でもアイアンクローなら3レベルでつけられます。 フィエラ:モンクじゃないし!(笑) アイヴィー:わたしは、はっきり言って武器防具を買い換える意味がない。ポーションを買っとこう。 GM:……でも、前回の冒険はヌルかったのでポーション類余ってるんだよな皆。 各自、なんだかんだと悩みつつ、ポーションを追加で買い込みます。 武器防具は上級ルールブックのアイテム表を眺めながらわいわいと悩んだものの、結局は装備できるものがひとつもないのでパス。 欲しいものは多々あるんですがねえ。 GM:じゃあ4日経ちました。今は宿です。 アイヴィー:とりあえず勉強中。 フィエラ:……ぽえ〜〜〜〜〜〜ん……。 GM:ああ! 呆けてる人が! 次の仕事を探さなければならないのに、呆けてる人が1名! アイヴィー:……じ〜〜〜〜〜(超ジト目) GM:お前ら、ホントにパーティか?!(笑) アイヴィー:ねぇ、お金あとどれくらいあるの? フィエラ:ん〜……500ちょい。 アイヴィー:もうそろそろ、仕事しなければマズイのでは? GM:(キャラクターシートを覗き込んで)アイヴィー金持ちだなあ。700もあるよ。何でそんな持ってるの? アイヴィー:だって使ってないもん。 GM:使えよ(即座にツッコミ)。じゃ、そうやってぼんやりと――ホントにぼんやりと宿にいると、だ(一同笑) フィエラ:ぼんにょり。 アイヴィー:ぼんにょり。 GM:宿の主人が声をかけてくる。「ヒマそうにしとんな〜お前ら」 アイヴィー:勉強してるからわたしはヒマじゃないけど―― フィエラ:(アイヴィーの発言をさえぎって力強く)ヒマです。 アイヴィー:何か仕事でもあるの? フィエラ:なんか面白いことはないかなー。 GM(宿の主人):「んー、仕事じゃないが面白そうなことはあるなぁ」 アイヴィー:なぁに? GM(宿の主人):「神殿のおエライさんが、なんでもココにいらっしゃるそうなんだな。けっこう名前の知れた神官で、ジムゾン神父と言うんだが」 フィエラ:ふんふん。 GM:と、ジムゾン神父という名前に、アイヴィーさんは思い当たりがありますね。 アイヴィー:うそ。なになに? GM:うん。キミのライフパスは、なんだったかな? アイヴィー:……ぅお〜〜〜〜っ?! ちょっと待て!! GM:アンタを導いてくれた師匠がいたんじゃなかったかな? アイヴィー:うお、そうくるか! アイヴィーはキャラメイク時に、境遇で《師匠》を引き当ててます。詳細はミッション#0にて。 アイヴィー:ちょ、ちょっ! し、師匠がくるの?!(狼狽) GM(宿の主人):「お? アンタの師匠なのか。まーあの人もずいぶん名前の知れた人だからな。いろんなところで教えてるらしいし。なかなか人格者らしいからな」 アイヴィー:(ぽつりと)……人格者? GM:人格者じゃないのか!(一同爆笑) シナリオ上の設定では人格者なんだよ! 人格者だったんだよ! でもアイヴィーの一言で人格者じゃなくなりました。GMのせいじゃありません。 アイヴィー:(おびえながら)い、いや、とりあえず、色んなことは教えてもらったからなぁ、あの人には。 GM:……魔術師の生まれが神の教えの道に走るためのきっかけの人のはずなのに、イヤな人だったのか? この人は。 アイヴィー:いやそういうわけじゃ―― GM:スパルタか?! スパルタなのか?! 神の教えに目覚めるためにダッシュ100本とか。 一同:(爆笑) アイヴィー:あははははははは! フィエラ:60kgのベルゲン背負って、さわやかクソ兵隊さんマラソンやらされてるんだろ。そうすると神の教えに目覚める。 GM:ヤな肉体派だなあオイ。 アイヴィー:師匠が、来てるんだ。ど、どうしようか。か、顔出した方がいいのかなあ。 妙にしゃべり方がカクカクしてるぞ、アイヴィー。 トラウマなのか? 仕方がないのでジムゾン神父はハートマン軍曹顔負けのドリルインストラクター神官となりました。GMのせいじゃありません。 アイヴィー:とりあえず、行ってみましょう。 GM(宿の主人):「この宿の近くにある神殿にくるらしいから、会いに行ってもいいんじゃないのか?」 アイヴィー:じゃ、神殿で待ち構えてれば、会えるでしょ。 GM:で、おどかしてやる、と。 アイヴィー:(フィエラに向かって)で、来る? ヒマそうにしてるけど。 フィエラ:(飲み物をあおりつつ)ん〜? 別にいいけど。 アイヴィー:ウチのギルドのギルドマスターとして師匠に紹介したいんだけど。 フィエラ:行ってもいいんだけど……。 アイヴィー:けど? フィエラ:どうすっかなあ……。もっと、直線的に、金になるような仕事とかないのかよ!(ばんばん) GM(宿の主人):「う〜ん、そうだなあ。神殿の裏手が崩れてるから、直してくれる冒険者を探してはいたなあ」(笑) フィエラ:な、なんだって〜?!(笑) GM(宿の主人):「人足が足りないと神殿の人が嘆いてたなあ」 フィエラ:ど、土方〜?! フィルボルに何しろっちゅうんじゃ〜?!(一同爆笑) GM(宿の主人):「日雇いで5ゴールドだったかな?」 フィエラ:安〜〜〜〜〜ぅ!! 神殿だからってそんなボッタクリ〜〜〜〜?! GM(宿の主人):「シャベルさえ担げればいいらしいぞ」 フィエラ:(アイヴィーに)ん、じゃあ暇つぶしに行こうか(一同爆笑) アイヴィー:ニルヴァーナはどうする? GM(ニルヴァーナ):ん、じゃあついていくわ。 アイヴィー:で、師匠の名前ってなんだっけ(笑) GM:ジムゾン神父だ、アンタの師匠だ、覚えとけ!(笑) 師匠の名前を言う前と後にはサーをつけろ! 分かったか! アイヴィー:…………。 GM:じゃ、そういう神父にしとこう(笑) アイヴィー:こ、怖ぇぇぇぇぇぇ! GM:じゃあムダに軍隊チックな師匠ということで。……ヤな師匠だなオイ、どうやってロールプレイしたらいいんだ?(一同爆笑) 重ね重ね、GMのせいじゃありません(そうか?) GM:じゃ、師匠がくるのを、今か今かと待ち受けるわけですな。 一同:うん。 GM(神殿受付):「あら、どうしたんですかアイヴィーさん」 アイヴィー:いえ、わたしの師匠がこちらに来ると聞いたもので。 フィエラ:(超手持ち無沙汰で怪しげな動きをしながら)踊る。 一同:(苦笑) GM(神殿受付):「(困惑して)……まあ、あの神殿で踊るのは結構なんですけれども、あまり派手な踊りは……」 フィエラ:ああ、くるくる回ってるだけですから。くるくる♪ アイヴィー:よいしょ。かこーん!(その辺にあった棒でひっぱたく) GM(ニルヴァーナ):よく回るのー。 フィエラ:くるくるくるくる、はっはっはー。 アイヴィー:てこてこてこてこ、ぱかん!(追っかけてって、さらにひっぱたく) フィエラ:回転速度が上がりました(一同笑) GM:じゃあ回転速度が上がったので、酔わなかったかどうか【幸運】で判定しよう(一同笑) フィエラ:んむっ?!(笑) 一同:(笑) GM:目標値は5だ! フィエラ:(バカにしたように)5ぉ? GM:ああ、まだ回り続けるというのなら目標値はどんどん上がるが(笑) フィエラ:むうう?!(笑) うん、ダイス出目だけで成功。 アイヴィー:かんかんかんかんかん!(ひたすらひっぱたく) GM:ああ、早くしてる早くしてる!(笑) フィエラ:にゅうううううう?! ぐるぐるぐるぐるぐるぐる〜。 GM:と、愉快な待ち合わせをしてるとだなあ。 フィエラ:うん。何だアタシら(笑) GM:神殿に、ばたばたばたばたーと駆け込んでくる人が1名。「たたた、大変です! ジムゾンさまの一行が、今襲われてます!!」 アイヴィー:なにぃぃぃぃぃぃ?! GM:「だ、誰か、戦える人……(きょろきょろ。PCたちを見て)……あ! 戦える人がいる!」 アイヴィー:もちろん! がしっ!(フィエラの頭をわしづかみ)ずるずるずる〜!(引きずってゆく) フィエラ:あーれーえー(笑) アイヴィー:ニルヴァーナ、行くわよっ! GM:「そこのポータルから行けば向かえます! まだ何とか間に合うかと!」 アイヴィー:OK♪ と答えてポータルに。ギルマスをずるずる引きずりながら(笑) GM:ポータルをくぐって向かうと――(MAPを描き描き。大きめの四角を紙に描き)これは馬車みたいなものだと思いねぇ。豪華なものじゃなく、ポニーみたいな小さなのに引かせてる。で、その周りにばたばたと人が倒れてたり、敵を馬車に近づけないように戦ってる人がいたりするわけだ。 GM:君らがこっちから来てると、この辺に5〜6匹くらいの―― アイヴィー:(さえぎって)モブか。 フィエラ:(苦笑) GM:(や、まあバレバレなのは分かるんですが。先読みしないで頂きたい)人影の集団が! と、あとでっかい犬が2匹! フィエラ:なんだなんだ? アイヴィー:でっかい犬に[魔術判定]! GM:魔術判定はしても意味がないぞ(笑。[エネミー識別]が正解) フィエラ:[エネミー識別]だ(笑) GM:ちなみに[エネミー識別]はメジャーアクションを使うので注意して下さい。どうする? そのまま突っ込んで攻撃するか、一回確認するか。マイナーアクションで移動して、そこからメジャーアクションで敵を確認することはできるけど。 一同:…………(逡巡) フィエラ:……いやあ。アタシはシーフだから(ぱたぱた)。 GM:確認する気ねえ!(笑) ニルヴァーナが確認したほうがいいんだろうか。 フィエラ:ニルヴァーナはメイジだから無理せず、倒れてる人たちをかばえばいいでしょ? その際に[エネミー識別]。 アイヴィー:じゃあわたしもとりあえず、マイナーで移動してメジャーで判定。 GM:ほい。犬とモブ、どっち? アイヴィー:……犬! モブは調べなくても何とかなるでしょ。 フィエラ:どーせモブは《トルネードブラスト》(=自分より弱いモブのエネミーを一掃できるスキル)で墜ちるんだから(笑) GM:……サムライやだなあ(苦笑) アイヴィー:(ころころ)5の……11! GM:それなら分かるね。バーゲストっていう4レベルの魔獣ですな。ぶっちゃけ、ソードワールドで言うところのヘルハウンドです。火を吐きます。 アイヴィー:げ! フィエラ:わんこわんこ! GM:で、ニルヴァーナはどうすればいい? 前進した方がいい? それとも後衛? フィエラ:……やー、とりあえずモブを片して(笑) GM:分かんないよ? もしかしたらモブのレベルが6レベルとかかも知れないよ?(笑) フィエラ:そんなもん、出たら死ぬ! GM:さて。この戦闘の趣旨を説明いたします。中央の馬車は、馬とか護衛とかひっくるめて1グループとして扱います。で、このグループは防御点が5の、魔法防御が3、HPが60として扱います。MPはなし。ただし、神官の集団なんで、1レベルの《ヒール》を2回だけ使えます。 一同:うん。 GM:馬車からは攻撃を行いません。エネミーからの攻撃でHPが0になる前に、頑張って敵を倒してねー、と。 アイヴィー:……やっべえなあ。 GM:ちょっと厳しいかもしれない。まあ、そこは頑張ってくれということで。 要するに護衛ミッションという奴ですね。補給車両を墜とされる前に、敵部隊を殲滅せよってやつです。 GM:じゃ、ここからは戦闘ラウンドに入りましょう! フィエラ:じゃあアタシはバーゲストに向かう。 GM:バーゲストの行動は13ね。それより早い人〜? 一同:…………。 GM:13より早い人〜? フィエラ:10しかねえYO! アイヴィー:わたしに聞くな(一同爆笑) GM:しまった、聞いちゃいけない人がいた!(笑) ちなみにフォモ――えーと、えー…… アイヴィー:今言った、今言った!(笑) GM:えーモブは行動6ですので。 アイヴィー:(ルールブックのフォモールの欄を指し)これ?(笑) フィエラ:人間が妖魔化した奴だもんなあ(笑) GM:君らは何も聞いてない! 聞いてないんだ!(笑) 自分でばらしちゃったよ(苦笑)。というわけで、フォモールが3グループと、バーゲスト2体による戦闘開始です。 GM:じゃ、犬が攻撃ー!(ころころ)16てーん! だから防御点引いて11点受け(馬車の残りHP=49)。 フィエラ:え、全力移動でもカバーできない? GM:片っぽはカバーできますよ。フィエラの行動順になってからだけどね。 アイヴィー:げ、5ラウンドも保たねー! フィエラ:いや、たぶん2ラウンドくらいしか保たない。 さっそく厳しいことになっています。馬車を守るために駆け寄ってきたフィエラに、バーゲストAは火を吹きかけます(=《ファイアボルト》)が、出目が振るわずあっさりと避けられます。鼻歌まじりで切りかかりますが当たらず。4レベルエネミーをなめちゃいけません。 ニルヴァーナは近づいてって、そのまま《トルネードブラスト》。モブが1グループ全滅します。残ったモブ(GM:人間が妖魔化したモブが! 名前は言ってないぞ! 言ってないんだー!)2グループが馬車を襲い、馬車の残りHPが35点まで減少します。 フィエラ:ねえねえねえ。1ラウンドでもう半分に減ってるんだけど?(苦笑) アイヴィー:じゃあバーゲストAに向かって撃ちまーす!(ころころ)15! GM:(ころころ)お、それは当たった。 アイヴィー:じゃダメージ。(ころころ)18。 GM:え?! 高っ!! 9点抜けた。 ラウンド終了時に馬車ヒールが入って、HPが40点まで回復です。 第2ラウンド。バーゲストAはフィエラ目掛けて噛み付きますが、これも華麗にかわされます。バーゲストBは仲間が撃たれた報復にアイヴィーを攻撃――しようとしたけれど届かないので、腹いせに馬車に攻撃(笑)。10点抜けて、馬車のHPはちょうど30に。 フィエラは攻撃するかと思いきや、唐突に《スティール》を宣言(笑)。もっともスキルレベルが低いため勝負になりません。ニルヴァーナはさっきと同じく《トルネードブラスト》でまたモブが1グループ全滅。もっともこのスキル自体、使えるのは後1回だけです。残ったモブは果敢に馬車へ突貫。ついに馬車のHPは21にまでなってしまいました。アイヴィーの2回目の射撃は失敗。馬車ヒールは出目が振るわず、2点しか回復しません。 第3ラウンド。バーゲストAは再びフィエラに攻撃。もっともまったく当たる気配もありません。バーゲストBは馬車に18点もの攻撃を与えて、残りHPはたったの10点! フィエラ:……無理でーす。 GM:ニルヴァーナがバーゲストBのカバーに行く? で、モブはアイヴィーが頑張って…… フィエラ:いや、この位置から考えると、アイヴィーがカバーできるのは手前のバーゲストAだけでしょう。 GM:うん、マイナーで移動して、メジャーでも移動すればできないこともない。 さすがにもう1体のバーゲストがフリーなのはまずいと、フィエラは目の前のバーゲストAを突破してもう1匹のバーゲストBへ接敵します。ニルヴァーナは、今回は《トルネードブラスト》を温存して、モブの前に出て通せんぼして攻撃。絶対に避けられない達成値だったんですが、なんとモブの回避ダイスはクリティカル! この場をしのぎます。 フィエラ:アイヴィーさんは《プロテクション》唱えながら壁となって頑張ってくださいよ。 GM:……そういや、なんで君ら馬車への攻撃に対して《プロテクション》使わないの? アイヴィー:……うっかり忘れてたぁぁぁぁぁぁ!! GM:あと《ヒール》も。何で使わないのかなー、と思ってたんだけど。 アイヴィー:…………。 フィエラ:お前、アコライトじゃなかったのか?(笑) 銃をばっこんばっこん撃つことにだけ興味を覚えるトリガーハッピーめ! 一同:(爆笑) うっかりしてるのはGMのほう。使うも何も、アイヴィーは序盤、離れた場所から銃で攻撃していたので、《ヒール》や《プロテクション》が届く位置にいないのですから使うにも使えないのです。「離れた場所にいるから《プロテクション》とかは考えない布陣なんだな(接敵されるとアイヴィーは戦力面で無力になるため)」とか思ってたのにねえ。 もっとも録音を聞きなおすと、最初の説明で「馬車にもスキルは使えるよ」と一言も言ってないGMも悪いんでしょう。プレイしてるときは説明してた気になってたんですが。 で、駆け寄ってきたアイヴィーが馬車にヒール。19点も回復します。バーゲストもモブも全部PCにカバーされてしまえば、後は単なる潰し合い。噛み付いてもフィエラには避けられ、アイヴィーにはダメージが通らず。ギルドスキル《加護》で4点も止まるので、勝ち目もへったくれもありません。 GM:今から1体バーゲスト追加していい? 一同:やかましい!(笑) しばらくかかったものの、バーゲスト2匹をやっつけて、無事PCたちは馬車を救ったのでした。 さあ、お師匠さまとのご対面だ!! (続く) |